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スペースデータ、宇宙ロボット開発者向けISSシミュレータ「Int-Ball2 Simulator」を無償公開

シミュレータ環境の宇宙ロボットInt-Ball2

 スペースデータは27日、宇宙ロボット開発向けシミュレータを開発者/研究機関/教育機関向けにGitHubで無償公開した。期間は8月31日まで。

 ISS(国際宇宙ステーション)の環境を再現した無償ソフト「ISS Simulator」に、宇宙ロボットの運用試験や技術検証が行なえるようアップデートしたもの。プラットフォームとしてRobot Operating System(ROS)とNVIDIA Isaac Simによるシミュレータ環境を提供している。

 Int-Ball2 Simulatorでは、ISSの日本実験棟「きぼう」内部を模したシミュレータ環境において宇宙ロボット「Int-Ball2」の動作プログラムをテストできるようになっている。なおInt-Ball2自体は、2月のアップデートでプレイヤーの操作キャラクターとして実装済み。

 ISS Simulatorは、2024年11月にSteamで公開。JAXAの協力で船内の温度/湿度/風量/照度など船内環境データの情報提供を受け、シミュレーション環境上に実装している。過去の更新では船内における水の挙動を再現するシミュレーションを実装していた。

Int-Ball2の実物