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今買いの“1kg切り”超軽量ノートPCを一斉比較【2019年春版】

 昨今のモバイルノートPCのトレンドと言えば、間違いなく軽量化だろう。とくに13.3型クラスは外でも中でも使いやすいサイズであることから人気が高く、メーカー各社も軽量化を主眼に置いた開発に注力していることがうかがえる。

 なかでも富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が昨年(2018年)の11月に発売した「LIFEBOOK UH-X/C3」は、13.3型の筐体サイズながら約698gという驚異的な軽さを実現して話題となった。また、VAIO SX14のように14型サイズの液晶ディスプレイを搭載しつつ、フットプリントを13.3型にとどめ、性能やインターフェイス類を充実させた高機能なノートPCであっても、約999gといったギリギリ1kgを切る製品も投入されている。

 こうしたトレンドにより、市場には1kg切りノートPCの勢力が徐々に拡大されつつある。ここでは比較的最近発売された1kgを切るノートPC 8製品を集め、実際にその使い心地について評価者4名による検証を行なっている。

 評価者には、本誌ライターの笠原一輝氏、山田祥平氏に加え、PC Watchにて記事作成のアルバイトをしてもらっている現役大学生の鈴木悠斗君と、弊誌連載のガジェ活♪や年末座談会などでたびたび登場してもらっている司会/タレント業の勝又楓さんに参加いただいた。ライター2人については数多のノートPCを見てきたベテランならではの視点で、そして鈴木君には学生として、勝又さんには社会人女性として実際にノートPCを学業/仕事で使うことを想定して実機で検証してもらった。

 モバイルノートの比較ということで、評価軸として「携帯性」、「画面」、「拡張性」、「使い勝手」、「デザイン」の5つを設定し、各製品について評価者には5点満点で配点をしてもらい、順位付けを行なった。そしてそのなかで、もっとも合計点が高かったものを総合1位とし、3位までを選出。1位~3位に輝いた製品には、PC Watchのおすすめ品であることを示す、レコメンドマークを授与している。

 それぞれの製品の内容と評価をすぐにご覧になりたい方は、下記の目次にあるリンク先を参照されたい。

今回検証したノートPCを積み上げてみた

審査員と評価基準を紹介

 以下、評価者となる4名のプロフィールや評価基準を紹介している。評価ページを読む前に各人がどういった背景を持って製品を見ているか、事前に把握していただきたい。

【ライター目線】笠原一輝

 テクニカルライターとして25年のキャリアを持ち、Intel、NVIDIA、Qualcommなどの半導体メーカー、MicrosoftやAdobeなどのPC用ソフトウェアベンダーを取材して世界中を飛び回っており、年間の半分は自宅を留守にしている。近年はクラウドの取材も多く、エッジからクラウドまでカバーする幅広さが特徴となっている。

 現在使っているPCはThinkPad X1 Yoga Gen3で、クアッドコアのKaby Lake Refresh搭載、タッチ+ペン、LTE搭載と「全部入り」を評価して買った。ノートPCを使っているのは生産性を上げるためで、ITシステムにはMicrosoft 365、クリエイティブ系にはCreative Cloudを全面的に導入しており、ファイルなどはすべてクラウドに置いている。Windows/macOS/iOS/Androidといったプラットフォームを問わず、その時点で生産性が高い製品を導入することを信条にしている。

 取材で世界中を飛び回っているため、ノートPCには軽さはもちろんだが、「軽さは正義」ではなくそれなりのバッテリ駆動時間を実現した上での軽さを求めている。また、Microsoft 365やCreative Cloudといった業務システムを利用するためにクラウドに常時接続は重要だと考えており、セルラーモデムが入っていることも重要視している。

【ライター目線】山田 祥平

 フリーランスライター。クラウド、サービス、モバイルからPC、そしてAVにガジェットまでIT全般をカバーというのはどうにもうさんくさいので、最近は「スマートライフ」が専門ということにしている……。自宅の仕事場では第6世代のCore i7デスクトップで24型を横縦縦横と4台のマルチディスプレイ環境、長めの出張には24型ディスプレイをモバイルする(もうモバイルじゃないとは言わせない参照)。

 1kgはモバイルPCにとって重要な「しきい値」になる。この値を下回ると、カバンからPCを取り出して使う回数が増えるのだ。PCは使ってナンボなので、使う回数が増えれば稼働時間も当然増える。稼働時間が増えれば購入時の投資の回収も容易というものだ。

 モバイルPCは、取り回しの良さも重要だし、カバンから取り出して使いはじめるときのクイックレスポンスも重視したい。さらには、移動中に使う、出張中に宿泊するホテルの部屋などで腰を据えて使う、街角のカフェで使う、会議室でのミーティングに使うといった、さまざまなシーンも考慮しつつ見ていきたい。

【大学生目線】鈴木悠斗

 大学4年生で、ジャーナリズムを専攻。PC Watchのほかにも、Webメディアや大学の学内新聞で記者をしており、どこでも執筆できるように大抵ノートPCを持ち歩いている。ちなみに持ち運びではPCポケット付きのビジネスバッグ(ace gene label EVL-3.5)を愛用。

 おもなPCの用途は、記事執筆のための文書作成と画像編集、および授業でのノートテイキングなど。スポーツの大会など外での取材が多く、バッテリ持ちがよくて耐久性のあるPCを好む。

 現在は、パナソニックのレッツノート CF-SXシリーズを愛用。選定理由は、耐久性に優れている点と、記者職でのシェアが高いレッツノートなら緊急時に取材先でACアダプタを借りられるからという2点。もう3年も同じPCを使っていてヘタってきており、そろそろ次のPCを探そうと思っていたタイミングで、このレビューの話をもらったので非常にありがたかった。

 おもに重点的にチェックしたのは、キーボードの打ちやすさと静粛性、バッテリの持ち。ノートPCを頻繁に使うユーザーとしての視点のほか、大学生としての視点からの執筆も心掛けた。

【社会人女性目線】勝又 楓

 司会業、タレント業を中心に活動中。台本作成や発注書、請求書作成などの事務的な業務を行なうさいにWord、Excelを使用している。

 つい最近までは家でも外でも13インチのMacBook Proを使用していた。さすが重すぎて左手だけ筋肉質になりそうなので、iPad miniを購入し、キーボードカバーを付けて持ち歩くようになった。iPad miniはすごく便利でExcelや簡単な動画/写真編集ができるが、さすがに要求の高い作業は難しいので、女性のバッグに入っていても違和感のないモバイルノートがあれば使ってみたい。自分の使い方では少しでも画面が大きいものが理想。もちろんデザイン重視で。