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Google Meet、Web会議の参加者を見分けやすくする機能

 Googleは、Web会議サービス「Google Meet」に、「Dynamic layouts」などUI周りを改善する新機能を導入すると発表した。特にWeb会議における参加者間のコミュニケーションと連携を改善する目的で設計されており、リモート参加者が会議室内のユーザーを確認/識別しにくいという課題に対応するとしている。

 新機能は主に3つの要素で構成されている。まず「Dynamic layouts」では、背景を自動的にトリミングして参加者の顔を優先表示する「Portrait tiles」を提供。未使用スペースを最小化する効率的なタイル配置と、カメラをオフにしているユーザー向けの新たなタイルデザインも含まれる。また、自分自身のビューを含むタイルのトリミング方法に柔軟性を持たせ、ピン留め可能な参加者数を従来の3人から6人に増やした。

 次に「Dynamic tiles」は、Google Meetハードウェアを使用して同じ会議室から参加する最大3人の参加者に対し、1つのカメラ映像から個別のビデオタイルを作成する機能。AI搭載のアクティブスピーカー検出により、特別なハードウェア要件なしに会議室内の発言者のタイルを自動的にハイライト表示する。

 「Face match」は、Google Meetハードウェアデバイスを使用している部屋でDynamic tilesを使用している場合、WebのCompanionモードから自分の顔と名前を関連付けることでタイルにラベルを付けられる機能。これにより、リモートか会議室かに関わらず、すべての参加者が一貫した体験を得られるという。

 展開スケジュールについては、機能の数が多いため、今後数週間にわたって段階的に利用可能になるとしている。Rapid Releaseドメインでは3月31日から、Scheduled Releaseドメインでは4月17日から展開が開始される予定だ。

 Dynamic layoutsはWeb上およびハードウェアデバイスを介した会議室からのすべてのMeet会議で利用可能で、すべてのGoogle Workspaceのユーザーおよび個人のGoogleアカウントユーザーが対象。一方、Dynamic tilesとFace matchの機能にはGoogle Meetハードウェアデバイスと関連ライセンスが必要となる。