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ThinkPad史上最軽量の907g! キーボードも耐久性もセキュリティも伝統のThinkPadクオリティで死角なし。レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Nano Gen1」

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レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Nano Gen1」
テレワークで使うためのPCのニーズが、企業でも個人でも高まっている。この企画では、テレワークにオススメのノートパソコン7製品をピックアップして評価していく。

 レノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Nano Gen1」は13型のモバイルノートPC。その名が示すとおりのモバイル製品だが、ThinkPad史上最軽量となるのが本製品だ。ThinkPadというと堅牢な作りで定評があるが、その特質を受け継ぎつつ、軽量化を図った。最大約22~23時間のバッテリ駆動、最新の5Gへの対応、高品質なマイク音質/Webカメラ画質など死角のない製品となっている。

 今回は、Windows 10 Pro/Core i7-1160G7/メモリ16GB/ストレージ1TB(PCIe接続SSD)/13型2K液晶(タッチ非対応)という構成のモデルを評価した。なおカスタマイズモデルでは、CPUはCore i5-1130G7/Core i5-1140G7/Core i7-1180G7、メモリは8GB/16GB、ストレージは256GB/512GB/1TB、ディスプレイはタッチ対応/タッチ非対応などから選択できる。


モビリティ~ThinkPadの堅牢性を維持しつつシリーズ初の1kg切り~

 ThinkPad X1 Nano Gen1のサイズは約292.8×207.7×13.87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約907gから。堅牢性に定評があるThinkPadシリーズで1kgを切ったのは本製品がはじめて。まさに「Nano」という言葉がふさわしいニューモデルだ。2in1ではないが、液晶は180度まで開くので、会議や商談などで、相手に画面を見せながら使うことも可能となっている。

液晶は180度まで開く
本体右側面
本体左側面
ThinkPadのロゴが刻まれた天板

 液晶は解像度が2,160×1,350ドットとフルHD(1,920×1,080ドット)より一回り高く、縦横比も16:10なので、より多くの文字が表示できる。縦に長いWebページやスプレッドシートなどを閲覧するのに好適だ。IPSパネルなので視認性も高い。

液晶は縦横比が16:10と一般的な16:9より縦に長い

 ACアダプタも本体に合わせて軽量に仕上げられており、電源ケーブルを合わせて実測260.6gとなっている。ACアダプタをつねに携帯していても軽快に行動できるはずだ。

ACアダプタの重量は実測260.6g

 バッテリ駆動時間(Core i7モデル)はカタログスペックで約22.2時間。じっさいにディスプレイ輝度50%でバッテリベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、8時間15分動作した。本製品のディスプレイは450cd/平方mとひじょうに明るく、輝度を13%まで下げても室内灯下で十分な視認性が確保される。輝度を下げれば、バッテリ駆動時間を大幅に延長できることは間違いない。

バッテリの設計容量は48,280mWh、フル充電容量は48,670mWh
「PCMark 10 Modern Office Battery Life」のスコアは8時間15分(ディスプレイ輝度50%時)


性能~「AAAタイトル」に分類される3Dゲームも動作可能~

 今回の評価機はCPUに第11世代(Tiger Lake)の「Core i7-1160G7」(4コア8スレッド、4.40GHz)を搭載している。⽐較対象として、2016年頃に登場した13型クラスのモバイルのノートのスコアも用意した。主なスペックは、Core i5-6300U(2コア/4スレッド対応)、メモリ8GB、SSD 256GB(SATA 3.0対応)。主要ベンチマークの結果は下記のとおりだ。

検証機の仕様
ThinkPad X1 Nano Gen1
CPUCore i7-1160G7(4コア8スレッド、4.40GHz)
GPUIntel Iris Xe Graphics(1.10GHz)
メモリLPDDR4x-4267 SDRAM 16GB
ストレ-ジ1TB PCIe NVMe SSD(WDC PC SN530 SDBPMPZ-1T00-1001)
ディスプレイ13.0インチ、2,160×1,350ドット(196ppi)
OSWindows 10 Pro 64bit
サイズ約292.8×207.7×13.87mm(幅×奥行き×高さ)
重量約907g~
ベンチマ-ク結果
基本性能を測定するベンチマークソフト、PCMark 10のスコア。総合スコアの「PCMark 10」、Webブラウジングなど基本操作の快適さの指標「Essentials」、オフィスアプリ利用時の性能指標「Productivity」、動画や写真編集の性能指標「Digital Contents Creation」の全項目でThinkPad X1 Nano Gen1が旧PCを大きくリード。この世代からの乗り換えであれば、あらゆる処理が快適に感じるはずだ
ゲーム性能を測定する「3DMark」の結果。一般的な負荷のゲームを想定したFire Strikeでは強力なCPUと内蔵GPUを持つThinkPad X1 Nano Gen1が比較対象の旧PCの3.5倍を記録。ThinkPad X1 Nano Gen1なら、AAAゲームすら遊びぶことも可能だ。なお、⽐較的新しい世代のマシンを意識したライトなゲームを想定したWild Lifeは、旧世代PCでは動かなかった
ストレージ性能を測定する「CrystalDiskMark」の値。ThinkPad X1 Nano Gen1は、旧世代のモバイルノートを凌駕。2016年頃はSSDが搭載されていれば(=HDDでなければ)とりあえず快適という認識だったが、隔世の感がある

