トピック

今こそ、のぞき見対策や紛失防止機能がノートPCに欲しい。ユーザー目線のリアルモバイル、日本HP「Elite Dragonfly G2」

〜さらに静⾳なのに⾼性能、セキュリティ対策も万全

日本HP「Elite Dragonfly G2」

 さまざまな場所でPCを使うようになった現在では、PCの性能や重量は相変わらず大事だが、画面の情報を他人にのぞき見される、PCを出先に置き忘れるといったレベルでのリスクへの対策も怠ってはならない。

 これはPCを使う個人にも、企業でPCを導入、管理する担当者にも言えること。もはや「みんな、よく気を付けること!」では通用しない時代。PCレベルでの対策機能は積極的に導入したいところだ。日本HPの最新ノートPC、Elite Dragonfly G2は、ワンボタンでオン/オフできるのぞき見防止スクリーンフィルタ、「Tile」によるスマホライクな置き忘れ対策などを備えた、ひじょうに現実的な仕様のノートPCだ。

 また、日本と海外で利用できるデュアルSIM構成となっている点もビジネスパーソンには見逃せない要素だ。

モビリティ~ACアダプタの持ち運びも楽な約1.1kgの13.3型2in1~

深い紺色のマグネシウム合金ボディは手触り、剛性感ともに満足度が高い
タブレットモードに対応し、ディスプレイを360度開いて使うこともできる

 「ドラゴンフライブルー」と名付けられた落ち着きのある濃紺のマグネシウム合金ボディを身にまとったElite Dragonfly G2は、13.3型のフルHD(1,920×1,080ドット)タッチディスプレイを備えたビジネスノート。ディスプレイが360度開くタブレットモードにも対応する製品で、手に持つとソリッド感が伝わってくる頼りがいのある剛性だ。

 それでも公称約1.15kg、実測で1148gと、持ち運びしやすい本体重量。同じシリーズのスペックの異なるモデルでは約989gと、1kgを切る軽量さを達成しているのが特徴だ。

本体全体
本体重量は実測で1,148g

 ACアダプタは65Wで、比較的長く太いケーブルで接続するかたち。ただし、コンセント直付け用のコネクタもあり、使用スタイルに合わせてよりコンパクトに持ち運ぶこともできる。自宅やオフィスでは長いケーブルで、出張など荷物をできるだけ減らしたい外出時は直付けコネクタで、というような使い分けができる。

 バッテリ駆動時間は2021年4月時点で公式には明らかになっていないが、実用を想定したときのバッテリ駆動時間を計測する「PCMark 10 Modern Office Battery Life」は「6時間05分」で、パフォーマンス値は「7829」と高スコアを記録している。一般的な用途なら1~2日間はもつはずだ。

「PCMark 10 Modern Office Battery Life」のテスト結果は「6時間05分」。パフォーマンス値は「7829」となった(ディスプレイ輝度50%時)
65WのACアダプタ。長いケーブルは巻き付けて保管できる
コンセント直付けコネクタとセットにすればよりコンパクトに持ち運び可能
通常のケーブルとACアダプタの合計重量は304g
コンセント直付けコネクタとACアダプタの合計重量は243g
電源コネクタはUSB Type-C


性能~Core i5&Iris Xe Graphicsで高性能を発揮~

 CPUはミドルレンジの第11世代Core i5-1135G7(4コア8スレッド、2.40~4.20GHz)で、GPUはIntel Iris Xe Graphicsが内蔵されている。テスト機はメモリ容量16GB、PCIe接続の512GB SSDを搭載するハイスペック寄りのモデルとなっており、ビジネスシーンで不足のない性能が得られるだろう。もちろんOSはビジネスユーザーにマッチするWindows 10 Proだ。

第11世代Intel Core i5-1135G7を搭載。GPUは内蔵Intel Iris Xe Graphics

 じっさいのベンチマークの結果はどうだろうか。⽐較対象として、2016年頃に登場した13型クラスのモバイルのノートのスコアも用意した。主なスペックは、Core i5-6300U(2コア/4スレッド対応)、メモリ8GB、SSD 256GB(SATA 3.0対応)。主要ベンチマークの結果は下記のとおりだ。

