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FF14も快適にプレイできるようになった「GPD WIN Max」
2020年6月10日 11:03
株式会社天空は8日、9月に発売予定のGPD製8型ゲーミングPC「WIN Max」の製品発表会を開催した。
WIN Maxは、CPUにIce Lake世代のCore i5-1065G7を搭載した8型のゲーミングPC。GPUの大幅な性能向上で、ゲームにおける可用性が大幅に向上した。ゲームパッドを内蔵しそのままゲームをプレイ可能なほか、ピッチが16~17mmのキーボード、タッチパッドを備え、UMPCとしても使用可能。メモリは16GB、SSDは512GBで、UMPCとしてはかなり強力だ。
国内予約価格は税別92,600円となっている。天空ならではの予約特典として、外付けGPUボックスが抽選で2名に当たるほか、専用ポーチ、オリジナルのゲーミンググローブ、強化ガラスの液晶保護フィルム、USB Hub、ステレオイヤフォン、液晶クリーナー、USB接続のSDカードスロットカードリーダ、冷却パッドなどが添付される。
発表会の冒頭では、GPD本社のWade社長が挨拶。「WIN Maxは、構想から約1年半かけて完成させた。パームトップサイズで、Steamなどのクラウドプラットフォームから配信されている数万のタイトルがプレイでき、Witcher 3、GTA 5、NieR:Automataといった人気のAAAタイトルも遊べる」とアピール。
また、「競合はNintendo Switch、Smach Z、Alienware UFOといったデバイスとなるが、WIN Maxはタッチパッドやキーボードも備えているので、コアゲーマーではない方にとってはUMPCとしても利用できる」と述べ、優位性を示した。
天空の山田社長は、「ちょうど2年前にGPD Pocket 2の発表会を同じ会場で開いたが、あれから2年のあいだにWade社長と二人三脚で日本での展開を積極的に行ない、成長してきている」。
「とくに、GPD製品の日本での修理センターの開設は大きなマイルストーンで、修理スタッフを深センに派遣し、研修を受けたあと日本での修理に携わっている。スペアパーツの在庫も豊富で、年間500件以上の修理実績がある。天空代理分だけでなく、他社で購入したものも有償ではあるものの修理している」と述べ、正規代理店ならではの手厚いサポートもアピールした。
続いて、4年前に登場したAtom搭載の初代「WIN」から、品質が向上して2018年に投入した「WIN 2」、そして2年ぶりのシリーズ新製品となるWIN Maxにいたるまでの軌跡を振り返り、「ようやくPlayStation 4クラス(のグラフィックス品質)のゲームがポータブルで実現できた」と語った。
とくに、これまでWIN 2は「ドラゴンクエストX」に代表されるオンラインゲームのユーザーに支持されてきたが、WIN Maxでは「ファイナルファンタジーXIV」も非常に快適に動作するレベルであるとした。「思えば20年前、ビデオカードを増設してファイナルファンタジーXIをプレイしていたが、それ以上のグラフィックス品質のファイナルファンタジーXIVを、ポータブルでできるようになった」とし、このユーザー層を新たに取り入れる考えを示した。
発表会最後での質疑応答では、「サターンパッドのような6ボタンを実現可能か」という質問があったが、Wade氏によれば「サイズの問題から難しい」だという考えを示した。その一方で、「キーボードの完全日本語化は、今後可能性がある」と示唆した。また、WWAN搭載モデルについては考慮していないとのことだ。
また、WIN Maxは8型へと大型化しているが、既報のとおりWIN 2の正当後継にあたる「WIN 3」については開発中で、スケジュールどおりにいけば2021年中にリリースすることを明らかにした。一方、WIN Maxの後継にあたる「WIN Max 2」についても、開発を継続する意向を示し、「ポケットサイズ」と「高性能ハンドヘルド」に二分化するロードマップを明らかにした。