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『dynabookに求められるもの』をカタチにした30周年記念モデル
2019年1月17日 16:56
Dynabook株式会社は、ブランド30周年を記念した13.3型モバイルノートPC「dynabook Gシリーズ」など、2019年春モデルのPC製品を1月24日より順次発売する。
同社は都内で発表会を開催。本稿では、その模様をお伝えする。製品の詳細な仕様については既報(Dynabook、有線LANやHDMIも搭載し779gの13.3型ノート)を参照されたい。
挨拶を行なったシャープ株式会社 取締役副社長執行役員 兼 Dynabook株式会社 代表取締役会長の石田佳久氏は、Dynabook株式会社では、「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」をビジョンとして掲げており、ユーザーが望む商品やサービスを追求していくと説明。
今回投入するdynabook Gシリーズは、1989年の「Dynabook J-3100 SS001」発売からつづくdynabookブランドの30周年を記念したモデルにあたると述べ、2019年1月1日より新体制となったDynabook株式会社と、シャープ株式会社の初の協業によって生まれた製品であるとし、「これぞノートブック」というモバイルノートになったと強調した。
Dynabook株式会社 代表取締役社長兼CEOの覚堂清文氏は、Dynabook J-3100では、アラン・ケイ氏の提唱した「ダイナブック構想」を受けて、バッテリ駆動で2.7kgのPCというかたちで、世界初のノートPCを商品化し、いつでも使えるPCを具現化したと述べ、それからも30年間にわたって世界初/世界一を実現してきたと説明。
dynabook Gでは、30年のノウハウを結集し、使い心地を追求したPCを目指したと述べ、軽量さと堅牢性の両立に重点を置き、約779gの本体重量ながらMIL規格準拠テストをクリアする堅牢性を確保しているとアピールした。
Gシリーズの名前は「純粋な」といった意味を持つ「Genuine」から取られており、「これぞPC」という製品になっていると語った。
この軽さの実現のため、筐体のフットプリントは小型化されており、既存のモバイルノートで採用したスタッガードビアをやめて、高密度実装技術が必要となる貫通基板の採用、初のDDR4メモリオンボード化、Wi-Fiアンテナの本体実装/赤外線とRGBセンサーを統合した新カメラモジュールによる狭額縁化、音量と音質を向上させつつのスピーカー軽量化、剛性を確保したフレームレスキーボード、マグネシウムアルミニウムプレスによる筐体製造などを行なっている。
液晶パネルはシャープのIGZOパネルを採用し、軽量化と1Wの低消費電力によるバッテリ駆動時間延長を実現しているという。
ビジネスシーンでの利用を考慮し、軽量化に注力しつつも、引き出し式ではない有線LANポートやフルサイズのHDMIなどを備え、拡張性を犠牲にしていない点もアピール。
ACアダプタを同梱するが、USB Type-CポートはUSB PDによる充電に対応しており、スマートフォン用のアダプタやモバイルバッテリからも充電できるほか、45Wでの30分急速充電もサポートする。
発表会会場では、実機や分解モデル、これまでのdynabook製品などが展示されていた。