トピック
これが噂のCopilotキー搭載PCか……しかもAI対応Ryzen採用で8万円台だと!?
~この春イチオシのノートPCデル「Inspiron 14/16」
- 提供:
- デル・テクノロジーズ株式会社
2024年4月18日 06:30
※【9月10日更新】キャンペーン情報を最新のものに変更しました。
2024年もっとも注目を集めているのが“AI PC”だ。これまでサーバー側に依存していたAI処理を、クライアント(ローカル)側でも実行できるパワーを備えるのは次世代PCの必須条件になりつつある。
そこで重要になるのが、 AI処理を高速かつ省電力で実行できるプロセッサ「Neural Processing Unit」(以下NPU)の存在だ。これを備えることで、CPUやGPUに負荷をかけることなくAI処理を実行できるため、ほかの作業を並列して行ないやすくなるといったメリットがある。 まさに、AI時代のためのプロセッサだ。
RyzenにはNPU搭載プロセッサが多数ある
AMDではそのNPUを「AMD Ryzen™ AI」という名前で2023年1月発表のAMD Ryzen™ 7040 シリーズでいち早く搭載。2023年末にはAMD Ryzen™ 8040 シリーズも加わり、AI時代への対応を着々と進めている。
モバイル向けのAMD Ryzen™ シリーズは元々、CPU、内蔵GPUとも高い性能を持ち、ノートPCを始め、ポータブルゲーミングPCでも採用例が多数あるが、そこにNPUも加わった形だ。AMD Ryzen™ AIに対応したCPUを以下にまとめたのでチェックしてほしい。
モデル | CPUコア/スレッド | ブーストクロック | グラフィックス | グラフィックスコア | AMD Ryzen™ AI |
---|---|---|---|---|---|
AMD Ryzen™ 9 7940HS | 8/16 | 最大 5.2GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 7 7840HS | 8/16 | 最大 5.1GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 5 7640HS | 6/12 | 最大 5.0GHz | Radeon 760M | 8 | ○ |
AMD Ryzen™ 7 7840U | 8/16 | 最大 5.1GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 5 7640U | 6/12 | 最大 4.9GHz | Radeon 760M | 8 | ○ |
AMD Ryzen™ 9 8945HS | 8/16 | 最大 5.2GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 7 8845HS | 8/16 | 最大 5.1GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 7 8840HS | 8/16 | 最大 5.1GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 7 8840U | 8/16 | 最大 5.1GHz | Radeon 780M | 12 | ○ |
AMD Ryzen™ 5 8645HS | 6/12 | 最大 5.0GHz | Radeon 760M | 8 | ○ |
AMD Ryzen™ 5 8640HS | 6/12 | 最大 4.9GHz | Radeon 760M | 8 | ○ |
AMD Ryzen™ 5 8640U | 6/12 | 最大 4.9GHz | Radeon 760M | 8 | ○ |
なお、現在使用しているPCがAMD Ryzen™ AIに対応しているかどうかは、デバイスマネージャーから確認可能だ。
Ryzen AI搭載で8万円台という良コスパ
AMD Ryzen™ AIを搭載した“AI PC”をグッと身近にしてくれるのが、デル・テクノロジーズ(以下デル)の14型ディスプレイを搭載する「Inspiron 14」と16型の「Inspiron 16」だ。
AMD Ryzen™ AI対応プロセッサであるAMD Ryzen™ 7 8840Uを採用し、 8万円台から購入できる良好なコストパフォーマンスを実現している。 なお、CPUに下位のAMD Ryzen™ 5 8540Uを選択すると7万円台から購入できるが、こちらはAMD Ryzen™ AIを内蔵していない(価格は5月下旬時点のデル直販によるもの。変動する可能性があるので注意)。
Inspiron 14とInspiron 16の違いは、第一にディスプレイのサイズ(解像度は同じ)で、Inspiron 14がコンパクト、Inspiron 16はキーボードにテンキーが付いているといったところだ。基本スペックは共通しているので、持ち運んで使うことも加味するならInspiron 14、大画面やテンキーが欲しければInspiron 16を選ぶのがよいだろう。