 ThinkPad X1 Nano Gen1の性能はトータルバランスがいい。総合性能、3Dグラフィックス性能、ストレージ速度ともに好成績を記録したうえで、バッテリ駆動時間も本格モバイル用途に十二分だ。

 ドキュメント作成はもとより、従来の約2倍のグラフィックス性能を実現した「Intel Iris Xe Graphics」により、いわゆる「AAAタイトル」に分類される3Dゲームも動作させられる。仕事の合間のエンターテイメント用途にも活躍してくれるマシンだ。


拡張性~拡張性を高める純正アクセサリを豊富に用意~

約13.87mmと薄さを追求したボディだが、左側面にThunderbolt 4(充電、映像出力対応)×2、3.5mmコンボジャックを装備している
右側面は電源ボタンのみ

 約13.87mmと薄型ボディのThinkPad X1 Nano Gen1は、インターフェイスはThunderbolt 4(充電、映像出力対応)×2、3.5mmコンボジャックとシンプルな構成だ。Thunderbolt 4により、対応ディスプレイを使えば、ディスプレイとはケーブル1本でつなぐだけで、映像信号を送りつつ、ノートに給電もできる。

 もしポート類が足りない場合は、「USB Type-Cポートリプリケーター」、「USB-C to RJ45」、「USB-C to HDMI」、「USB Type-C – VGAアダプター」など純正アクセサリが豊富に用意されている。必要に応じて別途購入を検討しよう。


ネットワーク~4Gだけでなく5Gモデルも選択可能~

SIMカードトレイはnanoSIM仕様。本体背面部に配置されている

 通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.1に加え、オプションでWWANを搭載可能。しかも「4G LTE」だけでなく、「5G」も選択可能だ。両者の価格差はやや大きいので悩みどころだが、今後5Gのエリアも着実に拡大されていく。高速ネットワークの恩恵を将来的に最大限に享受したいのなら、5Gモデルを選ぶべきだ。


カメラとマイク~ノイズを低減する4つの360度集音マイクを内蔵~

 ThinkPad X1 Nano Gen1はHD解像度(720p)のWebカメラをディスプレイ上部に、4つの360度集音マイクをディスプレイ上側面に内蔵している。4つの360度集音マイクは指向性を高めることで、不要なノイズを低減するための装備。またDolby Atmos対応のオーディオ機能を採用し、キーボード奥の特等席にステレオスピーカーが配置されている。サウンド機能に注力したモバイルノートと言える。

 Microsoft Teams利用時のCPU負荷は9.1%ほどなので、快適なWeb会議が行なえる。

HD解像度(720p)のWebカメラを採用
4つの360度集音マイクをディスプレイ上側面に内蔵
ステレオスピーカーはキーボード奥の特等席に配置されている
「Microsoft Teams」でビデオ会議中のCPU使用率は9.1%前後で推移した
本体内蔵カメラとマイクを使ったMicrosoft Teamsでの録画例


生体認証~顔認証と指紋認証を状況によって使い分け~

 生体認証システムはディスプレイ上部にIRカメラ(顔認証カメラ)、タッチパッド右横に指紋認証センサーが内蔵されている。IRカメラは顔を向けるだけで認証されるが、強い太陽光下ではうまく働かないことがある。一方、指紋認証センサーはタッチ操作が必要なものの、環境光の影響を受けない。

 普段はIRカメラを用いて、屋外などでは指紋認証センサーを利用するなど、状況によって生体認証を使い分けられるようにデュアル構成になっているのはありがたい。

IRカメラ(顔認証カメラ)はディスプレイ上部に内蔵。カメラを物理的に遮断するための「ThinkShutter」が装備されている
指紋認証センサーはタッチパッド右横に配置。確実性という点では指紋認証センサーのほうがIRカメラより上だ


実際に使ってみた率直な感想

 ThinkPad X1 Nano Gen1最大のアドバンテージはやはりキーボードとポインティングスティック「TrackPoint」。キーピッチは18.5mm、キーストロークは1.35mmとほかのThinkPadシリーズと比べると狭く、浅いが、タイピングしているとまったく気にならない。それどころか強く底打ちしても、優しく包み込むような打鍵感はしっかりと踏襲されている。そして、TrackPointにより、手をキーボードのホームポジションに置いたまま、マウス操作もできる。

 前述のとおり、ThinkPadの伝統的な良さを受け継ぎつつ、900g台まで軽量化し、5Gにも対応するなど、毎日長時間キー入力するためのマシンを探しているのなら、ThinkPad X1 Nano Gen1は真っ先に検討するべき1台と言える。

キーピッチは18.5mm、キーストロークは1.35mmとほかのThinkPadシリーズより狭く、浅い
ポインティングスティック「TrackPoint」は押す圧力で自由自在にマウスカーソルをコントロール可能。一度使ったら手放せない入力デバイスだ

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・オリックス・レンテック | ホンモノリモートワークの導入はオリックス・レンテックにおまかせ | ORIX Rentec Corporation

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・ホンモノリモートワーク|SB C&SのIT-EXchange(it-ex.com)

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