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ネットブックから始まったレノボ・コンシューマ製品15年間の変遷

レノボ・ジャパン合同会社 コンシューマ製品事業部 部長 櫛田弘之氏

 レノボ・ジャパン合同会社は7日、国内におけるコンシューマ市場参入15周年を記念し、これまでの製品を振り返るイベントを報道関係者向けに開催した。同社コンシューマ製品事業部 部長の櫛田弘之氏が登壇し、コンシューマ製品の変遷を語るとともに、実機の展示も行なわれた。

 まず、同氏はレノボ・ジャパン自体の歩みを簡単に振り返った。Lenovoは、2004年12月にIBMからPC事業を買収すると発表し、翌年の2005年から新会社として営業を開始。当時はThinkPadやThinkCentreのロゴもIBMから許諾を得て使っていたが、順次Lenovoのものへと切り替えられていったという。

 レノボ・ジャパンはそれから約3年後となる2008年12月に国内コンシューマ市場に参入。その後、2012年にYoga、2017年にLegion、さらに2023年にはLenovo LOQと、製品展開を進めてきた。

国内コンシューマ市場には2008年に参入
これまでの製品の一部が実機展示されていた

ネットブックから始まったIdeaPadシリーズ

IdeaPadの変遷

 国内コンシューマ市場参入の第1弾製品となったのは「IdeaPad S10e」。Intel Atom搭載搭載で価格が5万円ほどの低価格なノートPC、いわゆるネットブックの盛り上がりを好機とみて、投入に踏み切ったという。

 その後は2009年に9型ネットブック「IdeaPad S9e」、2010年にディスプレイが左右に回転する10.1型「IdeaPad S10-3t」などを発売。2013年発売の「IdeaPad Flex 10」は、300度までヒンジが回転する設計のPCだが、内蔵HDDをSSDに換装して高速化するといった改造が一部で話題になり、意外なかたちで注目された製品だったと語った(当然だがこの改造はメーカー非推奨だ)。

 同じくIdeaPadシリーズのモバイルノート路線としては、ネットブックよりも高性能な超低電圧版CPUを搭載した13.3型「IdeaPad U350」を2009年に投入。2011年には数量限定だった「IdeaPad U260」、同社初のUltrabookとなる「IdeaPad U300s」なども発売した。翌2012年に3色展開で発売したUltrabook「IdeaPad U310」については、製品発表会をファッションショーのような少し変わった形式で開催したと当時を振り返った。

IdeaPad S10e(2008年)
IdeaPad S9e(2009年)
IdeaPad S10-3t(2010年)
IdeaPad U350(2009年)
IdeaPad U310(2012年)

コンバーチブル2in1の代名詞とも言えるYogaシリーズ

Yogaの変遷

 一方、2012年には新たにYogaシリーズとして、世界初を謳う360度回転ヒンジ「Yogaヒンジ」採用2in1「IdeaPad Yoga 13」を発売。当時を振り返って、キワモノのように扱われないよう、ノートPCとしても使えて、さらにタブレットやスタンド、テントモードでも使えるといったように訴求していたと語った。

 2013年のUltrabook「IdeaPad Yoga 11S」に続いて、2013年には腕時計のバンドのような「ウォッチバンドヒンジ」を採用した「IdeaPad Yoga 3 Pro」を投入した。2016年には同社のコンシューマ製品として初となる重量1kg切りの「Yoga 900s」を発売。こちらは現行のLenovoロゴが新たに採用された製品にもなっている。

 また、Yogaシリーズでは物理キーボードを持たない製品も展開しており、2016年にはタッチパネルによるキーボードを備えた「Yoga Book」、2018年にはキーボードの代わりにE Inkディスプレイを搭載した「Yoga Book C930」などを投入してきたと紹介した。

IdeaPad Yoga 13(2012年)
IdeaPad Yoga 11S(2013年)
IdeaPad Yoga 3 Pro(2014年)
Yoga 900s(2016年)
Yoga C930(2018年)
Yoga Book(2016年)。専用のノートを載せてアナログ/デジタルで同時にメモを記録することもできた
Yoga Book with Windows(2016年)
Yoga Book C930(2018年)