CPUのAMD Ryzen™ 7 8840Uは、AMD最新世代のZen 4アーキテクチャを採用。8コア16スレッドのメニーコアで、最大クロックは5.1GHzとノートPCとしては高く、Office系など一般的な処理はもちろん、クリエイティブな作業も十分こなせるパワーを備えている。
NPUとしての性能は16TOPS(1秒間に16兆回のAI処理)だが、AMD Ryzen™ AIはCPU/GPU/NPUをすべて合わせた総称であり、全体としては最大38TOPSという高い性能を持つ。
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のAMD Radeon™ 780Mを実装。12基のGPUコアを備え、CPU内蔵型としては高い3D性能を備えているが、Inspiron 14ではGPUクロックはかなり控えめに設定されていた。ゲーミング系のノートPCではないので、静音性やバッテリ駆動時間を重視した結果なのかもしれない。
ディスプレイの解像度は1,920×1,200ドットでリフレッシュレートは60Hzと一般的だ。表面は映り込みのない非光沢仕様となっている。
以下、Inspiron 14とInspiron 16の写真となる。
このほか、メモリはDDR5-5600が16GB(8GB×2)、ストレージはPCI Express接続のNVMe SSDが1TBだ。無線LANはWi-Fi 6で、Bluetooth 5.3もサポート。重量とサイズはInspiron 14が314×226.15×19.9mmで1.54kg(最小重量)、Inspiron 16が356.78×250.60×16.18~19.05mmで1.98kg(同)だ。電源は65WのACアダプタで、バッテリはどちらも4セルで54Whのものが内蔵されている。
なお最近になり、InsipironのRyzen搭載モデルには2in1タイプの「Inspiron 14 2-in-1」もラインナップされている。タブレットモードを駆使したり、タッチ操作を利用したいなら、こちらのモデルを選ぶのもアリだ。価格はAMD Ryzen™ 5 8640HS搭載機が12万円、AMD Ryzen™ 7 8840HS搭載機が13万6,999円となっている。
Copilotキーを備えた紛うことなき「AI PC」
Inspiron 14および16は、 キーボードに「Copilot」キーをいち早く搭載しているのも大きな特徴だ。 CopilotはMicrosoftのAIアシスタント機能で、自然言語でのチャットによる質問の返答、ドキュメントやWebページの要約、文章や画像の生成などが可能。まだプレビュー段階ではあるが、「Copilot」キーを押せば、Copilotをすぐに呼び出せる。
実は、CPU/GPUに加えて、NPUの搭載、Copilotへの対応、Copilotキーの搭載が「AI PC」と呼ばれるための要件となっている。Copilotキーを備えたPCはまだ数が少なく、Inspiron 14/16は現時点では希少な先駆け的存在と言えるだろう。
Inspiron 14 | Inspiron 16 | |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen™ 7 8840U 8コア/16スレッド プロセッサ | |
GPU | AMD Radeon™ 780M | |
メモリ | DDR5-5600 16GB | |
ストレージ | NVMe SSD 1TB | |
ディスプレイ | 14型(1,920×1,200ドット) | 16型(1,920×1,200ドット) |
インターフェイス | USB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort/USB PD対応)、USB 3.2 Gen 1×2、HDMI 1.4、Webカメラ、SDカードスロット、音声入出力 | |
通信機能 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 | |
OS | Windows 10 Home | |
バッテリ容量 | 54Wh | |
サイズ | 314.00×226.15×19.90mm | 356.78×250.60×16.18~19.50mm |
重量 | 1.54kg(最小重量) | 1.98kg(最小重量) |
実用で十分な性能を発揮するInspiron 14
基本性能もチェックしておこう。ここでは、Inspiron 14を使用している。CPUやメモリといった基本スペックはInspiron 16も共通なのでスコアはほとんど変わらないはずだ。
ベンチマークは「PCMark 10」、「3DMark」、「Cinebench R23.200」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「CrystalDiskMark」を実行した。
Inspiron 14のベンチマーク結果 | |
---|---|
PCMark 10 | |
PCMark 10 Score | 5,038 |
Essentials | 7,826 |
Productivity | 7,785 |
Digital Content Creation | 5,696 |
