トピック
いまや貴重なバッテリ交換も可能! 新旧要素満載で900g台のパナソニック製2in1「レッツノートQV9」
~アナログRGBとThunderblot 3、3:2液晶が同居。伝統のホイールパッドも搭載
- 提供:
- 日本マイクロソフト株式会社
2021年4月7日 06:55
テレワークで使うためのPCのニーズが、企業でも個人でも高まっている。この企画では、テレワークにオススメのノートパソコン7製品をピックアップして評価していく。
パナソニックの「レッツノートQV9」は12型の2in1。同シリーズ伝統のデザインと軽量&高耐久のコンセプトを維持しつつ、アナログRGB出力やSDカードスロットといったビジネスシーンでニーズの高い要素も残しており……と、聞くと保守的なモデルと感じるかもしれない。
だが、ここからがすごい。“加えて”縦横比3:2の高解像度液晶、Thunderbolt 3インターフェース、Wi-Fi 6対応、高画質カメラ&高音質マイクと、イマドキの要素をふんだんに取り込んでおり、レガシーとモダンを両立する超実践的な仕様を実現しているのだ。2in1スタイル含めて、これが900g台に収まっているのだから素直に驚かされてしまう。
モビリティ~2in1としては珍しくバッテリを脱着可能~
今回は、Windows 10 Pro 64bit/Core i5-10210U/メモリ16GB/ストレージ256GB(PCIe接続SSD)/12型WQXGA+液晶という構成のモデルを評価した。カスタマイズモデルでは、CPUはCore i5-10310U/Core i7-10810U、ストレージは256GB/512GB/1TB/2TBから選択できる。
本体サイズは約273×209.2×18.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約949g。2in1の変形機構を含めて1kgを切っていることは評価に値する。またA4以下のフットプリント、レッツノート史上最薄の18.7mmを実現しつつも、100kgfの加圧振動試験、76cm落下試験、局部加圧試験をクリアしている点も、頻繁に持ち運ぶマシンとしては安心感が高い。
バッテリ駆動時間はカタログスペックで約11時間。実際にディスプレイ輝度50%でバッテリーベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、6時間58分動作した。ディスプレイ輝度は30%まで下げても室内灯下で十分な視認性が確保できる。
また、2in1としては非常に珍しくバッテリを脱着できる仕様だ。予備バッテリを複数用意すれば、いくらでもバッテリ駆動時間を延長できるとことは、バッテリ脱着可能なレッツノートQV9ならではの大きなアドバンテージだ。
2in1であるメリットは過去に弊誌で何度も紹介しているが、普通のクラムシェルノートPCとしての使い方以外に、ディスプレイを反転させて相手に見せたり、ちょっとした操作をタッチで行なったりと、ビジネスの場面でもいろいろと役に立つ。
そして、12型と一回り小さめの液晶ながら、解像度は2,880×1,920ドットと、一般的なフルHDより一回り以上精細だ。また、縦横比は3:2となっており、A4書類と同等なので、2in1スタイルと相まって、ドキュメントの視認性も高いのがウリだ。別売のアクティブペンを使えば、紙のノートのように利用することができる。
性能~高速ストレージでキビキビと動作~
今回の評価機はCPUに第10世代(Comet Lake)の「Core i5-10210U」(4コア8スレッド、1.60~4.20GHz) を搭載している。比較対象として、2016年頃に登場した13型クラスのモバイルのノートのスコアも掲載している。このノートの主なスペックは、Core i5-6300U(2コア/4スレッド対応)、メモリ8GB、SSD 256GB(SATA 3.0対応)だ。これに近いスペックのPCを使っている方も多いと思われるので参考にしていただきたい。主要ベンチマークの結果は下記のとおりだ。
レッツノートQV9 | |
---|---|
CPU | Core i5-10210U(4コア8スレッド、1.60~4.20GHz) |
GPU | UHD Graphics(300MHz~1.10GHz) |
メモリ | LPDDR3-2133 SDRAM 16GB |
ストレ-ジ | 256GB PCIe NVMe SSD(SAMSUNG MZVLB256HBHQ-0000) |
ディスプレイ | 12.0インチ、2,880×1,920ドット(288ppi) |
TDP | 15W |
