西川和久の不定期コラム

超広角+広角+望遠トリプルカメラ搭載の上位モデル! 「iPhone 11 Pro Max」

iPhone 11 Pro Max

 9月20日、今年(2019年)も新しいiPhoneが販売開始となった。前回iPhone 11をご紹介したが、今回はトリプルカメラとなった「iPhone 11 Pro」の上位モデル、「iPhone 11 Pro Max」の試用レポートをお届けしたい。

超広角+広角+望遠のトリプルカメラと6.5型OLED搭載!

 ホームボタンがないOLED搭載モデルは2017年のiPhone Xが元祖。筆者は少し遅れて2017年12月末近くに「iPhone 8 Plus」から「iPhone X」へ機種変した。従来モデルとの違いに驚いたものの、すぐ慣れてしまい、今ではホームボタンありの方が違和感を覚えるようになってしまった。性能はもちろん(今でも問題なく使える)、デザインや質感も良く、歴代の中でもお気に入りの1台だ。

 その後、2018年に「iPhone XS」と「iPhone XS Max」が登場。この2つは基本的に画面サイズ違い。また前回少し触れているがXRに関しては、同じホームボタンがないモデルでも広角のみのシングルカメラでパネルが液晶となる。

 そしてXS/XS Maxの正常進化2019年モデルが今回ご紹介するiPhone 11 Proと11 Pro Maxだ。おもな違いは同じく画面サイズで5.8型と6.5型。どちらもOLED搭載で、筐体のデザイン/質感もXS系を踏襲している。

 前世代のカメラは広角+望遠のデュアルだったが、超広角を加えてトリプルカメラとなった。競合機種では超広角や超望遠を搭載、トリプルカメラになっているモデルは結構前からあり、やっとiPhoneでも……と言うのが正直なところだろう。

 手元に届いたのはiPhone 11 Pro Max/512GB/ゴールド=Ultimateモデル。おもな仕様は以下の通り。

Apple「iPhone 11 Pro Max」の仕様
SoCA13 Bionic
メモリ4GB
ストレージ64GB/256GB/512GB
OSiOS 13
ディスプレイ6.5型OLED2,688×1,242ドット、2,000,000:1のコントラスト比、最大輝度80cd/平方m(標準)/最大輝度1,200cd/平方m(HDR)、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)
背面カメラ広角1,200万画素(f/1.8、光学式手ぶれ補正)、超広角1,200万画素(f/2.4)、望遠(f/2.0、光学式手ぶれ補正)、True Toneフラッシュ
前面カメラ1,200万画素(f/2.2)、True Toneフラッシュ
SIMデュアルSIM(nano-SIMとeSIM)
対応バンドFDD-LTE(1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/66)
TD-LTE(34/38/39/40/41/42/46/48)
CDMA EV-DO Rev. A(800/1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850/900/1,700/2,100/1,900/2,100MHz)
GSM/EDGE(850/900/1,800/1,900MHz)
インターフェイスnano-SIMスロット、Lightningコネクタ、マイク、ステレオスピーカー、2x2 MIMO対応802.11ax Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、NFC(Felica)
センサーFace ID、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー
防沫性能、耐水性能、防塵性能IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深2mで最大30分間)
サイズ/重量77.8×158.0×8.1mm(幅×奥行き×高さ)/約226g
バッテリビデオ再生:最大20時間、ビデオ再生(ストリーミング):最大12時間、オーディオ再生:最大80時間、高速充電対応、ワイヤレス充電対応(Qi)
その他EarPods(Lightningコネクタ)、Lightning/USBケーブル、USB電源アダプタ(18W)
カラーバリエーションゴールド、スペースグレイ、シルバー、ミッドナイトグリーン
税別価格64GB/119,800円、256GB/135,800円、512GB/157,800円

