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レノボ、ネットブック「IdeaPad S10e」発表会を開催

IdeaPad S10e

12月3日 開催



 レノボ・ジャパン株式会社は3日、10.1型ネットブック「IdeaPad S10e」の発表会を都内で開催した。

 IdeaPad S10eは、同社が明確にコンシューマ向けと位置付け、国内向けとして初のネットブックとなる製品。価格は54,800円。発売は12月6日で、同社直販サイトだけでなく、量販店の店頭でも販売する。本体色は当初ホワイトのみだが、2009年の早い時期にカラーバリエーションとして、ブルー、ピンクも発売となる予定。

 スペック等は関連記事を参照されたい。

IdeaPad S10e。ブルー、ピンクも、正面からの外観はホワイトと同じ キーボードは日本語キーボードを搭載。半角/全角が「1」の左側ではなく上にある以外は一般的な配置 右側のキーはやや小さめなものもある
タッチパッドはやや小型ながら、クリックボタンは下側にある。ThinkPadでおなじみのトラックポイントは無い キーボード上部にランチャー起動ボタン「Novoボタン」などを用意 ディスプレイは1,024×576ドット表示のアスペクト比16:9。液晶はLEDバックライトを採用する光沢タイプ
右側面。インターフェイスはExpressCard/34スロット、音声入出力、USB 2.0、Ethernetを装備 ExpressCardスロットはダミーカード式 左側面は、排気口、ACアダプタ接続コネクタ、ミニD-Sub15ピン、マルチカードリーダ、USB 2.0を備える
液晶ディスプレイを限界まで開いて横から撮影。6セルバッテリのため出っ張りがあり、本体に傾斜がかかる ブルー(左)、ピンクは天板のみ変更される形で、バッテリを含めた本体はホワイトのまま


レノボ・ジャパン マーケティング&広報本部長 執行役員 原田洋次氏

 発表会は、製品概要や開発背景などを紹介。まず、同社 マーケティング&広報本部長 執行役員の原田洋次氏が製品の説明にあたった。

 レノボ・ジャパンは2008年に発足3年目を迎え、「成長への飛躍」をテーマに、新製品を続々と投入。1月にワークステーション、2月にThinkPadのフラグシップに位置付けられるX300、7月にCentrino2に刷新したThinkPadシリーズ、10月にサーバーの「ThinkServer」と発表し、原田氏は「一通りのラインナップが揃った」と2008年を振り返った。

 そして「成長への飛躍」の年の最後に、コンシューマ市場に参入するため、今回のIdeaPad S10eを発表したという。レノボでは、「ThinkPad」は法人向けブランド、「IdeaPad」(アイデアパッド)は個人向けの新ブランドと位置付ける。このタイミングでの投入について、原田氏は「日本市場のコンシューマは要望が高く目が肥えている。レノボ自身が納得できる、自信を持てる製品を出せるまで待っていた」と説明した。

 仕様面は「積めるものはすべて積んだというスペック」と表現。ネットブックでは珍しいExpressCard/34スロットや、容量160GBのHDD、一部製品では搭載していないBluetooth 2.1、130万画素Webカメラなど、ネットブックの中では多彩な機能を搭載する。6セルのリチウムイオンバッテリについても「駆動時間を重視するユーザーが多かったため」と説明し、加えて、6セルを積んだ他機種よりも軽量であるとした。

 さらに、レノボならではの特徴を紹介。ThinkPadなどでもおなじみの「Think Vantageシステムアップデート」がインストールされているほか、サポート面においても、修理期間が4~5営業日で、競合他社よりも短期間であること、オプションで修理または代替機を提供する保険「ダメージプロテクション・サービス」を用意する予定などをアピールした。

レノボ・ジャパン発足から3年目に多数の製品を投入 「コンシューマ向け」と明記されたIdeaPad ダメージプロテクション・サービスも提供予定

レノボ・ジャパン 大和事業所 研究・開発 第二製品開発部長 城下哲朗氏

 続いて、同社 大和事業所 研究・開発 第二製品開発部長の城下哲朗氏が、IdeaPad S10eの開発体制などを説明。レノボの研究開発は、日本の大和、中国の北京・上海、米国のラーレーで行なわれており、ThinkPadシリーズは大和で開発されている。

 IdeaPadについては、開発こそ中国だが、大和からThinkPadに携わったシニアエンジニア、シニアマネージャーらが中国の開発部隊に常駐し、開発プロセスを担当しているという。そして、IdeaPad S10eの開発責任は大和にあると語った。

 IdeaPadの品質に関しては、ThinkPadで15年以上使われてきた品質基準の「Lenovoスタンダード」を適用していると説明。67項目に及ぶ文章、製品ごとに追加の設計品質基準もある独自の基準で、ThinkPadユーザーからのフィードバックや、各国の法令に応じて更新しているという。

 また、IdeaPad S10eで追加実施された品質テストとして、電池の安全性のテスト、レビューを大和およびラーレーで再確認した。また、ThinkPadと同じ生産設備、生産ライン、品質基準で生産され、ThinkPadと同じ生産工場の品質テストを通過したとしている。

 機能面は、インスタントOSの「Lenovoクイックスタート」、キーボード上部のボタンで独自ランチャーが起動する「Novoボタン」など独自機能を紹介。Lenovoクイックスタートは、大和が主導で米ラーレーが開発したインスタントOSで、電源を入れると数秒で起動し、Webブラウザや音楽プレーヤー、写真ビューアー、Skypeなどが利用できる。Lenovoクイックスタートで表示されるOSボタンをクリックすると、Windows XPが起動する仕組みになっている。Novoボタンは、1ボタンで起動するWindows用のアプリケーションランチャーで、ユーザーが自由にカスタマイズできる。タッチパッドはマルチタッチでの拡大縮小機能や、スクロールを容易にするカイラルモーションが利用できる。

日本、中国、米国の開発研究拠点の製品ごとの役割 「Lenovoスタンダード」は各国の製品基準を満たしているという
IdeaPad S10eでは、インスタントOSの「Lenovoクイックスタート」を用意 独自のランチャーと、起動ボタン「Novoボタン」を装備する

 発表会の最後には、原田氏が「冷却にも注目して欲しい。小さな製品ながらパームレストなどの温度を(低く)抑えている」と、競合製品と比較して温度面での優位性もアピールした。

□レノボ・ジャパンのホームページ
http://www.lenovo.com/jp/ja/
□ニュースリリース
http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2008/12/1203.html
□関連記事
【12月3日】レノボ、54,800円のネットブック「IdeaPad S10e」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1203/lenovo.htm

(2008年12月3日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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