OS | Windows 10 Pro 64bit バージョン1909 |
サイズ | 約273×209.2×18.7mm(幅×奥行き×高さ) |
重量 | 約949g |
レッツノートQV9で突出しているのはストレージ速度。サムスン製「MZVLB256HBHQ-0000」を搭載しているだけに、シーケンシャルリード(1M Q8T1)で3540.859 MB/s、シーケンシャルライト(1M Q8T1)で2345.757 MB/sという好成績を叩き出している。体感速度に直結するOS、アプリの起動、ファイルの読み書きなどで高速ストレージの恩恵を実感できるはずだ。
全体的な性能に関しても、CPU性能を引き出す独自のチューニングにより、ビジネス用途で大きな不満を感じることなく、さまざまなタスクをこなせるだろう。
拡張性~新旧インターフェイスを網羅しておりUSB Hubは不要~
本製品は新旧インターフェイスを網羅。コンパクトな筐体にThunderbolt 3(USB Power Delivery対応)、USB 3.0×3、HDMI、ミニD-Sub15ピン、有線LAN(Gigabit Ethernet)、3.5mmコンボジャック×1を搭載。
とくにミニD-Sub15ピン、有線LAN、SDメモリーカードスロット×1を本体に内蔵しているのはポイントが高い。ミニD-Sub15ピンは古いプロジェクタと接続するさいに重宝するし、これだけインターフェイスが揃っていればUSB Hubなども不要。どこへ持ち出しても、ポート類の不足に悩まされることはないだろう。
ネットワーク~WWANモデルは3ヵ月無料SIMカードが付属~
通信機能は前述の有線LANに加え、無線LANは最新のWi-Fi 6(11ax)をサポート。もちろんBluetooth 5.0に対応している点は言うまでもない。
また、今回の評価機には搭載されていないが、直販サイトからカスタマイズ購入する際にはLTE(WWAN)搭載を選択できる。キャンペーンで、2021年4月27日13時までにLTEモデルを購入すると、3カ月無料で利用できるSIMカードが装着された状態で発送されるのが嬉しい。WWAN機能の使い勝手や、自分の行動範囲の通信速度を試してから、そのSIMカードを延長するか、ほかの事業者のSIMカードに乗り換えるかを決められるわけだ。
スマートフォンを持ち歩くので、テザリングすればPC本体にWWANは不要と考える人もいるかもしれないが、内蔵製品では、もちろんテザリングのオン/オフが不要なだけでなく、スリープ時でも定期的にメールの受信などができるので、PCを開いた瞬間にデータが最新の状態になっているメリットがある。
カメラとマイク~総合性能の高いWebカメラ、マイク音質も良好~
本製品はディスプレイ上部に約207万画素のWebカメラとアレイマイクが内蔵されている。Webカメラの映像は高精細で、色味がよく、また画角も広い。総合性能の高いWebカメラとして太鼓判を押せる。
そしてさらに高く評価できるのがアレイマイクの音質。アレイマイクは一般的に指向性を持たせ、環境音を低減させることが目的だが、実に自然な音質でビデオ会議することができた。実用コミュニケーション用途なら外付けマイクを用意する必要はない。いま仕事用のPCを選ぶさいに、カタログからはわかりにくいが重要なポイントだ。
Microsoft Teams利用時のCPU負荷は8.1%前後と、CPUの世代こそ最新ではないが、CPUの性能を引き出す独自のチューニングを施しており、快適にビデオ会議を行なえる性能を持っている。
生体認証~変形モードによってデュアル生体認証を使い分け~
生体認証システムはデュアル仕様で、IRカメラ(顔認証カメラ)をディスプレイ上部に、指紋認証センサーをパームレスト右側に配置している。2in1はノートブックモード、タブレットモード、スタンドモード、テントモードとさまざまなスタイルで利用する。その時々で使いやすい生体認証システムを利用できるわけだ。
実際に使ってみた率直な感想
レッツノートQV9で一番気に入ったのがキーボードの使い勝手。コンパクトなボディにキーピッチは15.2×19mm(縦×横)、キーストロークは2mmが確保されており、打鍵感が心地いい。パームレストも広めなので、どっしりと手を預けられる。レッツノートQV9は長時間のテレワークを快適にこなせる2in1だ。
そして重くなりがちな2in1を900g台に抑え、有線LANを装備し、LTEにもオプション対応するなど、さまざまな場所で仕事をするテレワーク時代に好適な仕上がりになっている。
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