トピック

異次元の軽さ。738gのノートが仕事を変える! 先進の静脈認証、5G対応も。富士通「LIFEBOOK U9311/F」

~高度なセキュリティを兼ね備え、“どこにでも”がもっと身近に

富士通「LIFEBOOK U9311/F」
テレワークで使うためのPCのニーズが、企業でも個人でも高まっている。この企画では、テレワークにオススメのノートパソコン7製品をピックアップして評価していく。

 富⼠通の「LIFEBOOK U9311/F」は、13.3クラスのサイズながら738gと、一連の特集で紹介している7機種の中で圧倒的な軽さで、最新の4コアCPUを搭載する。これだけでテレワーク時代のツールとして強い魅力を感じる方が少なくないはずだ。そして、これに加えてビジネスにおけるもう1つの欠かせない要素、“セキュリティ”にも徹底的にこだわっている。


モビリティ~つまんで持てる約738gの13.3型ノート~

 LIFEBOOK U9311/Fを手にして真っ先に感じるのが、その軽さ。約738gという本体重量は、指先でつまむように持つのも簡単なほど。約15.5mmの薄さもあいまって、持ち運びの容易さは抜群だ。これがモバイルノートとしては標準的な13.3型ディスプレイをもつ筐体というのだから、驚く。

指でつまんで持てるほどの軽さ
本体右側面
本体左側面
今回のテスト機の実測は719gだった

 バッテリ駆動時間は選択したモデルによって異なるが、50Wh容量のバッテリを搭載するモデルは、カタログスペックだと最長23時間のロングライフだ。今回試用したテスト機は25Wh。実用を想定したバッテリ駆動時間を計測する「PCMark 10」の「Modern Office Battery Life」のテストでは2時間52分という結果になった。ディスプレイ輝度は50%での計測なので、輝度を下げればさらに伸びる。

「PCMark 10 Modern Office Battery Life」のテスト結果は「2時間52分」。パフォーマンス値は「6491」となった(ディスプレイ輝度50%時)

 付属ACアダプタは45Wで、細長いコンパクトな形状。ビジネスバッグのポケットなどにも差し込みやすい。LIFEBOOK U9311/F自体がUSB PD対応で、7.5W以上の出力があれば充電可能という懐の深さもあり、汎用のUSB充電器やモバイルバッテリを利用しやすいのはありがたい。

45WのACアダプタ
ケーブルを含めた重量は249g


性能~エントリークラスながらGPUはしっかりIntel Iris Xe Graphics~

 テスト機のCPUは第11世代Intel Core i5-1145G7(4コア8スレッド、2.60~4.40GHz、Tiger Lake)で、GPUはCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsとなる。LIFEBOOK U9311/Fのラインアップのなかではエントリークラスに近いモデルながら、3D性能を高めたIntel Iris Xe Graphicsをきっちり装備してきているのは心強い。

第11世代Intel Core i5-1145G7を搭載。GPUはIntel Iris Xe Graphics

 試用機の構成メモリは4GB、ストレージはPCIe接続の128GB SSDという最小限の構成。事務処理向け、もしくはシンクライアント的な使い方にはじゅうぶんな性能だが、ある程度の数のアプリを同時並行的に使うのであれば、CPUのほか、メモリやストレージが多い構成を選べる。ディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、このあたりは13.3型としては標準的なスペックと言えるだろう。

180度開けるディスプレイ。視野角は広く、画面を挟んで対面で打ち合わせするような使い方もアリ

 ⽐較対象として、2016年頃に登場した13型クラスのモバイルのノートのスコアも用意した。主なスペックは、Core i5-6300U(2コア/4スレッド対応)、メモリ8GB、SSD 256GB(SATA 3.0対応)。主要ベンチマークの結果は下記のとおりだ。

 実用アプリケーションの性能を測る「PCMark 10」では、2016年頃のモバイルPCから実力を底上げしており、なかでもDigital Contents Creationの上げ幅が大きい。ゲームプレイの快適さにつながる「3DMark」の結果は、Intel Iris Xe Graphicsのおかげで3倍以上のスコアになった。