LegionでゲーミングPCに本格参入

ゲーミングPC製品の変遷

 ゲーミングPCについては、2017年にサブブランドとなるLegionを始動。それまでもゲーミングPC製品は展開していたが、ブランド名を付与することで本格的な参入を図った。

 Legionの名を冠した初めての製品は15.6型の「Legion Y520」で、その後はノートPCだけでなくデスクトップPCも順次展開。同じく2017年には一体型の27型ゲーミングPC「IdeaCenter AIO Y910」、2018年には上部にハンドルの付いたキューブ型「Legion C730」なども発売した。また、国内未発表の製品だが、dGPU非搭載のノートと外付けGPUボックスを組み合わせた「Legion Y740S」といった変わった製品も2020年に投入している。

 2023年には、エントリー向けゲーミングPCのIdeaPad Gamingを置き換えるかたちで、新たにLenovo LOQの展開をスタート。通常のIdeaPadシリーズとIdeaPad Gamingとの差別化を図る意味もあったといい、「Lenovo LOQ 15IRH8」をはじめ、順次製品を展開している。

Legion Y520(2017年)
Legion Y920(2017年)
IdeaCenter AIO Y910(2017年)。ディスプレイ背面にGPUなどを内蔵していた
Legion C730(2018年)
Legion Y920 Tower(2017年)
Legion Y740S(国内未発表)。薄型ノートと外付けGPUボックスを組み合わせている

「艦これ」専用機としても好評だったタブレット

タブレット製品の変遷

 タブレット製品はIdeaPadやMiixのブランドで製品を展開してきた。中でも2011年発売の7型「IdeaPad Tablet A1」は、2万円以下と低価格なこともあり、非常に売れ行きがよかったと振り返った。

 また、2013年発売の8型タブレット「Miix 2 8」については、比較的軽量なWindows搭載機ということもあり、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」用のデバイスとしても好評だったと語った。ちなみに、独自の顔認証機能としてVeriFace Proが搭載されているのだが、今回実機を展示するにあたって、パスワードを忘れてしまっていたものの、この顔認証によって無事ロックが解除できたそうだ。

 これらとは別の製品ラインとして、シリンダー形状を設けたYoga Tabletシリーズも展開。シリンダー部分が回転してスタンドになることで、自立して使えるのが特徴となっている。こちらも好評で、現在まで続くシリーズになっているという。

IdeaPad Tablet A1(2011年)
Miix 2 8(2013年)
IdeaTab K3011(2014年)
IdeaPad Miix 310(2016年)
IdeaPad Tablet K1(2011年)
Yoga Tab 3 Pro 10(2015年)
Yoga Tablet 8(2013年)。シリンダー形状とスタンドが特徴
Yoga Tablet with Windows(2014年)

超大型タブレットのように使える一体型PC

デスクトップ製品(主に一体型PC)の変遷

 デスクトップPC、特に一体型製品については、通常の一体型PCに加えてディスプレイ部分が倒せる設計の製品もさまざま展開。水平まで倒せる2014年発売の「Lenovo A740」や、バッテリ内蔵で超大型タブレットのようにも使える2015年発売の「Yoga Home 900」などを紹介した。

 中でも、テーブルPCという位置づけだった2014年発売の「Lenovo HORIZON 2」については、ハーマン・ミラーの店舗で新たな用途提案を交えた発表会を開催したり、海の家で展示会を開催したりと、意外な場所で展示する機会のあった製品だったと思い出を語った。

Lenovo A740(2014年)
Yoga Home 900(2016年)
IdeaCentre AIO 910(22016年)
IdeaCentre AIO 510S(2016年)
IdeaCentre AIO 520(2017年)

白色のゲーミングノートも準備中

チラ見せされた白色モデル。年内には出したいと話していた

 そのほかイベントでは、現在準備中の製品についても少しだけ紹介した。現在展開中のLegionノートの新色として、白色(グレーシャーホワイト)モデルの用意を進めているとのことだ。サンプル機の展示はなく、詳細については語られなかったものの、Legionとしては初の白色モデルになるとのことで、同氏が実機を手に持ちながら参加者に紹介していた。