トピック

2in1スタイルで、ビジネスだけでなくエンタメにも活用できるデル「Latitude 5320」

~性能に加え、画質やマイク&スピーカー音質までこだわった玄人仕様

デル「Latitude 5320」
テレワークで使うためのPCのニーズが、企業でも個人でも高まっている。この企画では、テレワークにオススメのノートパソコン7製品をピックアップして評価していく。

 今回紹介するデルの「Latitude 5320」はその名のとおり13.3型の2in1。2in1と聞くと、エンタメ志向の個人向けではと思う人もいるかもしれないが、対面での資料紹介などビジネスの局面でも有効活用できる。とくに、業務にもプライベートにも使うのであれば、エンタメにも幅広く使える2in1は魅力的な選択肢の1つとなってくる。

 評価機は、Windows 10 Pro、Core i5-1145G7、メモリ8GB、SSD 128GB(PCIe接続)、13.3型フルHD液晶、42Whrバッテリという構成だ。なお、カスタマイズモデルでは、CPUはCore i3-1125G4/Core i5-1135G7/Core i5-1145G7/Core i7-1185G7、メモリは8GB/16GB、ストレージは128GB/256GB/512GB/1TB/2TB、バッテリは42Whr/63Whrから選択できる。


モビリティ~42Whrバッテリで約9時間動作、63Whrバッテリも用意~

 Latitude 5320のサイズは約305.7×207.5×16.96mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.32kg。1kgをオーバーしているが、変形してタブレットPCとしても利用できる。タブレットとノートPCを持ち運ぶよりは荷物の重量を減らすことが可能だ。

ノートPCスタイルではスタンダードなモバイルノートとして利用可能
ノートPC、タブレット、ビューワーと変形可能なので多彩な用途を1台でカバーできる

 バッテリ駆動時間は公表されていないが、42Whrと63Whrのバッテリが用意されている。42Whrのバッテリを内蔵する今回の貸出機で、ディスプレイ輝度50%でバッテリーベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、8時間56分動作するというスタミナ性能を見せつけた。

 軽量性よりもバッテリ駆動時間を優先させるなら63Whrのバッテリを選択しよう。ディスプレイ輝度50%のままでも、軽く10時間を超えることは間違いない。

本体天板
本体左側面
本体右側面
整然としたキーボード
付属のACアダプタ
ACアダプタの重量は実測304g
42Whrモデルのバッテリの設計容量、フル充電容量は41,165mWhと表示された
「PCMark 10 Modern Office Battery Life」のスコアは8時間56分(ディスプレイ輝度50%時)


性能~Core i5-1145G7搭載機のコスパは高い~

 今回借用したLatitude 5320には、CPUとして第11世代(Tiger Lake)の「Core i5-1145G7」(4コア8スレッド、4.40GHz)が搭載されている。⽐較対象として、2016年頃に登場した13型クラスのモバイルのノートのスコアも用意した。主なスペックは、Core i5-6300U(2コア/4スレッド対応)、メモリ8GB、SSD 256GB(SATA 3.0対応)。主要ベンチマークの結果は下記のとおりだ。

検証機の仕様
Latitude 5320
CPUCore i5-1145G7(4コア8スレッド、4.40GHz)
GPUIntel Iris Xe Graphics(1.30GHz)
メモリDDR4-3200 SDRAM 8GB
ストレ-ジ128GB PCIe NVMe SSD(NVMe CL1-3D128-Q11 NVMe SSSTC 128GB)
ディスプレイ13.3インチ、1,920×1,080ドット(166ppi)
OSWindows 10 Pro 64bit バージョン20H2
サイズ約305.7×207.5×16.96mm(幅×奥行き×高さ)
重量約1.32kg
ベンチマ-ク結果
基本性能を測定するベンチマークソフト、PCMark 10のスコア。総合スコアの「PCMark 10」、Webブラウジングなど基本操作の快適さの指標「Essentials」、オフィスアプリ利用時の性能指標「Preoductivity」、動画や写真編集の性能指標「Digital Contents Creation」の全項目でLatitude 5320が旧PCを大きくリード。この世代からの乗り換えであれば、さまざまな局面で快適に感じるはずだ
ゲーム性能を測定する「3DMark」の結果。一般的な負荷のゲームを想定したFire Strikeでは強力なCPUと内蔵GPUを持つLatitude 5320が比較対象の旧PCの3.3倍を記録。Latitude 5320なら、仕事後にカジュアルゲームを遊びぶことも可能だ。なお、⽐較的新しい世代のマシンを意識したライトなゲームを想定したWild Lifeは、旧世代PCでは動かなかった
ストレージ性能を測定する「CrystalDiskMark」の値。Latitude 5320は、旧世代のモバイルノートを凌駕。2016年頃はSSDが搭載されていれば(=HDDでなければ)とりあえず快適という認識だったが、隔世の感がある

 cTDP(up)が28W、cTDP(down)が12Wの第11世代Core i5-1145G7を搭載しているだけに、PCMark 10 Scoreで4598という高スコアを記録している。ドキュメント作成はもとより、軽い映像編集まで対応できる性能となる。3DMarkもIntel Iris Xe Graphicsにより、カジュアルゲームにも対応できる性能だ。ストレージはデスクトップPC並に高速で、さまざまなタスクをストレスなくこなせるだろう。


