特集

今買いの“1kg切り”超軽量ノートPCを一斉比較【2019年春版】

VAIO SX14(VJS14190311B)の製品情報

※ここでは、VAIO SX14(VJS14190311B)の製品情報を掲載しています。今回レビューしているほかの8製品およびライターごとの評価結果をご覧になりたい方は、ページ最下部にあるリンク付きの目次を参照ください。

VAIO SX14(VJS14190311B
本体色は写真のブラウンのほかに、ブラックとシルバーが用意されている
キーボード
天板
左側面
右側面
底面
天板を閉じた状態
天板を最大まで開いた状態
ACアダプタ
本体重量の実測値
液晶ディスプレイの色階調
VAIO SX14(VJS14190311B)のスペック
VAIO SX14 VJS14190311B
CPUCore i5-8265U(4コア/8スレッド、1.6~3.9GHz)
GPUCPU内蔵(Intel UHD Graphics 620)
メモリLPDDR3 8GB
ストレージSATA SSD 256GB
光学ドライブ-
ディスプレイ14型フルHD IPS非光沢液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 10 Home
バッテリ駆動時間約10.6時間(JEITA V2.0)
バッテリ容量36Wh
USB PD充電5V/3A(15W)、9V/3A(27W)、15V/3A(45W)、20V/3A(60W)
モダンスタンバイ非対応
USBUSB 3.1 Type-C(USB Power Delivery対応)、USB 3.1、USB 3.0×2
カードリーダSDカードスロット
映像出力HDMI
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1
有線LANGigabit Ethernet
Webカメラ92万画素
その他指紋認証センサー、音声入出力
付属ソフト-
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約320.4×222.7×15~17.9mm
重量約999g
税別店頭価格194,800円前後

VAIO広報のコメント

 14型大画面モバイルノート PC「VAIO SX14」シリーズは、液晶ベゼルの狭額縁化やカーボン素材の採用で、13.3型液晶搭載「VAIO S13」と同サイズのフットプリントをキープしながら、1kgを切る軽量化を実現しました。

 VAIO独自のチューニング VAIO TruePerformanceにより、プロセッサ性能を最大約25%も向上しています。さらに、より高精細な大画面で作業したい方は4K液晶も搭載可能です。ビジネスでもプライベートでも、ロケーションフリー、ストレスフリーに、最高の生産性を発揮したい方にぜひ使っていただきたい1台です。


 評価は下記のとおり。

※レーダーチャートの点数は評価者4名の評点の合計値を平均化したものです
VAIO SX14(VJS14190311B)
の評点(※5点満点)
携帯性画面拡張性使い勝手デザイン合計
ライター笠原一輝2555522
ライター山田祥平4554422
大学生 鈴木悠斗1445519
社会人女性 勝又楓3543520

ライター笠原一輝の評価

 VAIO SX14の特徴は、従来製品の13.3型とほぼ同じような底面積で14型のディスプレイを搭載していることにある。デザインも今風の薄型ノートPCになっており、かつ、ミニD-Sub15ピンも含めて日本のビジネスユーザーが必要としているインターフェイスがほぼ全部入りになっていることは特筆していいだろう。チルトするキーボードなど従来のノートPCの使い勝手をそのままに、狭額縁の14型により13型と変わらないノートPCを実現している、それがVAIO SX14の特徴だ。

 ただ、唯一惜しいなと感じたのはバッテリ容量だ。35Whとほかの製品に比べるとやや少ない。そこが減点ポイントになって、dynabook G7とLIFEBOOK UH-X/C3と同点1位になり、バッテリ容量が多かったdynabookを今回は1位に選んだ。したがってバッテリ容量がもう少し増えて、かつ重量も1kgを切っているのであれば完璧で、おそらくトップになっていただろう。

ライター山田祥平の評価

 13.3型とほぼ同等のフットプリントに押さえた14型モバイルノート。ヒンジの構造が工夫され、使用時にキーボードの奥側が持ち上がるチルトアップ構造で、キータイプ時の手首の負担を軽減するなどの工夫があるのは、キメの細かなユーザー体験を提供してきたVAIOらしいと言える。ただ、こうした面を排除すれば、もう少し重量を軽くできたのではないかとも思う。どちらをとるかは微妙な判断となるのだろうが、いろいろな可能性を探っていってほしい。

大学生 鈴木悠斗の評価

 赤銅のようなブラウンカラーの筐体を開くと、キーボードの奥側が立ち上がり傾斜のつく構造に驚いた。手のひらに段差を感じさせずにタイピングできるようにとこだわった機構だそうで、確かに掌に負担がかかりにくい(VAIOの特集ページ参照)。

 ただし、それは奥行きのある広い机の上で使った場合にかぎる。奥行きのない、たとえば会議用の細長いテーブルや飛行機のテーブルのような机の上では、この構造が仇となり、やや窮屈なタイピングポジションを取らざるを得なくなる。加えて、今回レビューしている機種のなかではLG gram 14と同じく大型ということもあり、机上のスペースを広く取れる環境ならより快適に使えるだろう。

 キーボードやキーパッドにもVAIOらしいこだわりがうかがえた。キーボードは、ノイズを低減させた独自の「静寂キーボード」。キートップも摩耗や皮脂などによるテカリを防ぐ塗装を施したといい、なかなかPCを買い替えられない大学生にとってはうれしい仕様だ。

 キーパッドは、筐体との間に段差を設けない設計。タッチタイプするさいに、指が引っかかることもなく快適に使用できた。今回のレビューした機種のなかでは、キー周りの仕様は断トツで気に入った。

 しかし、液晶面にはやや不満が残る。他機種と比較した場合、最大照度に設定した場合でもやや暗いと感じた。屋外や外光の入る環境で使うことの多いユーザーは、注意が必要だ。

 細かい点ではあるが、ACアダプタにUSB端子がついており、スマートフォンなどを充電できるようになっているのも「気が利く」と感じた。キーボードや筐体構造、本体カラーにいたるまで、VAIOらしいこだわりの詰まった1台、やや大型ゆえに机にゆとりのある環境で使うユーザーにおすすめしたい。

社会人女性 勝又楓の評価

 サイズが大きいのと、今回のなかでは一番重いので持ち運ぶのは厳しいかもしれない。デザインはゴツゴツした感じがなく、やぼったくないので女性でも気にせず使える。この色も結構気に入っている。

 画面は一番見やすくて作業がしやすかったし、天板を開いたときにつくキーボードの傾斜がほどよくて文字が打ちやすい。閉じたら普通の高さなのに、開くとグイッと傾きがついてカッコイイ。でもタッチパッドがせまいが残念。カーソルを操作しにくい。ポート類は左右にバランス良く配置されていていいと思う。