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今買いの“1kg切り”超軽量ノートPCを一斉比較【2019年春版】

LG gram 13(13Z990-VA76J)の製品情報

※ここでは、LG gram 13(13Z990-VA76J)の製品情報を掲載しています。今回レビューしているほかの8製品およびライターごとの評価結果をご覧になりたい方は、ページ最下部にあるリンク付きの目次を参照ください。

LG gram 13(13Z990-VA76J)
キーボード
天板
左側面
右側面
底面
天板を閉じた状態
天板を最大まで開いた状態
ACアダプタと、USB Type-Cの有線LANアダプタ
本体重量の実測値
液晶ディスプレイの色階調
LG gram 13(13Z990-VA76J)のスペック
LG gram 13 13Z990-VA76J
CPUCore i7-8565U(4コア/8スレッド、1.8~4.6GHz)
GPUCPU内蔵(Intel UHD Graphics 620)
メモリDDR4-2400 8GB
ストレージSATA SSD 512GB
光学ドライブ-
ディスプレイ13.3型フルHD IPS光沢液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 10 Home
バッテリ駆動時間約28時間(JEITA V2.0)
バッテリ容量72Wh
USB PD充電5V/2A(10W)、9V/3A(27W)、15V/3A(45W)、20V/5A(100W)
モダンスタンバイ非対応
USBUSB 3.1 Type-C、USB 3.0×2
カードリーダmicroSDカードスロット
映像出力HDMI
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0
有線LANEthernet(※変換アダプタを使用)
Webカメラ92万画素
その他指紋認証センサー、音声入出力
付属ソフト-
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)305.9×211.8×15.5mm
重量約965g
税別店頭予想価格178,880円前後

LGエレクトロニクス・ジャパン広報のコメント

 LG gramのテーマは「心まで軽く」です。

 これまでのノートPCは、筐体のコンパクトさを追求すればするほど、バッテリ駆動時間と耐久性を両立させることが難しいとされてきました。しかしLG gramは、1kg前後の重量でありながら、大容量バッテリ搭載で充電の心配をすることなく、米国国防総省試験規格を7項目クリアした頑丈さを備えています。

 ノートPCで感じるさまざまなストレスから解放し「ユーザーの心を軽くする」LG gramは、「軽さ」、「長時間駆動」、「耐久性」、「デザイン性」のすべてをあきらめたくない! という方におすすめです。


 評価は下記のとおり。

※レーダーチャートの点数は評価者4名の評点の合計値を平均化したものです
LG gram 13(13Z990-VA76J)の評点(※5点満点)
携帯性画面拡張性使い勝手デザイン合計
ライター笠原一輝5344521
ライター山田祥平4454421
大学生 鈴木悠斗4522215
社会人女性 勝又楓5235520

ライター笠原一輝の評価

 gramの最大の特徴はバッテリ容量の大きさだ。ほかの製品が30~40Whのバッテリ容量であるのに対して、gramは72.8Whのバッテリを搭載している。本体の重量でバッテリ容量を割って重量1gあたりのバッテリ容量を出してみると、本製品は0.0754となり、ほかの製品が0.03~0.04になっていることを考えると、重量あたりのバッテリ駆動時間が倍近くあると言える。つまりものすごく電力効率の良い設計がされているのだ。バッテリ駆動時間をなによりも重視したい人にはよい選択だろう。

 ではなぜ1位ではないのだという声が聞こえてきそうだが、それ以外の部分に関して不満があったからだ。1つは光沢液晶であるためディスプレイの映り込みがやや大きかったのと、もう1つは日本語キーボードの配列が、おそらく英語配列のキーのまま日本語にしたためだと思うが、不均等に小さなキーがやや多く、今時のノートPCとしてはどうなのだろうという疑問を感じたからだ。逆に言えばそこをブラッシュアップすれば、バッテリ駆動時間だけでなく、使い勝手の面でも日本メーカーの薄型・軽量ノートPCに匹敵する製品になれると思うので、次世代製品に期待だ。

ライター山田祥平の評価

 容量72Whのバッテリは新素材のカーボンナノチューブを採用し、電力効率を大幅に向上させたとのことで公称バッテリ駆動時間28時間を確保している。この駆動時間は他機種から頭1つ飛び抜けている。モバイルPCはバッテリの容量と重量のせめぎあいで、どちらかが必ず犠牲になってしまうのだが、この製品はそれを両立させようとしている点で評価できる。

 また、メモリとSSDの増設サービスが提供されているほか、自己責任ながら、個人でも比較的容易にこれらの作業ができるようになっているのもうれしい。

大学生 鈴木悠斗の評価

 スタイリッシュでシンプルな筐体を開くと、まず画面の発色の良さにびっくりした。あざやかな発色で、写真の編集や映画やYouTubeなどの鑑賞をするにはうってつけだろう。プロセッサにCore i7を搭載しているおかげで、画像編集なども難なくこなし、安定した動作を見せてくれた。加えて、公称値約1日超のバッテリ駆動時間を誇るこのPCは、大学や外での取材などの電源が取れない場所でPCを使用する私の使い方に向いていると感じた。

 しかし、使いにくいと感じた点がいくつかあったこともお伝えしよう。まずは液晶。表面が光沢処理となっていてPCに向かう自分の顔や外光などの映り込みがややうっとうしいとも感じてしまった。

 そして、BackSpaceの上にある指紋認証センサー一体型の電源ボタン。慣れの問題とは思うが、試用していた約1日のあいだで何回か間違えて押してしまい、作成途中のレポートや原稿が消えて悔しい思いをした。

 最後に筐体の「フチ」だ。長時間の文章入力となると、筐体のフチの部分が手首に食い込みかなり痛く、思わずパームレストを持ってきてしまったほどだ。

 優れている点、使いにくい点がかなりはっきりしているPCだと感じた。気になっている読者諸兄はまず実機に触ることをおすすめしたい。

社会人女性 勝又楓の評価

 筐体はMacBookっぽくて裏面がボコボコしていないし、全体的にシンプルなデザインが好み。ロゴもかわいい。重量的には900g以上で重い部類だが、閉じたときの厚みが薄いのがいいと思う。13.3型ならバッグにも入れやすいし、タッチパッドは広くてすごく使いやすい。普段からクリックボタンは使わずにタップでクリックしているのでこのほうが好みだ。キーボードは文字がかわいいし、ストロークも浅くて自分に合っている。

 ただ惜しいなと思ったのが画面に光沢があることで、反射が強いのでほかのノートPCよりも見やすさで劣ると感じた。光沢液晶はMacBookで慣れてはいるが、非光沢のモデルがあればそちらを選びたい。