Windows 11便利テク
充電できないときに活用したい!Windows 11の「バッテリー節約機能」
2022年4月22日 06:21
自動でも手動でも利用可能
Windows 11のバッテリー節約機能は、標準ではバッテリ容量が20%を下回ると自動的に有効になる。
このため、長時間使うときの緊急措置と思われがちだが、外出先など、電源を供給できない場所で利用する際は、手動で積極的にオンにして使うのも1つの手だ。
手動でオンにするには、タスクバー右端のバッテリアイコン(ネットワークや音量アイコンでもOK)をクリックしたときに表示される[クイック設定]を利用する。
一覧から[バッテリー節約機能]のアイコンをクリックしてオンにすれば、画面が少し暗くなってオンになったことが確認できる。これで、バッテリ消費量を減らし、駆動時間を延ばすことが可能だ。
何が変わるのか?
バッテリー節約機能をオンにすると、画面が少し暗くなる以外にも様々な機能が制限される。一部の通信を制限したり、処理能力を抑えたりすることで、電力の消費を少なくするわけだ。
具体的に何が制限されるのかというと、以下のような点になる。
- 同期
Microsoft製のメール、People、カレンダーアプリの同期機能が停止する - バックグラウンドアプリ
アプリのバックグラウンド動作を制限。ただし、音声通話アプリなどは動作を制限しないほか、アプリごとに個別に動作を許可することも可能 - 更新の一時停止
緊急ではないWindows Updateの更新プログラムのダウンロードが停止する。ただし、更新の有無のチェックは実行される。 - ディスプレイの明るさ
ディスプレイの明るさを30%下げる - 統計情報の停止
Windowsの利用情報を分析するための利用統計情報を制限。重要な情報のみがアップロードされるようになる - タスクの実行の制限
Windowsタスクスケジューラの一部タスクが実行されなくなる。具体的には、アイドル状態の開始や自動メンテナンス中の実行、ログオン時のみ実行などのパラメータが有効の場合のタスクのみ実行され、それ以外はバッテリ節約モードを解除するまで延期される
バッテリー節約機能時のディスプレイの明るさを変更する
前述したようにバッテリー節約機能をオンにすると、ディスプレイが自動的に暗くなるが、この割合は変更可能だ。
標準では、現在の設定値の30%にまで下がるため、例えば現在の明るさが「40」だった場合、バッテリー節約機能をオンにすると「12」になる。
これを変更するには、「powercfg」コマンドを利用する。Windowsターミナルを起動し、以下のように実行すると50%に変更される(設定前が40なら20になる)。
powercfg /setdcvalueindex SCHEME_CURRENT SUB_ENERGYSAVER ESBRIGHTNESS 50
もちろん、バッテリ駆動時間を延ばしたいのであれば暗くする方が有利だが、あまり暗すぎると作業に影響が出るので、値を大きくして、暗くする割合を減らしておくといいだろう。