ベンチマーク結果
「PCMark 10」のベンチマーク結果は、2016年頃のモバイルPCと比べて全体で1.5倍のパフォーマンスに。項目によっては上位の第11世代Core i7-1165G7に匹敵するスコアになるものも
「3DMark」の結果。Fire Strikeは2016年頃のモバイルPCの約4倍のスコア。息抜きのゲームもしっかり楽しめそうだ
「CrystalDiskMark」では、どちらかというとランダムリード・ライトが得意という結果に。シーケンシャルリード/ライトもそれぞれ約1.7GB/s、約1GB/sとまずまずの速度

 実用アプリケーションの性能を測る「PCMark 10」では、2016年頃のモバイルPCと比べるとその差は歴然。全体では1.5倍、「Digital Contents Creation」に至ってはちょうど2倍の性能になった。スプレッドシートとワープロの処理性能がわかる「Productivity」については、場合によっては上位のCore i7-1165G7搭載機種に匹敵するレベルのスコアを叩き出している。

 ゲーム性能を測る「3DMark」の結果も良好だ。Fire Strikeは2016年頃のモバイルPCの約4倍に達しており、ビジネスノートとはいえ多くの3Dゲームを楽しめる性能を備えていると見て良いだろう。

 「CrystalDiskMark」による内蔵NVMe SSDのリード・ライト性能も、2016年頃のモバイルPCの2~3倍と、順当な進化を見せている。なかでもアプリ利用時の快適さに直結するランダムリード/ライトが得意なようだ。

 また、本製品はIntel Evoプラットフォームに準拠しており、CPU以外にもメモリ、SSD、ディスプレイ、バッテリなどPCを構成するコンポーネントすべてが高いレベルの性能を見たし、ベンチマークには現われにくい、優れた応答性なども実現している。


拡張性~最大40GbpsのThunderbolt 4が2ポート。ペンも使って生産性高く仕事できる~

 拡張性の鍵となるインターフェイス面では、Thunderbolt 4(USB 4)ポートを2つ備えている。Display Alt Mode対応により外部ディスプレイへの接続とPCへの給電が同時にできるうえ、最大40Gbpsのデータ転送速度を活かした高速ストレージや外付けGPU(eGPU)などで業務効率を大幅にアップしてくれる。

最大40GbpsのThunderbolt 4(USB 4)ポートを2つ搭載

 USB 3.1 Type-Aポートも1つ装備しており、従来の周辺機器との接続性もしっかり確保。一般的なディスプレイやプロジェクタとの接続もHDMI出力でスムーズに行なえる。

 ディスプレイを360度開いてタブレットとして使うときに便利な、筆圧検知機能付きのアクティブペンがオプションで用意されており、Microsoft Teamsのホワイトボード機能などでコラボレーションするときにも大いに活躍する。

左側面にはUSB Type-Aポートと電源ボタン。一番右端は後述するSIMスロット


ネットワーク~LTE、5G対応のデュアルSIM。eSIMにも対応し海外利用が容易~

 ネットワーク機能はElite Dragonfly G2の最も魅力ある要素の1つだ。最大2.4GbpsのWi-Fi 6に対応しているだけでなく、今回のテスト機である5Gモデルでは、主要3キャリアや海外キャリアに対応するLTE(受信最大2Gbps)および5G(受信最大4Gbps)に対応するワイヤレスWANも搭載する。しかもデュアルSIM構成になっており、1つは物理SIM、もう1つはeSIMを利用可能となっている。

物理SIMスロットを装備。形状はnanoSIMだ

 特に海外出張が多いビジネスユーザーの場合、国内用と現地用のSIMを簡単に切り替えられるデュアルSIMは利便性が高い。SIMをいちいち差し替えたり、現地でSIMを買い求めることもなく、PC上の設定だけで通信が可能になるeSIMも、頻繁に国内と国外を往復する人にとっては時間と手間を省けるなどメリットが多い。

 付け加えると、物理SIMはNano SIM形状で、普段スマートフォンで使っているSIMを流用しやすい点もうれしいところだ。

MVNOのSIMを挿入したところ。APN設定さえ行なえば、すぐに通信が可能だ
Windowsの設定画面では通信に使うSIMを簡単に切り替えられる


カメラとマイク~高品質なマイクとスピーカー。声はくっきり、音楽も「聴かせてくれる」~

 内蔵Webカメラは有効92万画素のHD画質(720p)で、Web会議には十分なスペック。視野角が広めなので、胸部から上を自然に見せられる。そしてBang & Olufsenコラボのステレオスピーカーと、トリプルマイクを内蔵していることもあり、サウンド面のクオリティは高い。スピーカーはクリアな中高音域がとりわけ印象的で、薄型筐体にもかかわらず「聴かせてくれる」音を鳴らす。プライベートで動画を観る用途にも使えるわけだ。