3DMark | |
Time Spy | 1,678 |
Fire Strike | 4,063 |
Wild Life | 8,658 |
Night Raid | 16,181 |
Cinebench R23.200 | |
CPU(Multi Core) | 7,015 |
CPU(Single Core) | 1,114 |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク | |
1,280×720ドット 標準品質(ノ-トPC) | 7,961 |
1,920×1,080ドット 標準品質(ノ-トPC) | 5,199 |
CrystalDiskMark 8.0.5 | |
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 5,117.49MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 3,777.1MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 2,536.65MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 3,240.45MB/s |
4K Q32T1 ランダムリ-ド | 334.18MB/s |
4K Q32T1 ランダムライト | 269.37MB/s |
4K Q1T1 ランダムリ-ド | 52.35MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 137.29MB/s |
PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっているが、すべて大きく上回った。多くのアプリが快適に動くことが分かる結果だ。
ゲームに関しては、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」が1,280×720ドットの標準品質(ノートPC)で“やや快適”評価、1,920×1,080ドットの標準品質(ノ-トPC)で“普通”評価だ。3DMarkの結果を含め、軽めのゲームならプレイできる性能と見ておこう。
ストレージはシーケンシャルリードが5,117.49MB/s、シーケンシャルライトが3,777.1MB/sと十分高速と言える結果。ファイルのコピーといった作業で不満を感じることはないだろう。
Windows Studio EffectsでNPUの動作を確認!
AMD Ryzen™ AIは、AdobeやOBS Studio、Zoom、Audacity、Topaz Labsなど多くのソフトウェアメーカーが対応アプリの開発を表明している。
現在のところその代表格と言えるのが、Webカメラの映像をAI処理で背景をぼかしたり、自分がいる場所に合わせて自動的にパンやズームが実行される自動フレーミングが利用できる「Windows Studio Effects」だ。
これはInspiron 14/16で利用可能で、背景のぼかしや自動フレーミングを有効にするとHWiNFOにてNPUに負荷がかかることを確認できた。CPU/GPUに負荷をかけず、AI処理ができるという分かりやすい例だ。
Adobeの画像編集ソフト「Photoshop」、や「Lightroom」、動画編集ソフトの「Premiere Pro」や「After Effects」では、一部の処理やフィルタがすでにAMD Ryzen™ AIに対応を謳っている。Premiere Proなら、「シーン編集の検出」、「オートリフレームシーケンス」、「文字起こし」といった処理が該当。画像系の処理はAIが得意とする分野なので、今後も拡大していくことだろう。
このほか、AMDではAMD Ryzen™ AIの活用方法として、大規模言語モデル(LLM)の「LM Studio」で、AIチャットの実行、検索拡張生成(RAG)の導入といった手順をWebサイトで公開している。LM Studioは、ローカルでAIチャットを楽しめるので試すのにうってつけだ。
AI PCの要件を満たすノートPCが手頃な価格で手に入る
CPU/GPU/NPUを活用してAIを処理するAMD Ryzen™ AIは、今後増えていくAI対応アプリを活用する上で重要なポイントになる。 せっかくこれからノートPCを買うならAIに備えておきたいと思う人は多いだろう。
Inspiron 14ならそれが8万円台から可能という、驚きのコストパフォーマンス(Inspiron 16は10万円台)を実現している。 当然、ノートPCとしての基本性能も十分満たしており、長く人気になりそうなモデルだ。
なお、5月24日よりOSにWindows 11 Proを選択可能となった。このため、複数ユーザーで共有する際に最適なビジネス向けOffice、ビジネスネットワークに最適化されたMcAfeeなど、ビジネス特化のオプションを選べるようになっている。
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