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AndroidのほとんどのゲームがPCでプレイ可能に
2025年3月17日 11:27
Googleは13日(現地時間)、ゲーム開発者向けカンファレンス「GDC 2025」での発表内容を公開。この中でGoogle Play Gamesの年内の正式提供を開始するとともに、すべてのゲームのPC対応を標準で有効にし、ネイティブPC対応ゲームのサポートの強化を発表した。
現在GoogleはPCでAndroidのゲームをプレイできるようにする「Google Play Games」をベータで展開しているが、対応しているタイトルが限定的だった。これは、開発者が側がPC対応をオプトインする必要をされているためだ。
今回のGDCでは、2025年中にGoogle Play Gamesの正式投入を発表。これに伴い、すべてのモバイルゲームがデフォルトでPC対応となり、開発者が明示的にオプトアウトしない限りPCで動作するようになる。ゲームにはPCの互換性を示すプレイアビリティバッジが表示され、「最適化済み」はゲーム自体が優れた体験を提供できる品質基準をすべて満たしていることを満たし、「プレイ可能」はPCで快適にプレイするための最小要件を満たしていることを意味することとなる。
プラットフォームも大幅にアップグレードし、AMDのノートPCやデスクトップなどでGoogle Play Gamesのすべてを楽しめるようにする。さらに年内にPCのOEMメーカーとも提携し、スタートメニューからGoogle Play Gamesにアクセスできるようになる。加えて、PCでもPlay Pointsが利用可能になるとしている。
プレイヤーがゲーム体験をカスタマイズするための新機能も導入し、画面内の仮想ボタンに対する物理的な割り当てやパフォーマンス調整も可能になる。さらに、3月に展開する機能では、すばやく調整できるゲームサイドバーが実装。複数アカウントおよび複数インスタンスのサポートも有効になる。
開発者向けには、ネイティブPCプログラムのためのツールを追加。アプリ内購入の統合や高度なセキュリティ保護といったツールを内包したSDKの提供、Play Consoleを通じた配布、新しい収益還元プログラムの提供などを行なう。従来は基本無料プレイのタイトルのみ対応していたが、今後は有料のネイティブPCゲーム、およびPC専用ゲームのサポートを追加。Google広告を活用したユーザー獲得ツールも導入するとしている。
このほかAndroid開発者向けのアップデートとしては、Vulkanの公式APIとしての採用、デバイスの熱状態に基づいたゲーム内性能のリアルタイム調整を行なう「Android Dynamic Performance Framework (ADPF)」の提供などを挙げた。