 SoCはA13 Bionic。A12 Bionicと比較してCPU/GPU/ニューラルエンジンのコア数は同じだが、最大20%高速化しつつ、30%消費電力を抑えたものとなっている。メモリはiPhone 11と同じ4GB(同社は公表していない)。ストレージは64GB/256GB/512GBの3タイプを用意。iPhone 11にあった128GBが省かれている。OSはプリインストールはiOS 13だが、つい先日(日本時間の25日)、おもにBUG FixのiOS 13.1がリリースされた。

 以降、試用したタイミング的にiOS 13でのレポートとなり、iOS 13.1から対応するU1チップ=UWB(低消費電力、レンジ100~200m、誤差10cmなどBluetoothを越える技術)を使ったAirDropに関しては試していない。いずれにしてもiPhone 11シリーズのみが使える機能であり、現時点では使用できる相手が限られる。

 ディスプレイは、6.5型OLEDで、解像度は2,688×1,242ドット。2,000,000:1のコントラスト比、最大輝度800cd/平方m(標準)/最大輝度1,200cd/平方m(HDR)。True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)対応。特にコントラスト比はiPhone 11の液晶パネルが1,400:1だったので桁違いだ。おそらく黒の締まりが緩いと感じたのもこの差であろう。

 カメラは背面が広角1,200万画素(f/1.8、光学式手ぶれ補正)、超広角1,200万画素(f/2.4)、望遠(f/2.0、光学式手ぶれ補正)、True Toneフラッシュでトリプルカメラとなる。前面は1,200万画素(f/2.2)、True Toneフラッシュ。背面/前面共に基本iPhone 11と同じで望遠が加えられたかたちだ。なおカメラに関しては後述しているので参考にして頂きたい。

 SIMはnanoSIMとeSIM。対応バンドはiPhone 11と同じで表のとおり。インターフェイスはLightningコネクタ、マイク、ステレオスピーカー、2x2 MIMO対応802.11ax Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、NFC(Felica)。センサーはFace ID、気圧計、3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー。Face IDはiOS 13で30%高速化している。確かにチラ見しただけで認識するようになった感じだ。防沫性能/耐水性能/防塵性能は、IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深2mで最大30分間)。

 バッテリ駆動時間は、ビデオ再生:最大20時間、ビデオ再生(ストリーミング):最大12時間、オーディオ再生:最大80時間。筐体が大きい分、その分バッテリ容量も増え、駆動時間も伸びている。高速充電とワイヤレス充電(Qi)にも対応。11付属のACアダプタは5V/1Aで高速充電には非対応だが、11 Pro(Max)に付属するACアダプタは18Wタイプで高速充電に対応している。

 本体サイズは77.8×158.0×8.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量約226g。カラーバリエーションとして、ゴールド/スペースグレイ/シルバー/ミッドナイトグリーンの4色を用意。税別価格は64GB/256GB/512GBの順に119,800円/135,800円/157,800円だ。

 パネルサイズが5.8型(2,436x1,125ドット)で、それ以外のスペックが同じiPhone 11 Proは64GB/256GB/512GBの順に106,800円/122,800円/144,800円となる。

 これらからわかるように、iPhone 11 Pro(Max)は、iPhone 11の液晶パネルをより高解像度のOLEDパネルに変更、望遠カメラを追加、外観の高級化、高速充電対応ACアダプタなどがおもな違いとなる。

 とは言え、ProにせよPro Maxにせよ、64GBで10万円超え。改正電気通信事業法(端末割引は最大2万円まで)のこともあり、高嶺の花的なスマホとなってしまった感じがする。加えて10月1日から消費税が10%。同社には気の毒だが、外部的なマイナス要因が続く時期と重なってしまった。

