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富士通、世界最軽量を大幅に更新した13.3型モバイル「LIFEBOOK UH」
~Tiger LakeことCore i7-1165G7搭載。8コアのRyzen 7 4700Uモデルも
2020年10月19日 11:00
富士通クライアントコンピューティング株式会社は、世界最軽量の13.3型モバイルノート「FMV LIFEBOOK UH」シリーズを刷新し、10月下旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。
世界最軽量となる「UH-X/E3」では、天板にカーボンファイバーを採用することで、大幅な重量減を達成。さらに部品1つあたり0.5g未満の軽量化を積み重ね、従来の80以上の項目に加え40以上の項目で軽量化を図り、世界最軽量を大幅に更新。コネクタ補強の板金に穴を開けたり、ファン固定スタッドを円柱形から三角柱形とし体積を減らしたりといった工夫を重ねた。
なおこの重量は記事執筆時点では調整中であり、最終的な数値は現在行なわれている発表会で発表される。
【12時5分追記】発表会で634g(ムサシ=富士通の開発陣がいる“武蔵”中原にちなんだもの)となったことが明らかとなりました。
さらに、有線LANコネクタを従来のプッシュアウト→フリップアップ構造から、フリップアップするだけで使える構造とし、ユーザーの手間を削減するとともにコネクタ自体を小型化。さらに、DC入力を削除しUSB Type-C充電へ集約することで、底面積を削減。一方ディスプレイ側もWebカメラと無線LANアンテナの小型化/見直しにより面積を削減し、幅を2mm、奥行きを15mm削り、コンパクト化を実現している。
小型化した一方で、USB Type-C×2、USB Type-A×2、SDカードスロット、Gigabit Ethernet、HDMI出力といった豊富なインターフェイスはそのままとし、別途ドックや変換アダプタを使わなくても周辺機器を接続できる利便性を確保。また、カーソルキーを1段手前にずらすことで、均等で打ちやすい大きさのキートップ、およびShiftキーのサイズ確保を実現した。
キーピッチは19mm、ストロークは1.5mmを確保。一部機能キーと文字/カーソルキーは異なる押下圧になっているなど、キーボードにもこだわった。USB Type-Cによる充電は、7.5W以上の出力があれば充電が可能。また、標準添付のACアダプタもType-Cとなったため、スマートフォンへの充電も可能となっている。
このほか、約200kgfの全面加圧試験、35kgfの1点加圧試験、約76cmからの落下試験もクリアした堅牢筐体を実現。カメラにはシャッターがつき、セキュリティ性が向上したほか、指紋センサーを備えたことで、マスクを着用しながらでも生体認証が可能。
世界最軽量の「UH-X/E3」は10月30日発売で、税別店頭予想価格は22万円弱の見込み。おもな仕様は、CPUにCore i7-1165G7(最大4.7GHz)、メモリ8GB、ストレージに1TB PCIe SSD、OSにWindows 10 Pro、1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応13.3型非光沢IGZO液晶、Office Home & Business 2019などを搭載する。バッテリ駆動時間は約11時間。本体色はピクトブラック。
「UH90/E3」も10月30日より順次発売で、税別店頭予想価格は21万円弱の見込み。UH-X/E3からSSDを512GB、OSをWindows 10 Homeに変更し、重量もやや重くなっているが、バッテリ駆動時間は約22.5時間と長い。本体色はピクトブラック(10月30日発売)、ガーネットレッド(11月6日)、シルバーホワイト(11月中旬)の3種類で、重量は順に約818g、828g、834gとなる。
「UH75/E3」は12月10日発売で、税別店頭予想価格は19万円弱の見込み。こちらはUHシリーズ初のRyzen搭載モデルとなり、8コアのRyze 7 4700Uを搭載しながら1kgを切る軽量性を実現している。ただし現時点では重量は明らかにされていない。メモリは8GB、ストレージは250GB PCIe SSD、OSはWindows 10 Homeで、フルHD液晶の搭載は共通。本体色はピクトブラックとシルバーホワイトの2種類。
なお、タッチつき世界最軽量2in1の「UH95/E2」は継続販売となる。インターフェイスは共通で、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0などを搭載する。
19日の発表会で齋藤社長は、新型FMVシリーズを「ニューノーマル時代のニーズに合わせた進化」だと表現。このうち世界最軽量のUHについては、「世界最軽量により使う人の潜在能力を最大限に引き出せるパソコンである」として位置づけ、「コロナ禍による環境の変化をチャンスだと捉えてるような、ポジティブな志向の人々にあわせて進化させ、場所という制約から自由を与えるものだ」という。
また、UHシリーズの重さはジャケットの重さ(約640g)と同じなのだが、ジャケットはユーザーの邪魔をしない軽量性で心地よさが生まれ、着たら仕事をやるぞというスイッチが入ると同じように、ユーザーの気分を高めるデバイスであることも目指した。そして従来から約60g近い軽量化も実現できているが、「これはネクタイとほぼ同じ」だとし、ネクタイを外して身軽に仕事をこなすことも目指したとした。