イベントレポート
Dynabook、台湾に拠点設立。30周年記念「dynabook G」を台湾投入
2019年5月31日 11:12
Dynabook株式会社は5月29日(現地時間)、COMPUTEX TAIPEI 2019開催にあわせて台北市内で記者会見を開催し、台湾に開発拠点「Dynabook Technology(Taiwan)」を2019年5月に設立したことや、dynabook30周年記念モデル「dynabook G」を台湾で発売することなどを発表した。
記者会見には、Dynabook株式会社 PC事業部部長の中村憲政氏が登壇。中村氏は冒頭、Dynabookは1985年に世界初のラップトップPCを送り出し、それ以降さまざまな世界初の技術を実現するとともに、これまでに1億6,500万台以上のノートPCを販売してきたことや、日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、シンガポールの6カ所に販売拠点、日本と中国杭州の2カ所に開発拠点を構えるグローバル企業であることなどを紹介。
また、日本でも説明しているとおり、「コンピューティングとサービスで世界を変える」というビジョンのもと、PCのハードウェアだけにとどまらず、ソフトウェア、クラウド、AI、IoT、サービスなど幅広い分野に取り組みながら、8Kや5Gなどの最新技術も取り入れて競争力を高めつつ、事業領域を拡大して新たな製品や付加価値を提供していくと述べた。そして、2019年5月に、台湾に「Dynabook Technology(Taiwan)」を設立し稼働を開始したと発表した。
もともと台湾にはODMの拠点があったが、日本、中国杭州に続く第3の開発拠点、台湾での販売拠点、そして世界調達拠点(IPO)と、3つの役割を担う新しい拠点としてDynabook Technology(Taiwan)を設立。今後、日本、中国杭州、台湾と3カ所の開発拠点において、それぞれがグローバルを見据えた製品を開発することになり、3拠点が競い合いながら切磋琢磨することで、魅力的な製品を送り出したいという。
Dynabook Technology(Taiwan)は鴻海精密工業との協力体制も強化する役割もあるとし、今後は開発や製造などさまざまな部分でコラボレーションを進めていくことになる。そして、dynabook Gでこだわった薄さ、軽さ、堅牢性といった特徴を、今後13型以外の製品にも広め、魅力的な製品を送り出していきたいとした。
今回の記者会見では、dynabook Gの台湾での発売も発表した。約779gの軽さや米国国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠する堅牢性を紹介するとともに、2019年第3四半期に台湾で発売を予定していると述べた。