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GIGAスクール端末はAppleが首位。ChromeOS+Windowsではレノボ

メーカー別シェア

 株式会社MM総研は3月2日、GIGAスクール向け端末のメーカー別シェアについてとりまとめ、その結果を報告した。

 今回の調査対象は1,741自治体となっており、このうち1,514から回答を得た。このうち1,480の自治体でGIGAスクール構想で端末の調達を予定しており、総数は749万2,074台を予定している。今回の回答には導入予定を含んでいる。

 首位はAppleのiPadで、210万7,935台とシェア28.1%を占める。複数のメーカーが参入するWindowsとChrome OSに限定すると出荷台数は538万4,139台で、このなかでの首位はレノボの151万1,356台(総合シェア20.2%、Windows+Chrome OSシェア28.1%)となる。続く3位はNEC、4位はHP、5位はDynabook。

 レノボは横浜市や広島市などで10万台規模の導入があったほか、中核市や小規模自治体などでも幅広く導入されていた。また、熊本市や豊中市などはLTE通信搭載機を主力としている。レノボ内の導入事例はChromebookが109自治体、Windowsが127自治体。Windowsは神戸市が、Chromebookは札幌市や千葉市が10万大規模の導入となっている。

 NECはこれまでWindows PCで教育市場を攻略していたが、今回の調査結果ではChromebookが139自治体の導入で大きくシェアを伸ばした。一方、富士通はこれまで圧倒的なシェアだったが、出荷台数は44万1,399台にとどまった。オンプレミスの地域システムで高いシェアを持つ同社だが、自治体のクラウドシフトが進んだことにより不調だった。