特集

低価格でも機能は充実!1万円未満のお手頃スマートバンドPickup

 スマートフォンの周辺機器として定着したスマートウォッチ。時間管理という時計の基本機能はもちろん、健康管理や運動時の計測などスマートフォンだけではできない多彩な機能を備えている。

 機能や価格に応じて多彩な製品が存在するスマートウォッチだが、製品は大きく分けて「スマートウォッチ」と「スマートバンド」に分類される。両社に厳密な分類はないのだが、スマートバンドと呼ばれる製品はディスプレイが縦長かつ小型のバンド形状で、機能もスマートウォッチに比べると基本的なものにとどまるというのが大まかな違いだ。

 今回はスマートバンドの中でも1万円以下の製品を中心に取り上げる。価格こそ安価なものの基本的な機能は充実しており、睡眠管理や運動管理といった機能などはどの製品も利用可能。中には位置情報や音声通話など高価格帯の製品顔負けの機能を搭載しているものもある。

 高価格帯の製品と比較した際の違いは、Suicaのような決済機能は搭載していないこと。また、ディスプレイサイズも1.5型前後が中心で、ディスプレイの大きなスマートウォッチに比べると視認性は高くない。一方そのぶん本体サイズは軽く、バッテリ駆動時間も10日以上、長い製品では20日以上を公称するなど、小型ならではのメリットもある。

 今回は現在購入できる製品の中から1万円以下の製品をピックアップ、それぞれの特徴とともに紹介する。

もっとも充実したラインナップのXiaomi

 低価格帯のスマートバンドに注力しているのがXiaomi。約1万円の「Xiaomi Smart Band 9 Pro」のほか、約5,000円の「Xiaomi Smart Band 9」、約3,000円の「Xiaomi Smart Band 9 Active」と3つもの製品をラインアップしている。

Xiaomi Smart Band 9 Pro

 最上位のXiaomi Smart Band 9 Proは、低価格モデルながらもGNSSチップやコンパス機能を搭載、位置情報機能を搭載しているのが最大の特徴だ。ディスプレイ形状も正方形に近いスマートウォッチのような外観で内容を大きく表示できるなど視認性も高い。

メーカーXiaomi
製品名Xiaomi Smart Band 9 Pro
価格9,280円
製品URL https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-smart-band-9-pro/
本体サイズ43.27×32.49×10.8mm
重量(本体のみ)約24.5g
カラーオブシディアンブラック
ローズゴールド
ムーンライトシルバー
ディスプレイサイズ1.74型
ディスプレイ仕様有機EL
ディスプレイ解像度336×480ドット
防滴5ATM
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
ストレス測定
月経周期
深呼吸トレーニング
特徴位置情報
フィットネス150種類以上
最大使用時間21日間
対応手首外周135~205mm
対応OSAndroid 8.0またはiOS 12.0以降
対応アプリMi Fitness
Xiaomi Smart Band 9

 続くXiaomi Smart Band 9は位置情報機能は搭載しておらず、ディスプレイサイズもXiaomi Smart Band 9 Proに比べると小さいが、健康管理やスポーツモードはほぼ同等で、代わりにカラーバリエーションが豊富な点が主な違いとなる。

メーカーXiaomi
製品名Xiaomi Smart Band 9
価格5,480円
製品URL https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-smart-band-9/
本体サイズ46.53×21.63×10.95 mm
重量(本体のみ)15.8g
カラーミッドナイトブラック
グレイシャーシルバー
ミスティックローズ
アークティックブルー
チタングレー
ディスプレイサイズ1.62型
ディスプレイ仕様有機EL
ディスプレイ解像度192×490 ドット
防滴5ATM
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
月経周期
ストレス測定
深呼吸トレーニング
特徴-
フィットネス150種類以上
最大使用時間21日間
対応手首外周135~210mm
対応OSAndroid 8.0またはiOS 12.0以降
対応アプリMi Fitness
Xiaomi Smart Band 9 Active

 Xiaomi Smart Band 9 Activeはディスプレイが有機ELではなく液晶などハードウェア面でのコストダウンが図られているほか、対応するスポーツモードやバッテリ駆動時間も上位モデルに比べると少ないが、スマートバンドとしての機能は十分。価格を優先して考えるのであればコストパフォーマンスに優れたモデルといえる。

メーカーXiaomi
製品名Xiaomi Smart Band 9 Active
価格2,980円
製品URL https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-smart-band-9-active/
本体サイズ45.9×26.94×9.99mm
重量(本体のみ)16.5g
カラーブラック
ベージュホワイト
ピンク
ディスプレイサイズ1.47型
ディスプレイ仕様TFT液晶
ディスプレイ解像度172×320ドット
防滴5ATM
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
ストレス測定
月経周期
特徴-
フィットネス50種類
最大使用時間18日間
対応手首外周135~215mm
対応OSAndroid 8.0またはiOS 12.0以降
対応アプリMi Fitness

やや高価格帯のHUAWEI

HUAWEI Band 9

 HUAWEI Band 9は約9,000円と、今回取り上げる製品の中では高めの価格帯だが、健康管理や100種類以上のスポーツモードを搭載、同価格帯のXiaomi Smart Band 9 Proと比べてカラーバリエーションが5色など選択の幅が広いのが特徴だ。ただし、Androidの場合は対応アプリ「Huaweiヘルスケア」がGoogle Playで公開されておらず、ブラウザから独自アプリをダウンロードしてインストールする必要がある点は注意が必要だ。

