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今買いの“1kg切り”超軽量ノートPCを一斉比較【2019年春版】
2019年5月10日 11:00
パナソニック レッツノート SV8(CF-SV8CDFPR)の製品情報
※ここでは、パナソニック レッツノート SV8(CF-SV8CDFPR)の製品情報を掲載しています。今回レビューしているほかの8製品およびライターごとの評価結果をご覧になりたい方は、ページ最下部にあるリンク付きの目次を参照ください。
パナソニック広報のコメント
レッツノート SVは、クアッドコアCPUを搭載し、軽さと長時間駆動も両立。画面を閉じたままデータ受信ができるモダン スタンバイにも対応し、シゴトが加速するオールインワンの軽快モバイルです。コンパクトボディながらモバイルに安心の頑丈設計。HDMIやミニD-Sub15ピン(VGA)、LANコネクタも搭載。ビジネスシーンに安心の高い拡張性を備えています。
SV8 CF-SV8CDFPR | |
---|---|
CPU | Core i5-8265U(4コア/8スレッド、1.6~3.9GHz) |
GPU | CPU内蔵(Intel UHD Graphics 620) |
メモリ | LPDDR3 8GB |
ストレージ | SATA SSD 128GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ディスプレイ | 12.1型WUXGA非光沢液晶 |
解像度 | 1,920×1,200ドット |
OS | Windows 10 Home |
バッテリ駆動時間 | 約14時間(JEITA V2.0) |
バッテリ容量 | 45Wh |
USB PD充電 | 本体充電20V/4.3A(86W)、給電5V/3A(15W) |
モダンスタンバイ | 対応 |
USB | USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3、USB Power Delivery対応)、USB 3.0×3 |
カードリーダ | SDカードスロット(UHS-II対応) |
映像出力 | HDMI、ミニD-Sub15ピン |
無線機能 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0 |
有線LAN | Gigabit Ethernet |
Webカメラ | 207万画素 |
その他 | 顔認証センサー、音声入出力 |
付属ソフト | Office Home & Business 2019 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 283.5×203.8×24.5mm |
重量 | 約999g |
税別店頭予想価格 | 225,000円前後 |
評価は下記のとおり。
携帯性 | 画面 | 拡張性 | 使い勝手 | デザイン | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ライター笠原一輝 | 3 | 4 | 5 | 5 | 2 | 19 |
ライター山田祥平 | 4 | 5 | 5 | 4 | 3 | 21 |
大学生 鈴木悠斗 | 4 | 5 | 5 | 5 | 2 | 21 |
社会人女性 勝又楓 | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 12 |
ライター笠原一輝の評価
現代のノートPCという観点でレッツノートを評価するのはなかなか難しい。今風の要素も取り入れているのだが、横並びで見ると、やや厚めの弁当箱タイプのデザインは一見すると古めかしいイメージで捉えられてしまう。だが、逆説的な言い方になるが、それこそがレッツノートの価値だ。レッツノートには熱烈なファンが多いことでも知られており、大きく変わらないことこそレッツノートのすばらしいところだ。
ただ1つだけそろそろ変えてもいいのではないかなと感じたのはタッチパッドだ。この丸形タッチパッドを支持するファンも少なくないとは思うが、Windows 10のノートPCでは一般的な高精度タッチパッドには未対応で、かつ面積も小さいというのは、大きくて高精度タッチパッドを前提に作られているWindows 10のユーザー体験とマッチしないと思う。ぜひ次世代製品ではそのあたりを改善してほしい。
しかし、CPUは第8世代Coreプロセッサだし、モバイルノートPCでは他に例を見ない光学ドライブの内蔵、このモデルでは内蔵されていないが、CTOモデルなどではLTEモデムを内蔵可能という点は評価して良いだろう。
ライター山田祥平の評価