 内蔵SSDはPCIe接続になったことで、シーケンシャルリードは4倍、シーケンシャルライトは2倍となり、PCの全体的な体感速度向上が図られている。シンクライアントとして使う場合であっても、システム性能に直結するストレージの高速化は大切な部分だ。

検証機の仕様
LIFEBOOK U9311/F
CPUCore i5-1145G7(4コア8スレッド、最大4.40GHz)
GPUIntel Iris Xe Graphics
メモリLPDDR4 SDRAM 4GB
ストレ-ジ128GB PCIe NVMe SSD
ディスプレイ13.3型、1,920×1,080ドット
OSWindows 10 Pro 64bit
サイズ307×197×15.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量約738g
ベンチマーク結果
「PCMark 10」では、特に「Digital Contents Creation」の項目において上げ幅が大きく、着実にパフォーマンスを進化させてきている
「3DMark」は2016年頃のモバイルPCと比べて3倍以上。GPUにIntel Iris Xe Graphicsを採用しているのが効いている
内蔵SSDの速度を測る「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードが2000MB/sを超えた。こうしたストレージの性能向上は最も体感しやすい部分でもあるため、重要だ


拡張性~最大10GbpsのType-C×2に、通常サイズのSDカードスロットを装備~

 インターフェイスは、USB 3.1に対応するType-Cポートと、USB 3.0のType-Aポートをそれぞれ2つずつ装備する。Thunderbolt 4を搭載するモデルもラインアップしているが、その40Gbpsの性能を活かす周辺機器はまだまだ高価で、現時点での拡張性という意味では、最大10Gbpsのデータ転送速度をもつUSB 3.1でもじゅうぶんだ。

左側面に最大10GbpsのUSB 3.1 Type-Cポートを2つ装備。Type-Aも1つある

 もちろん2つのType-CポートはともにDisplayPort Alt Mode対応。外部ディスプレイに1本のケーブルで接続するだけで最大4K解像度の映像出力とPC本体への給電が可能になる。HDMI出力もあり、マルチディスプレイ化の選択肢は幅広い。最近のモバイルノートでは珍しくなってきている通常サイズのSDカードスロットを内蔵しているのは、業務やプライベートでデジカメを使うユーザーにとっては重宝する装備だ。

右側面にもType-Aポートが1つ。SDカードスロットや有線LANポートも


ネットワーク~Wi-Fi 6と有線LANを利用可。5G対応のワイヤレスWANモデルも~

 LIFEBOOK U9311/Fのネットワーク周りはかなり充実している。最大2.4GbpsのWi-Fi 6に加えて、最大1Gbpsの有線LANポートを標準搭載する。リラックスして仕事したいときは自由度の高いワイヤレスのWi-Fi 6で接続し、Web会議など可能な限り安定性を高く保ちたい場面では有線LANにする、といった使い分けが可能だ。

1GbEの有線LANポート。Web会議など、より安定した通信が必要な場面で威力を発揮
フラップを引き上げてLANケーブルを差し込む

 さらに、モデルによってはワイヤレスWANも搭載する。受信最大1.7Gbpsの3キャリア対応LTEモデルのほか、NTTドコモのネットワークに対応する受信時最大3Gpsの5Gモデルも選択可能。外出先でWi-Fiが見つからなくても、高速なワイヤレスWANでいつでもオンラインでいられる。つねにどんなシチュエーションであっても高速通信、安定通信を実現できるLIFEBOOK U9311/Fは、まさしくテレワーク向きのマシンと言ってもいい。


カメラとマイク~明るい映りのWebカメラ。ノイズレスでWeb会議に最適~

 狭額縁ディスプレイの上部のベゼルに設けられたWebカメラは、目立たない小さなサイズだが、有効画素数約92万(HD画質)の性能をもつ。下記のテスト映像を見ると比較的明るめに映っており、画質は十分。この小ささでもカメラを物理的に覆い隠すシャッターをさりげなく装備しているので、プライバシー面でも安心だ。

HD画質のWebカメラは小さなつまみでシャッターを開閉できる
カメラ映像は全体的に明るめ

 Webカメラの両脇にはデジタルステレオマイクを内蔵しており、自然に聞こえるクリアな音質。このクリアな音質の理由は、LIFEBOOK U9311/Fの静音性の高さによるところも大きい。10%前後とはいえ、多少なりともCPUに負荷のかかったWeb会議中でも冷却ファンの音が聞こえず、他にもノイズはないので、ほとんど無音状態だ。その分しっかり相手に声を届けることができ、互いにストレスなくコミュニケーションできる。