前面パネル中央上にカメラ、スピーカーなどがあるノッチ。フチは狭額縁ではないものの、iPhone 11よりは狭い
背面。左上にトリプルカメラ。Appleのロゴが中央に移動
左/下側面。左側面にサウンドオン/オフボタン、音量±ボタン。下側面にLightningコネクタ、マイク、スピーカー
右/上側面。右側面にサイドボタンとSIMスロット。上側面には何もない
カメラ部アップ。上が広角、下が望遠、横が超広角と、iPhone 11と並びが違う(上が広角、下が超広角)
重量は実測で224g
パッケージは黒ベース。ACアダプタ(18Wで高速充電対応)とLightningコネクタ接続のEarPods。オプションの透明ケース
iPhone Xとの比較。Xのサイズが70.9×143.6×7.7mmで、Proの71.4×144×8.1mmとほぼ同じ。ProとPro Maxとのサイズ的な比較と見ても差し支えない

 筐体は6.5型とフットプリントがかなり大きい。扉の写真からもわかるように成人男性でも片手で持つにはギリギリのサイズ感だ。重量も200gを超え重い。質感は11とは違い、やはりこちらの方が正当なX(S)系。より高級感漂うデザイン、そして質感になっている。パネルのフチもこれなら手でパネルの一部が隠れることもなく、見た目が太過ぎることもなく、ちょうどいい。

 なお今回11 Proは試していないが、サイズ感はXが70.9×143.6×7.7mmに対して、11 Proが71.4×144×8.1mmと、ほぼ同じ。掲載した写真をご覧頂ければ、おおよその違いがわかると思う。

 前面は、パネル中央上にカメラ、スピーカーなどがあるノッチ。狭くも小さくもなっておらず従来通り。背面は左上にトリプルカメラ。上が広角、下が望遠、横が超広角の並びになる。Appleのロゴが中央に移動。左側面にサウンドオン/オフボタン、音量±ボタン。下側面にLightningコネクタ、マイク、スピーカー。右側面にサイドボタンとSIMスロットを配置。

 6.5型のOLEDは、見た瞬間「やっぱりこれだよ!」と言う感じだ。黒が浮いた感じもなくシャキッとしており、明るさ、発色、コントラスト、視野角も非常に良い。やはり年単位でOLEDを見てしまうと液晶には戻れないと言うことなのだろう。ppiは11が326ppiに対して11 Pro Maxは458ppi(11 Proも同じ)だが、一般的に300ppiを越えるとぱっと見程度であればその差は分からない。

 ノイズや振動は皆無。発熱はカメラの連続撮影程度では大丈夫だが、ベンチマークテストなどCPU/GPUに負荷をかけると暖かくなる。サウンドは、スピーカーは十分な出力、幅もiPad(縦位置でステレオ)と同程度となりステレオ感が凄い。イヤフォン出力は、付属のLightningコネクタ接続のEarPodsではなく、Lightningコネクタ/3.5mmジャック経由でSONY MDR-EX800STを使ったが、音が太くピラミッドバランス。ベースやドラムがドスっと響く。

 総じてX系と聞けば想像するとおりの仕上がりとなっており、11とはやはりモノが違う感じだ。レンズ部分の好みはあるだろうが、iPhoneとしては何の不満もない筐体だ。

従来のX系に超広角をプラス!

 冒頭に書いたようにX系はもともと広角+望遠のデュアルカメラだったが、iPhone 11 Pro(Max)になって超広角が加わった。

 背面は超広角1,200万画素(f/2.4)、広角1,200万画素(f/1.8、光学式手ぶれ補正)、望遠1,200万画素(f/2.0、光学式手ぶれ補正)。前面は1,200万画素(f/2.2)。すべて1,200万画素に揃っている。出力画素数は4,032×3,024ピクセル。

 超広角/広角/望遠の焦点距離はExif上で2mm(35mm換算13mm)/4mm(35mm換算26mm)/6mm(35mm換算52mm)。35mm換算ではキッチリ倍率を合わしている。ただ望遠がExif上では6mm。これはイメージャーが他より小さいのか、8mmの間違いかは不明だ(Xも6mmなのでおそらく前者)。撮り比べた違いは以下の通り。すでに競合機種では実現しているものもあるが、iPhoneとしてこれだけの画角を1台ので扱えるのだから、表現の幅は確実に広がる。