拡張性~レガシー端子に加えてThunderbolt 4を2基搭載~

 インターフェイスは、Thunderbolt 4(USB4、USB PD、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB Type-A 3.2 Gen1×2、HDMI×1、3.5mmコンボジャック×1、microSDメモリーカードスロット×1を搭載している。レガシーなUSB Type-AやHDMIを装備しつつ、Thunderbolt 4を2基搭載している点はバランスがよく、変換アダプタなどを使うことなく新旧インターフェイスの周辺機器を接続できる。

 microSDメモリーカードスロットも、アクションカメラやドローンなどで撮影した動画や写真を取り込むなど、やはりプライベート用途でも重宝するはずだ。

 なお、今回は借用していないが、オプションでドッキングステーション「Dell Universal ドック- D6000」が用意されている。最大3台のディスプレイに4K解像度で映像出力可能なので(3台目は30Hz)、手軽に多画面環境を脱着したい方にお勧めのアイテムだ。

右側面にはSIMカードトレイ(WWAN対応モデルのみ)、3.5mmコンボジャック、USB Type-A 3.2 Gen1、HDMI、ウェッジロックスロットを装備
左側面には、Thunderbolt 4(USB4、USB PD、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB Type-A 3.2 Gen1、microSDメモリーカードスロットを用意


ネットワーク~豊富な選択肢が魅力。LTE対応も可~

 Latitude 5320はネットワーク機能の選択肢が豊富。まず無線LANとBluetoothについては、Wi-Fi 5(11ac)+Bluetooth 5.0、Wi-Fi 6(11ax)+Bluetooth 5.1、Wi-Fi 6(11ax)+Bluetooth 5.2と3通りの組み合わせがある。今後長く活用するのであれば、最上位でもプラス900円の投資なので、上位を選択することを強く推奨する。

 加えて、プラス24,200円でLTE機能も搭載できる。基本的には後付けできないので、こちらも予算が許せばぜひ追加しておきたい。Wi-Fiがない場所でも、各種データのダウンロードやサービスにアクセスできるだけでなく、PCを開いたときにメールなどがつねに最新の状況になっているというのは、ビジネスを効率化する上で頼もしい武器となる。

SIMカードトレイはWWAN対応モデルにのみ搭載されている。SIMカードトレイはmicroSIMカードに対応


カメラとマイク~明るめに設定されたウェブカメラは使い勝手が良好~

 Latitude 5320のカメラは、なし、HDカメラ、HDカメラ+IRカメラ、フルHDカメラ+IRカメラの4種類を選択できる。今回はHDカメラ+IRカメラを借用しているが、デフォルトでかなり露出を上げており、室内でも明るくビデオ会議できた。画角が比較的広めな点も、複数人でビデオ会議に参加するときに好都合だ。扱いやすいウェブカメラと言えよう。

 また、Webカメラには物理シャッターを装備。カメラが不要な会議で、不意に顔や室内が写らないようにしたいとき、ハード的に写らなくできるのはありがたい。

 Microsoft Teams利用時のCPU使用率は10%前後で、PowerPointやWordなどほかのアプリを同時に起動していても、カクツクようなことはない。

一般家屋の室内灯下でビデオ会議すると映像が暗くなりがち。明るめに設定されているLatitude 5320のウェブカメラならそんな心配は少ない
「Microsoft Teams」でビデオ会議中のCPU使用率は10.6%前後で推移した
本体内蔵カメラとマイクを使ったMicrosoft Teamsでの録画例


生体認証~近接センサーと連動できるIRカメラが便利~

 本製品でオプション設定できる生体認証はIRカメラ(顔認証カメラ)。ノートPC、タブレット、ビューワーとさまざまなモードで利用する2in1だが、どんなスタイルでも必ずディスプレイを正面から見る。生体認証としてはIRカメラが最も相性がいいと思う。

 また、近接センサーが搭載されており、PCに近づくとIRカメラで自動認証させたり、離席するとロックをかけることも可能だ。不特定多数の人がいる共有スペースなどでPCワークするさいに心強い機能だ。

Webカメラはオプションで生体認証にも対応
また物理的に遮断するシャッターも装備。プライバシーを確実に守れる


実際に使ってみた率直な感想

いわゆる「テントモード」では底面のステレオスピーカーが絶好の位置となる。映画やミュージックビデオはぜひこのスタイルで楽しんでほしい
2in1なので、ディスプレイはもちろんタッチに対応する

 Latitude 5320の意外な美点はAV品質。ディスプレイの輝度は300cd/平方mと明るく、グレア(光沢)仕様なので鮮やかな映像を楽しめるが、オーディオ品質も非常によかった。伸びやかで、広がりを感じさせるサウンドで、音量もかなり大きい。ビジネスだけに使うにはもったいないレベルだ。ひと仕事終わったら、映画やミュージックビデオの鑑賞にもぜひ活用してほしい。

 もちろんディスプレイはタッチ対応。スクロールだけでなく、画面の拡大縮小なども指で操作できるのは、ビジネス、エンターテインメントを問わず、重宝する。


“テレワークが気持ちいいほど快適”にこなせるモバイルノートの購入問い合わせ窓口はこちら。

・せっかく導入するなら「ホンモノ リモートワーク」にしませんか? | 大塚商会(otsuka-shokai.co.jp)

・オリックス・レンテック | ホンモノリモートワークの導入はオリックス・レンテックにおまかせ | ORIX Rentec Corporation

・「ホンモノ リモートワーク」のご紹介 | シネックスジャパン株式会社 (synnex.co.jp)

・ホンモノリモートワーク|SB C&SのIT-EXchange(it-ex.com)

・iDATEN(韋駄天)| ホンモノリモートワーク

・ホンモノリモートワーク | 横河レンタ・リース株式会社 (yrl.com)

・せっかく導入するなら「ホンモノ リモートワーク」にしませんか? | 株式会社リコー (promo.ricoh)

2021年版、テレワークを快適にする環境構築。PC選びのポイントをズバリ! 記事一覧