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NVIDIA Turing GPU Architecture採用の「Quadro RTX 8000」
2018年8月14日 08:41
米NVIDIAは13日(現地時間)、プロフェッショナル向けグラフィックス最新製品となる「Quadro RTX」シリーズを発表した。Quadro RTXはNVIDIA Turing GPU Architectureベースの製品となっており、最大で4,608CUDAコアのQuadro RTX 8000などの3製品が用意。OEMメーカーやディストリビューター経由で販売され、日本ではELSAと菱洋が取り扱う予定になっている。
Quadro RTXシリーズは、RTコア、Tensorコアなどを含むSMで構成されており、最大で4,608CUDAコアの演算器を搭載可能。これにより、リアルタイムレイトレーシングが実現可能になるとNVIDIAでは説明している。最大理論性能は16TFLOPS。
メモリは最大で16GbのGDDR6で最大48GBだが、NVLinkの機能を利用して2枚のカードを1つのGPUとして利用できる機能が用意されており、その場合は最大96GBになる。
また、VirtualLinkと呼ばれる業界標準の新しいVR HMDを接続する規格に対応しており、次世代のHMDをUSB Type-Cケーブル1本で接続することができる。このほかにもVariable Rate Shading、Multi-View Rendering、VRWorks AudioなどのVRアプリケーション向け新機能に対応している。
現時点ではQuadro RTX 8000、Quadro RTX 6000、Quadro RTX 5000という3つのSKUが用意されており、それぞれ以下のようなスペックになっている。
GPU | メモリ | NVLink利用時のメモリ | レイトレーシング性能 | CUDAコア数 | Tensorコア数 |
---|---|---|---|---|---|
Quadro RTX 8000 | 48GB | 96GB | 10GigaRays/s | 4,608 | 576 |
Quadro RTX 6000 | 24GB | 48GB | 10GigaRays/s | 4,608 | 576 |
Quadro RTX 5000 | 16GB | 32GB | 6GigaRays/s | 3,072 | 384 |
また、クラウドデーターセンター用のQuadro RTX Serverも用意しており、クラウドサービスプロバイダ向けに提供。エンドユーザーはクラウドサービスプロバイダーと契約することで、Quadro RTX Serverを利用できる。
市場想定価格はQuadro RTX 8000が1万ドル、Quadro RTX 6000が6,300ドル、Quadro RTX 5000が2,300ドル。販売開始は第4四半期の予定で、nvidia.comでの直販のほか、Dell、HP、HPE、Lenovoなどのワークステーションメーカーからも搭載機が販売される。