メーカーHUAWEI
製品名HUAWEI Band 9
価格8,580円
製品URL https://consumer.huawei.com/jp/wearables/band9/
本体サイズ43.45×24.54×8.99 mm
重量(本体のみ)約14g
カラーホワイト
ブラック
ピンク
イエロー
ブルー
ディスプレイサイズ1.47型
ディスプレイ仕様有機EL
ディスプレイ解像度194×368ドット
防滴5ATM
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
月経周期
ストレス測定
特徴-
フィットネス100種類
最大使用時間約14日間
対応手首外周120~190mm(ホワイト、ピンク)
130~210mm(ブラック、イエロー、ブルー)
対応OSAndroid 8.0またはiOS 13.0以降
対応アプリHUAWEIヘルスケア

テニス機能にこだわったOPPO

OPPO Band 2

 Xiaomi、HUAWEIに続く中国勢のOPPOによるスマートバンド「OPPO Band 2」は8,480円とこちらも今回のラインアップでは高価格帯に入るスマートバンド。

 機能面ではXiaomi、HUAWEIとほぼ同等だが、OPPOが拘るのは独自開発というプロテニスモード。フォアハンドのスライスやバックハンドのトップスピンなどテニスショットの種類を認識できるという。

メーカーOPPO
製品名OPPO Band 2
価格8,480円
製品URL https://www.oppo.com/jp/accessories/band2/
本体サイズ45.3×29.1×10.6mm
重量(本体のみ)約20g
カラーライトブルー
マットブラック
ディスプレイサイズ1.57型
ディスプレイ仕様有機EL
ディスプレイ解像度256×402ドット
防滴5ATM
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
ストレス測定
特徴テニスモード
フィットネス100種類以上
最大使用時間14日間
対応手首外周130~210mm
対応OSAndroid 6.0またはiOS 13.0以降
対応アプリOHealth

Galaxyとの連携で転倒検出できるSamsung

Galaxy Fit3

 Samsung ElectronicsのGalaxy Fit3は税込9,900円とギリギリ1万円を切る価格。機能面では前述の製品とほぼ同等だが、Galaxyスマートフォンと連携することで転倒検知やSOS通知といったハイエンドスマートウォッチ並みの機能も利用できる。Galaxyユーザーに取っては魅力的な製品だ。

メーカーSamsung Electronics
製品名Galaxy Fit3
価格9,900円
製品URL https://www.samsung.com/jp/watches/galaxy-fit/galaxy-fit3-gray-bluetooth-sm-r390nzaaxjp/
本体サイズ約42.9×28.8×9.9mm
重量(本体のみ)18.5g
カラーシルバー
ダークグレー
ピンクゴールド
ディスプレイサイズ1.6型
ディスプレイ仕様有機EL
ディスプレイ解像度256×402ドット
防滴5ATM
IP68
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
ストレス測定
特徴転倒検知
フィットネス100種類以上
最大使用時間13日間
対応手首外周-
対応OSAndroid 10.0以降
対応アプリSamsung Health

コミュニケーション機能充実のAmazfit

Amazfit Bip 5 Unity

 Amazfit Bip 5 Unityも9,900円とほぼ1万円だが、1.91インチとほぼ2インチ近い画面サイズに加えて、音声通話機能やAndroidのみのLINE返信、Alexa対応など、コミュニケーション機能の充実が特徴だ。

メーカーAmazfit
製品名Amazfit Bip 5 Unity
価格9,900円
製品URL https://www.amazfit.jp/products/amazfit-bip5unity
本体サイズ約45.8×37.08×10mm
重量(本体のみ)25g
カラーグレー
チャコール
ディスプレイサイズ1.91型
ディスプレイ仕様TFT液晶
ディスプレイ解像度320×38ドット
防滴IP68
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
ストレス測定
月経周期
特徴音声通話
フィットネス120種類
6種類の自動検出
最大使用時間11日間
対応手首外周155~210mm
対応OSAndroid 7.0またはiOS 14.0以降
対応アプリZepp

サンキュッパでお手頃なグリーンハウス

 グリーンハウスのGH-SMWBシリーズは3,980円と、Xiaomi Smart Band 9 Activeほどではないが比較的安価に入手できる。

 機能は低価格ゆえに充実しているとは言いがたいものの、アプリの通知やスポーツモード、健康管理機能や防水仕様など基本的な機能は備えている。また、着せ替え用にバンドが2種類同梱されているため、別途購入せずにベルトを気分で選ぶこともできる。

メーカーグリーンハウス
製品名GH-SMWBシリーズ
価格3,980円
製品URL https://www.green-house.co.jp/products/gh-smwb/
本体サイズ約13.5×44.5×10.5mm
重量(本体のみ)約25g
カラーブラック
シルバー
ディスプレイサイズ0.96型
ディスプレイ仕様TFT液晶
ディスプレイ解像度80×160ドット
防滴IP67
ヘルスケア睡眠
心拍
血中酸素
特徴交換バンド付属
フィットネス6種類
最大使用時間5〜10日間
対応手首外周130mm~200mm
対応OSAndroid 5.0またはiOS11.0以降
対応アプリGH Smart