Microsoft Teamsで会議中のCPU使用率は10%前後。冷却ファンなどのノイズは一切聞こえない
本体内蔵カメラとマイクを使ったMicrosoft Teamsでの録画例


生体認証~手のひら静脈認証にスマートカード、顔認証、指紋もOK~

 生体認証などのセキュリティ周りは、LIFEBOOK U9311/Fの最も大きな特徴となる要素の1つだ。まず一番の注目が非接触で「手のひら静脈認証」が可能なこと。キーボード手前右側にある少し大きめのセンサーの上に、手のひらを下に向け、拳1つ分ほど空けてかざすことで、素早く認証が完了する。この新しい認証方法を活用するための「AuthConductor Client Basic」というソフトウェアも用意されており、Windows 10のログオンはもちろんのこと、他の連携するアプリケーションなどでも手のひら静脈認証が利用可能だ。

「手のひら静脈認証」のセンサー
拳1つ分ほど中に浮かせた状態で手のひらをかざすことで、非接触で生体認証できる
Windows 10のログオン時などには「AuthConductor Client Basic」により認証処理が行なわれる

 また、本体左側面にはスマートカードスロットを備えており、ICチップを内蔵したスマートカードを別途用意することでセキュアな個人認証ができるようになる。さらにWebカメラはWindows Helloの顔認証に対応しており、手のひら静脈認証の代わりに指紋センサー搭載モデルを選択することもできるので、これら4つの方法、もしくは組み合わせから業務内容に合ったものを選びたい。

スマートカードによる認証にも対応
WebカメラはWindows Helloの顔認証に対応

 特筆すべきは、富士通独自の新開発ハードウェア「Endpoint Management Chip(EMC)」が搭載されており、BIOSにもウイルス対策が施されている。これにより、BIOS自体に、攻撃から守るための仕組みを追加しているとともに、仮にBIOSがウイルスに攻撃された場合においても、PC起動時にEMCがBIOSの状態をチェックし、異常を検知し正常な状態に修復することが可能。本機能を実装するBIOSでは、NIST SP800-147/155/193で規定されているセキュリティ要件を満たしている。

 そしてもう1つ、今回のテスト機のようにタッチパネルではないモデル向けには、覗き見防止の「プライバシーフィルター」も純正オプションとして提供されている。外出時にPCをよく使うのであれば、他人の視線から情報を守るアイテムも活用したいところだ。

覗き見防止のプライバシーフィルターはオプションで用意


実際に使ってみた率直な感想

 テレワーク中心の業務環境になり、これまで以上にセキュリティに気を使わなければいけない状況のなかで、複数の認証機能を利用できるLIFEBOOK U9311/Fは企業の強い味方になりそうだ。PC負荷が高くなっても静音性をキープしてくれる点も、Web会議におけるノイズ対策や、作業への集中のしやすさという意味で、今の時代にマッチした性能と言えるだろう。

 そして、ここでもう2つほど伝えておきたいLIFEBOOK U9311/Fの魅力がある。1つ目は筐体の素材感と触り心地の良さだ。筐体表面が単純な樹脂とも金属とも雰囲気が異なるストーンサーフェス的な処理が施されており、見ていて飽きないうえに、さらさらした感触が所有感を高めてくれる。

ストーンサーフェス的な表面処理が施された筐体は、手で触れているだけでも満足感がある

 キーボードも国産品らしい気遣いがある。全体的にキートップが大きめにデザインされ、特に日本語ユーザーが頻繁に使うIME切り替えの「半角/全角」キーや、Enterキー、Ctrl/Shiftキー、上下左右キーなどが押しやすい。そのおかげか、日本語で長文を打ち込んでいくときの快適さは随一に感じた。ユーザーが安心して、思わず使いたくなる(仕事したくなる)ノートPCであることは、ビジネス用途でも重要なことではないだろうか。

大きめのキーレイアウトで、日本語ユーザーに優しい使い心地のキーボード

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