HD画質(720p)のWebカメラを内蔵
Bang & Olufsenコラボのステレオスピーカは、薄型筐体でもクリアな音を響かせる

 マイクも高音質だ。Web会議のテスト映像では、余計なノイズを拾ったり、音が歪んだりすることがなく、くっきりとした音声になっている。Microsoft Teamsで会議中のCPU使用率は7%前後と低く、冷却ファンの音も気づかないほどごくわずか。マイクがノイズを拾うこともほとんどないので、それが声のくっきりした聞き取りやすさにつながっているようだ。

内蔵Webカメラの視野角は広め。狭いデスクでもきちんと胸部から上を見せられるのは利点
Microsoft Teamsで会議中のCPU使用率は7%前後
本体内蔵カメラとマイクを使ったMicrosoft Teamsでの録画例


生体認証~指紋認証+顔認証に、調節可能な独自ののぞき見防止機能を搭載~

 Elite Dragonfly G2はWindows Hello対応の指紋認証機能に加えて、顔認証対応のWebカメラも搭載している。いずれか使いやすい方、もしくは業務のセキュリティレベルに合わせて選ぶと良いだろう。セキュリティを強化しつつ、日常のWindowsのログオンなども簡単にするこれらの機能は、自宅やオフィスだけでなく、当然ながら外出先でも役に立つ。

Windows Hello対応の指紋認証機能を搭載

 セキュリティ面ではもう1つ、ユニークなセキュリティ/プライバシー保護の仕組みとして、内蔵型プライバシースクリーン機能「HP SureView Reflect」を備えている。これはディスプレイをのぞき見しにくくする機能で、ファンクションキー(マルチメディアキー)やプリインストールされた設定ツールでオン/オフや見にくさのレベルを調節できる。

 オンにしても正面からの画面の視認性はほとんど変わらないため、使い勝手を普段から変えることなく他人の視線を効果的にシャットアウトできる。外出先でノートPCを使うビジネスユーザーには、欠かせない装備と言ってもいいだろう。

プライバシースクリーン機能のオンオフは「F2」キーの位置にあるマルチメディアキーで。オン時は隣の輝度調節キーで「見にくさ」を調節可能
「HP SureView Reflect」の設定画面でも細かく調節できる
プライバシースクリーン機能がオフのとき(通常時)の見え方
プライバシースクリーン機能をオンにしたときの見え方
プライバシースクリーンオンでも、正面では普通に見える


実際に使ってみた率直な感想

 デュアルSIMで5Gにも対応する強力なネットワーク機能と、高い静音性は、一番引きのある部分。オフィス勤務でも、あるいは在宅勤務でも、集中して作業したい人にとっては「静音なのにパフォーマンスが高い」というのは魅力だろう。できるだけ静かな環境で仕事したい筆者も、このElite Dragonfly G2であれば仕事がとことんはかどるに違いないと感じた。

 引きがあるのはもう1つ、忘れ物防止タグとして知られる「Tile」の機能自体を内蔵していることも挙げられる。スマートフォンアプリと連携することで、Elite Dragonfly G2がある場所(スマートフォンから離れて通信が途切れた場所)を地図で知ることができるようになるものだ。つまり、万が一ノートPC本体をどこかに置き忘れてしまっても、その手がかりを元に探し出せる。

忘れ物防止タグの「Tile」を内蔵している

 Elite Dragonfly G2から離れたときにスマートフォンに通知することもできるので、紛失防止にもなる。ビジネス用途のノートPCは紛失することは絶対に許されないもの。そのリスクを少しでも低減できるこのTileの機能は、ひじょうに重宝するのではないだろうか。

 また、紛失防止タグが目に見えるかたちでついているわけではないので、持ち運びのしやすさには一切影響がないし、盗難対策していると悟られることもない。モバイルノートを安心してワールドワイドに使いこなしたいユーザーに、Elite Dragonfly G2はイチ押しの製品だ。

スマートフォンアプリを使うと地図上でElite Dragonfly G2がどこにあるかがわかる

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