これからのモバイルPCに本当に必要なのかどうかは別にしても、光学ドライブまでも内蔵し、あらゆる使い方をキャッチアップしようとしている姿勢は立派。まさにレッツノートの王道を行くモデルだ。16:10画面の縦横比も使いやすい。今回の評価機のなかで唯一モダンスタンバイに対応、スリープからの復帰はまるでスリープしていなかったのではないかと思うくらいに高速だ。液晶はフルフラットまで倒すことができ、これで画面がタッチ操作に対応していれば完璧だ。ここからさまざまな要素をそぎ落とし、これからの働き方改革を支援する次世代のレッツノートにつなげていってほしい。
大学生 鈴木悠斗の評価
私は現役のレッツノートユーザーである。今の“愛機”は、大学入学時に購入したCF-J10から数えると、CF-SX1、CF-AX3、CF-SX4と4台目になる。どの機種も授業のレポートやプレゼン、企業でのインターンシップ、学内新聞の取材とかなり使い倒している。
とくに今のマシンはともに日本各地はおろか、6、7回一緒に海を越え、香港・マレーシア・中国などでの取材にも持って行った思い出のある“酷使”されている1台なのだが、かばんごと高い位置から落下させること数回、スポーツの取材中に階段からコンクリートの地面(2mほど下)に落下させること1回、プレゼン中にコードに引っ掛け人間もろとも転倒……と精密機器であるPCの扱いではない使い方をしてしまった。
そのような使い方をすると「さすがのレッツノート」もところどころダメージが出てきてしまったが、上記のような普通なら全損するダメージを与えても使用に影響ないほどの耐久性。モノの扱いが割とガサツな私にうってつけのPCと思い、機種を変えながらも数年にわたって愛用している。
そんな「レッツノート愛好家」な私が見たSVの第一印象は、「従来機種と似ているようでいて結構違う」だった。普段のSXと比較すると、本体のスピーカーがモノラルからステレオに、画面サイズもWXGA++からWUXGAへと変化している。加えて、端子の位置もSDカードリーダが手前側に配置されたりと、より使いやすく進化している。画面も従来のものと比べると明るく、色合いも鮮やかになっており、ビジネス機的な側面が強かった従来機と異なると感じた。
この機種のみならず、ほかのレッツノートにも言えることだが、インターフェイスが充実しているのがうれしい。大学生的視点から申すと、プロジェクタとの接続にいまだにミニD-Sub15ピンを用いている教室も点在するので、これだけのインターフェイスを備えていたほうが安心できるのだ。そして、最近のPC(今回レビューした他機種もふくめて)は光学ドライブ非搭載が多いなかで、このモデルはしっかり搭載している。未だに資料やスライドをCDに焼いて渡してくる教授がいたりするので、「備えあれば憂いなし」だろう。
しかし、手放しで褒められないのもこの機種だ。おもにスペックではなく、見た目の点だ。
重量は光学ドライブ搭載で約999gと軽量ながら、厚さ24.5mmとかなり厚みがある。加えて、底面にバッテリの出っ張りやゴム足があるので、膝の上に置いたときに痛い。そして、市販モデルのカラーバリエーションが黒かシルバーしかないので、正直に申し上げるとカラフルな他社製PCより野暮ったく感じてしまうところもある。レッツノートを代々使っている人ならば「見慣れている」一種の意匠のようなものだが、はじめてノートPCを買おうとするユーザーにとってはイマイチと感じるかもしれない。
税別店頭予想価格が約22.5万円と、同社のRZシリーズと同じく安価とは言えないものの、有事のさいに壊れにくいのはなによりのメリットではないだろうか。加えて、有償にはなるが、約1.5万ほどでメーカー保証を最大5年まで延長できるプログラムも実施されている(保証延長期間によって値段は変動する模様)。修理費が基本的に無償となるほか、代替機の貸し出しや引き取りのサービスも無償で提供(Let's note メーカー延長保証サービスパックの紹介ページ)。基本的には4年間にわたって同じPCを使うであろう大学生や、1台のPCを長く使いたいという主義のひとには強くおすすめしたい1台だ。
社会人女性 勝又楓の評価
男性のためのノートPCという感じで、ゴツゴツした分厚さが目立つのが女子的にマイナスだ。MacBookを使い慣れているため、タッチパッドが広いほうがすきなので、この円形でせまめのタッチパッドは正直一番使いにくかった。とくにクリックボタンを使わずにドラッグをするので、所定の位置に届かないことがあったり……。ポート類が多いので拡張性は問題ないし、光学ドライブは最近は使ってないけどあると安心する。機能性重視感が強くて本当にビジネス向けのノートPCなんだなと思う。
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