イベントレポート

【速報】QualcommとMicrosoftが“Arm版Windows”を正式発表

~Windows on ArmデバイスはASUSとHPが先行して発売

Qualcomm Technologies 社長 クリスチャン・アーモン氏

 Qualcommは、米国ハワイ州マウイ島においてテクノロジイベント「Snapdragon Tech Summit」を開催しており、現地時間12月5日午前8時半(日本時間 12月6日午前3時半)から基調講演を開始した。

 基調講演に登壇した同社子会社Qualcomm Technologiesで社長を務めるクリスチャン・アーモン氏は、Microsoft Windows & Devices担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏をゲストに招き、両社が昨年(2016年)のWinHECで構想を明らかにした「Arm ISA(Instruction Set Architecture)」に対応したWindows 10(いわゆるWoA: Windows on Arm、QualcommではWoS: Windows on Snapdragonと呼んでいる)を正式に発表した(Win32アプリが動く“ARM版Windows 10”はフル機能搭載の完全なるWindows 10参照)。

Microsoft Windows & Devices担当上級副社長 テリー・マイヤーソン氏

対応デバイスはまずASUSとHPから。LenovoはCESで発表

 発表会にはASUS、HPも招かれており、Snapdragon 835を搭載したデバイスがまずはASUSとHPから発売されることが明らかにされた。

 なお、今年(2017年)の5月末に台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEIでは、ASUS、HP、Lenovoの3社が最初のデバイスパートナーとなることがMicrosoftから発表されていたが(Microsoft、国内/海外でも常時接続を実現するeSIMをWindowsに実装参照)、Lenovoのデバイスに関してはアーモン氏から、2018年の1月9日にCESで予定されているLenovoの記者会見で発表されることが伝えられた。

ASUSのSnapdragon搭載Windowsデバイス「NovaGo」。メモリ4GB/ストレージ64GBモデルが599ドル、同8GB/256GBモデルが799ドル
HPのSnapdragon搭載Windowsデバイス「HP ENVY x2」。2018年の春から提供開始