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ATOK、個人の入力傾向を学習し変換を最適化する新エンジン

ATOK for Windows(Tech ver33)

 株式会社ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK Passport」の新バージョン「ATOK for Windows(Tech ver33)」を来年2月1日にリリースする。

 ATOK for Windows(Tech ver33)では、6年ぶりとなる新たな変換エンジン「ATOKハイパーハイブリッドエンジン」を追加。従来の変換エンジン「ディープコア2」と新開発した「ATOKパーソナライズドコア」を融合したもので、変換精度は保ちつつユーザーの入力傾向にあわせて変換が最適化されるという。

ATOKハイパーハイブリッドエンジン
日本語の特徴だけでなく「個人の特徴」も変換に反映されるように
ユーザーにあわせた変換結果の最適化は定期的に通知でお知らせされるという

 たとえば、「商品/品目/価格/顧客」といった単語とともに「単価」を入力する傾向があるユーザーが、一時的に「集中治療室に担架で」と入力し、その後「商品の問い合わせありがとうございます。この単価で」と入力しようとすると、従来のATOKでは「担架」と変換されてしまっていたが、新エンジンでは過去の入力傾向と現在入力中の文章を照合することで、「単価」と適切な変換ができるという。

パーソナライズの事例
ユーザーの入力傾向にあわせて異なる変換候補が出る

 また同社は、日本語の特徴についての機能強化も図っており、変換結果改善の取り組みとして「ATOK変換改善パートナー」の募集を開始している。

ATOK変換改善パートナー
日本語の特徴と個人の特徴の両面から変換結果を改善する

 このほか、ATOKの入力改善提案を振り返って確認できる「ATOKアトカラ」機能や、ATOKの状態を確認できる「ATOKパレット」機能なども搭載する。

ATOKアトカラ
ATOKパレット