超広角
広角
望遠

 カメラアプリに関してはiPhone 11と同じだ(興味があれば合わせて前回もご覧いただきたい)。撮影モードは、タイムラプス、スロー、ビデオ、写真、ポートレートモード、パノラマ。

 設定はアプリ内になく、設定/カメラから。グリッド、QRコードスキャン、ビデオ撮影720p HD/30fps、1080p HD/30fps、1080p HD/60fps、4K/24fps、4K/30fps、4K/60fps。スローモーション1080p HD/120fps、1080p HD/240fps、ステレオ音声を録音、フォーマット、写真のフレームの外側を含めて撮影、ビデオのフレームの外側を含めて撮影、調整を自動適応、スマートHDR。動画フォーマットも含めて項目は増えていない。

 カメラアプリの倍率ボタンはトリプルカメラなので.5x、1x、2xと3つになる。また前回ご紹介していないが、ズームの連続的な操作も可能だ(もちろんピンチイン/アウトでの操作もOK)。加えて下から上へのスワイプでストロボオン/オフなどのアイコンが表示される。

 写真のフレームの外側を含めて撮影は、画面キャプチャからもわかるように望遠使用時でも有効。この件、さらっと書いているが、考えてみれば動画も含め複数のレンズで露出もホワイトバランスも発色もすべてリアルタイムで同じにしないとならないため(加えて若干とは言えパララックスもある)、地味に凄い部分だったりする。ポートレートモードは1xと2xの切り替えが出来る。この辺りが望遠のない11との違いとなる。

カメラアプリ/写真 1x
カメラアプリ/写真。望遠でもフレーム外が見える
カメラアプリ/写真。ズームの連続的な操作
カメラアプリ/写真。下からスワイプするとストロボON/OFFなどのアイコンが表示される

 以下、作例を36点掲載する。写真モード(超広角、広角、望遠、ナイトモード)と、恐竜がポートレートモード。ナイトモードは自動的に切り替わるのですべては覚えていないが(Exifには疑似的な値が入っているため見分けがつかない)、少なくとも「自転車と白いドラム缶」が該当する。こうして並べるとわかるが、筆者の場合、広角に慣れていることもあり、超広角と望遠は少ししか入っていない。旅行など他の場所へ行けばまた違うのだろうが、近所だと活かす被写体があまりないと言ったところか。

作例(原寸大で開きます)

 iPhone 11同様、カメラアプリの起動、AF/書き込み速度など、ストレスフリーで撮影できる。加えて望遠の切り替えが入る感じだ。2台同時に持ち歩き撮影したので、同じ被写体、シーンも多く、AEやAWB、発色なども瓜二つ。基本望遠以外は同じだと思われる。忠実で優等生的な写りだ。またこの程度写真を撮影した程度では、バッテリもさほど減らない。

 以上のように、筐体のデザイン、パネルが液晶かOLEDか、そして望遠の有無が11とPro(Max)のおもな違いなので、この点をどう考えるかによって機種を選択することになる(それ以前に予算もあるだろうが)。

iOS 13

 手元に届いたのは512GBモデル。初期起動時、512B中空きは498.99GBと、たっぷり余裕がある。iPhoneの場合、MicroSDカードなど外部メディアを内蔵できないため、ストレージ容量は結構気になる部分だ。なおお借りした実機にはインストールしていないが、日本時間の9月25日未明にリリースされたiOS 13.1には大量のバグ修正が含まれているため、アップデートすることお勧めしたい。

 Dockに「電話」、「Safari」、「メッセージ」、「ライブラリ」を配置。ホーム画面は2画面。1画面目は「FaceTime」、「カレンダー」、「写真」、「カメラ」、「メール」、「時計」、「マップ」、「天気」、「リマインダー」、「メモ」、「株価」、「ブック」、「App Store」、「Podcast」、「TV」、「ヘルスケア」、「ホーム」、「Wallet」、「設定」。二画面目に「ファイル」、「探す」、「ショートカット」、「iTunes Store」、「ヒント」、「連絡先」、「Watch」、ユーティリティフォルダ、「Apple Store」、「Clips」、「GarageBand」、「iMovie」、「iTunes U」、「Keynote」、「Numbers」、「Pages」。ユーティリティフォルダに「ボイスメモ」、「コンパス」、「計測」、「計算機」。

