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3DMarkのVRSテストにシェーディングレートを柔軟に適用する「Tier 2」追加

VRS feature test Tier 2の画面

 UL Benchmarksは12月5日(現地時間)、3DMarkの「VRS feature test」にTier 2を追加したと発表した。

 VRS(Variable-Rate Shading)は、シェーディングレート(各ピクセルに対して呼び出されるピクセルシェーダーの処理数)を下げてGPU負荷を減らす機能。視野の端のほうのオブジェクトや影に対してこれを適用することで、描画品質を下げながらもぱっと見にはその差違をわかりにくくさせる。VRS feature testは8月に3DMarkに実装されているが(3DMark、視覚的損失なしにFPSを向上させる「可変レートシェーディング」テストを追加参照)、今回Tier 2のテストも実行できるようになった。

 これまでのTier 1では、描画命令ごとに単一の異なるシェーディングレートを指定できるが、Tier 2では柔軟性と制御性が増し、各々の描画命令内で異なるシェーディングレートを指定可能になった。影のある場所や細部が浅い箇所のように、近傍ピクセル間で低コントラストの領域に対して、低いシェーディングレートが適用される。

VRSオン
VRSオフ

 また、VRS feature testにフレームレートと画質への影響を見ながらのオンザフライでVRSを設定できる相互作用的なモードも追加されており、シェーディングレートがわかる視覚的なオプションが用意されている。

シェーディングレートを視覚的に表示

 VRS feature testは3DMarkのAdvanced EditionとProfessional Editionで使用可能。OSはWindows 10 バージョン1903以降で、VRSをサポートするDirectX 12対応GPUが必要。Tier 1のテストではNVIDIAのTuringベースのGPUとIntelのIce LakeのGPUで、Tier 2は現状TuringベースのGPUでのみ実行できる。