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同音異義語に強くなった新ATOK。「ディープコアエンジン」が“2”へ

ATOK Passport

 ジャストシステム株式会社は、日本語変換システムのサブスクリプションモデル「ATOK Passport」を2月10日にバージョンアップする。

 なお、同日発売の「一太郎2022」に付属するATOKは永久ライセンス版ではなく、「ATOK Passport[プレミアム] 1年分」を付属させた形となり、同サービスがフルに利用可能。Windowsだけでなく、MacやAndroid、iOSでも最大10台まで利用できる。

 新ATOKではディープラーニングを使用した「ディープコアエンジン」を第2世代に進化させ、文脈判断を洗練させ、同音異義語をより正確に変換できるようになった。例えば「国や自治体による環境に配慮した制度」、「測定時の誤差を最小化して得られた精度」といった「せいど」違い、「フェリーに乗船する前に、運航カレンダーを確認した」、「列車に乗車する前に、運行カレンダーを確認した」といった「うんこう」違いも適切に変換できるという。

ATOK
一太郎2022付属のATOKはATOK Passportに
ディープコアエンジン2を搭載
より正確な変換が可能になった

 また、助詞からの入力を優先させる、間違いやすい入力ミスを補正するといった機能を細かく設定できる「カスタムATOK」機能を搭載し、100億通り以上の組み合わせでフルカスタム可能。ユーザー個々の好みに合わせて変更できるようにした。

 このほか、オンライン会議ソフト「Zoom」起動時は、自動的にプロテクトモードに切り替え、過去の変換に基づいた推測変換候補を抑制できるようになり、思わぬ情報漏えいを防げる。Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefoxでは、自動的にWebブラウザのシークレットモードを認識し、学習機能を抑制するプライバシーモードも実装した。

 さらに、日付入力も強化し、ファイル名をつける際に便利なアンダーバー形式(yyyy_mm_dd)を候補に追加。年末時期には、日付変換に翌年の日付の変換候補を提示するようになった。

カスタムATOK機能を搭載
プロテクトモードにより、オンライン会議中の思わぬ情報漏えいを抑制
Webブラウザのプライバシーモードでは学習を抑制
日付変換もより便利に