 これらの並びはPro Maxに関わらずSE以降、iOS 13対応機種であれば同じであるが、画面キャプチャの解像度が1,242×2,688ドットと6.5型OLEDの解像度に合わせて巨大だ。

ホーム画面(1/2)
ホーム画面(2/2)
ユーティリティフォルダ
コントロールセンター
設定/一般/情報
設定/一般/iPhoneストレージ

 ベンチマークテストは簡易式だが、Google Octane 2.0とAntutu Benchmarkを使用した。結果はGoogle Octane 2.0/49,286(49,053)、Antutu Benchmark/453,950(419,939)(3位)。カッコ内はiPhone 11のスコアだ。Antutuの方が差が大きいものの、SoCに関しては最大クロック数の違いなどはないと推測される(つまりiPhone 11と同じ)。

 バッテリ駆動時間は、明るさ・音量共に50%、Wi-Fi経由で動画再生を行った。結果は約6時間。これはiPhone 11と同じになった。筐体が大きい分、バッテリ容量も少し大き目だが画面サイズ(画素数)で相殺された形になるのだろう。いずれにしても仕様上、ビデオ再生(ストリーミング):最大12時間なので結構短めだ。

Google Octane 2.0/49,286
Antutu Benchmark/453,950(3位)
1コマ3時間なので6時間

 最後に余談になるがiPhone 11とPro Maxを同時に使った感想など。現在筆者が使っているスマホは文中にもあるように、iPhone XとP20 Pro。どちらもパネルはOLED。前者は広角+望遠(2x)のデュアルカメラ、後者は広角(カラー)+広角(モノクロ)+望遠(3x)の少し変則的なトリプルカメラだ。そしてどちらも90%以上を広角で撮っている。

 また広角のポートレートモードのP20 Proも多用する。扱いやすい距離感とボケに加え、美肌+背景少し派手気味な効果も自動的に追加されるため、人物などを撮ると受けがいいからだ(同じ背景ボケでもワイドアパーチャモードとは絵作りが異なる。iPhoneにも欲しい機能だ)。

 このような環境下でiPhone 11とPro Maxを使うと、まずパネルが液晶なのはどうも合わない。とは言えノートPCは液晶なのでいい加減な感覚だ(笑)。フチも含め少しボテっとした筐体も趣味ではない。従ってこの時点で11が消える。

 またPro Maxの6.5型は大き過ぎるので、今回たまたま触れなかった5.8型のProが一番好みに近いモデルとなる。つまりお気に入りのXから順当な機種変だ。超広角と望遠はほとんど使わないものの(ポートレートモード時に使用するが)、何かの時に役に立つだろう。64GBで税別106,800円。Xを下取りに出すにもまだ残がある。うーん……(笑)。

iPhone 11とiPhone 11 Pro Maxの比較

 以上のようにApple「iPhone 11 Pro Max」は、6.5型OLEDパネル、A13 Bionic、メモリ4GB、そして超広角/広角/望遠のトリプルカメラを搭載したX系の美しい筐体を持つiPhoneだ。小さいのが好みであれば5.8型のPro、ストレージは64GB/256GB/512GBが用意されているので、予算や用途に合わせて選ぶことができる。細かいことであるが、付属するACアダプタが初めから高速充電対応も余計なコストがかからない。

 さすがに上位モデルだけあって不満な点はなく、超広角と望遠、そしてX系の高級感のある筐体を求めているiPhoneユーザーすべてにお勧めしたい逸品と言えよう。ただし価格はどれを選んでも10万円を超えるので覚悟(気合)が必要だ。