特集

今買いの“1kg切り”超軽量ノートPCを一斉比較【2019年春版】

dynabook G7(P1G7JPBL)の製品情報

※ここでは、dynabook G7(P1G7JPBL)の製品情報を掲載しています。今回レビューしているほかの8製品およびライターごとの評価結果をご覧になりたい方は、ページ最下部にあるリンク付きの目次を参照ください。

dynabook G7(P1G7JPBL)
キーボード
天板
左側面
右側面
底面
天板を閉じた状態
天板を最大まで開いた状態
ACアダプタ
本体重量の実測値
液晶ディスプレイの色階調
dynabook G7(P1G7JPBL)のスペック
dynabook G7(P1G7JPBL)
CPUCore i7-8550U(4コア/8スレッド、1.8~4GHz)
GPUCPU内蔵(Intel UHD Graphics 620)
メモリDDR4-2400 8GB
ストレージNVMe SSD 256GB
光学ドライブ-
ディスプレイ13.3型フルHD IGZO非光沢液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 10 Home
バッテリ駆動時間約19時間(JEITA V2.0)
バッテリ容量42Wh
USB PD充電20V/2.25A(45W) ※7W以上のもので充電できるが動作保証外
モダンスタンバイ非対応
USBUSB 3.0×3(1基はType-C)
カードリーダmicroSDカードスロット
映像出力HDMI
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2
有線LANGigabit Ethernet
Webカメラ92万画素
その他顔認証センサー、音声入出力
付属ソフトOffice Home & Business 2019
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約308.8×211.6×17.9mm
重量約859g
税別店頭予想価格180,000円前後

Dynabook広報のコメント

 「dynabook G」シリーズは、ブランド誕生30周年記念モデルとして、世界最強モバイルを目指し、ボディの軽量化、堅牢性や拡張性の高さなどを追求して開発しました。

 シリーズ最軽量モデルで約779gの軽さを実現するとともに、26方向から76cm落下させて動作確認を行なうテストなど、米国国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)準拠の耐久テスト10項目をクリアし、高い堅牢性が実証されています。

 さらに、PCIe対応高速SSD、標準の有線LAN端子など豊富なインターフェイスの搭載、長時間バッテリ駆動や高音質スピーカーの採用など、ぜひ手にとってご確認いただきたい自信作です。


 評価は下記のとおり。

※レーダーチャートの点数は評価者4名の評点の合計値を平均化したものです
dynabook G7(P1G7JPBL)の評点(※5点満点)
携帯性画面拡張性使い勝手デザイン合計
ライター笠原一輝3545522
ライター山田祥平5454422
大学生 鈴木悠斗4343418
社会人女性 勝又楓4325317

ライター笠原一輝の評価

 今回ポイントをつけていった結果、dynabook G7、VAIO SX14、富士通 LIFEBOOK UH-X/C3の3つの製品が最上位で同点となった。いずれも日本を代表するノートPCメーカーで、薄型、軽量でかつ従来型のノートPCのインターフェイスを充実させているという特徴がある。

 その3つのなかから1つだけを選ぶとすれば、dynabook G7だろう。理由はバッテリ容量が41.5Whと、ほかの2つの35Wh(VAIO SX14)、25Wh(富士通 UH/X/C3)よりも大きかったからだ。結局バッテリ駆動時間は容量に依存するので、容量は少しでも大きいほうがいい。もちろん軽量さも重要なのは言うまでもないが、バッテリで使うシーンが多いモバイルノートではただ軽くするだけでなく、バッテリの容量もある程度(できれば50Wh以上)は確保した上で軽量にしてほしいと切に願いたい。

 dynabook G7 P1G7JPBLを見ていくと唯一惜しいと感じたのはセルラーモデムが内蔵されていないこと、SDカードスロットがmicroにしか対応していないことぐらいで、それと前出のバッテリ容量以外に関してはほぼ満点と言ってよかった。飛び抜けた特徴は見当たらないが、それが逆にバランスの良さを物語っており、バランスに優れたモバイルノートPCを探しているというユーザーにはおすすめできる製品と言える。

 なお、IGZO液晶の表示品質の良さは本製品の売りの1つであり、シャープ傘下になったことでの良い影響と言えるかもしれない。

ライター山田祥平の評価

 そのオーソドックスな装備はいわばクラムシェルノートPCの完成系とも言える。特筆すべき点はなにもないほどだ、というのは褒め言葉だ。dynabookブランド30周年記念モデルということだが、平成最後感満載で、とがったところはなにもない。とはいえ極端なチープさも感じられず、無難に軽量さを実現している点はやはり平成30余年をかけてdynabookが培ってきたさまざまな技術の集大成なのだろう。

 より軽量さを求めるならバッテリの容量が少ない下位モデルという選択肢もあるが、メモリ4GBというのでは先行きが思いやられる。普通のPCを普通に選べるラインナップにしてほしかった。

大学生 鈴木悠斗の評価

 ひさびさにdynabookをさわったこともあり、“いい意味で”裏切られた。というのも、なんとなくdynabookは15~17型くらいの据え置き用のノートPCというイメージがあったからだ。このGシリーズは、そんなイメージとは180度違う、メーカーの謳い文句を借りれば「THE note PC」な1台である。

 とくに良いと感じたのがキーボードの打鍵感。2時間少々、記事作成やWebブラウジングをしてみたが、とてもしっとりとしていて打ちやすく、タイピングしていて指にあまり疲労を感じなかった。

 だが、個人的にキー配列が合わず、タッチパッドの形状にも少々不満が残った。というのも私はスペースキーを右手の親指側面で打鍵する癖があるのだが、本機は中心からやや左寄りにスペースキーがレイアウトされているせいで、記事作成中に誤ってその左隣の変換キーを入力してしまうことがあった。もし右手でスペースキーを押している方がいるなら注意されたい。タッチパッドについては、手前側に向けて傾斜をつけた設計になっているせいで、指が引っ掛かってしまい、非常にクリックがしにくいと感じたのが残念だった。

社会人女性 勝又楓の評価

 USB Type-Aのポートが右側面に2つ並んでいて距離が近いため、大きめのUSBメモリなどを挿すさいに、片方が干渉してしまうのが気になったのと、microSDカードではなくSDカードスロットがあればよかったのにという印象。デザインは悪くないし、筐体の色は真っ黒ではなく、少し明るく見えるような塗装のためか、あまり男っぽさやビジネス感が前面に出てなくていいと思う。液晶ディスプレイも暖色系で見やすかった。キーピッチが短いキーがあるためか、少しだけ文字が打ちにくいような気がした。ずっと使えば慣れるんだろうけど。