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【初級者向け企画】パソコン工房の3億円還元を活用し、プロゲーマーのガチくんがゲーミングPCを自作(その3)

~後半の組み立て手順と、各パーツの機能を紹介。組み立てたマシンはそのまま読者プレゼント!!

プロゲーマーのガチくんとパソコン工房 秋葉原 BUY MORE店で買ってきたパーツ

 現在、パソコン工房を運営する株式会社ユニットコムが、購入金額の一部を同社の商品券やポイントでキャッシュバックする施策「総額3億円分早い者勝ち!最大20%還元キャンペーン」を年末まで開催している。購入金額に応じて、店頭では商品券、通販ではポイントが新品の場合は最大10%、中古品の場合は20%還元される。

パソコン工房にて、「総額3億円分早い者勝ち!最大20%還元キャンペーン」が実施中

 新品については完成品のPCでも、自作PCパーツでも対象となる。そこで今回PC Watchは、この還元祭に乗っかり、お得にPC 1台分のパーツ一式を購入し、組み立てるとともに、われわれからも読者還元として、完成したPCをプレゼントする企画を実施する。

 組み立てるのはミドルクラスのゲーミングPCだ。そこで、パソコン工房でコラボモデルとして「ガチくんモデル」を展開している、プロゲーマーのガチくんに声をかけ、ガチくんに組み立ててもらうことで、PCについての見識を深めてもらう。PCおよびその自作初心者の読者にも参考になるだろう。

 記事は4回にわたって掲載し、各記事に掲載されたキーワードをすべて集めることで、プレゼントに応募できる。

ケースへのマザーボードの取りつけ

 それでは、前回に続き、残りの組み立て手順を紹介する。ここでもマザーボードやビデオカードなどの基板類は、メーカー/製品によって形状やコネクタの位置などが変わる。しかし、コネクタ類の規格はすべて統一されているので、違う製品で組み立てを行なう場合にもこの記事は参考になるはずだ。

【今回購入したパーツ】※金額は10月末時点のもの
パーツ製品金額商品券
CPUCore i5-9600K BOX28,600円2,000円
CPUファンCooler Master PR-H412-20PK-R22,830円--
メモリG.SKILL F4-3600C16D-32GTZNC(16GB×2)23,078円2,000円
マザーボードPRIME Z390-A24,398円2,000円
SSDIntel 760P 256GB5,500円--
ビデオカードASUS PH-RTX2060-6G39,480円3,000円
電源Cooler Master MPX-6501-AMAAB-JP6,180円--
ケースASUS GT50122,000円2,000円
OSWindows 10 Homeパッケージ17,600円--
その他各種セット割引などの合計-7,350円--
合計162,316円11,000円

 前回までに、マザーボードにCPU、メモリ、SSDを取りつけた。これ以外にマザーボードにはビデオカードを取りつける必要があるが、それはマザーボードをケースにはめ込んだあとで行なう。汎用のデスクトップPCでは、インチネジとミリネジという2つの規格(サイズ)のネジを使う。ネジはケースに付属している。

 基本的に、多くのパーツの取りつけにはインチネジを使い、2.5/3.5インチストレージや光学ドライブなどをケースに固定するのにミリネジを使う。ミリネジの方が少し小さいので、インチネジのネジ穴に入ってしまうのだが、それだとネジが締まりきらない。もし、緩かったら間違ってミリネジを使っているということなので、インチネジで締め直そう。

マザーボードをケースに取りつけるにあたり、マザーボードに付属するI/Oパネルをケースに取りつける
上下の向きを確認して、ケースの内部からはめる
I/Oパネルの4辺がすべて「パチン」と言うまで押し込む
マザーボードをケースのなかに入れる
ケースとマザーボードのネジ穴の位置を合わせ……
すべてのネジを止める。使うのはインチネジの方だ
マザーボードの取り付けが完了した

ビデオカード

 ビデオカードはグラフィックスを描画するための専用装置。今回は、各種ゲームがフルHD解像度で快適に動くことを目的に、最新アーキテクチャでミドルレンジとなるGeForce RTX 2060を搭載したASUSの「PH-RTX2060-6G」を選んだ。

 性能以外にビデオカードを選ぶさいの注意点としては、

  • 使うケースに収まる
  • 使う電源ユニットが、そのビデオカードにあった電源コネクタを装備している

という点もある。

 ケースについては、カードの厚みと長さを注意する。今回選んだようなATXケースであれば、ほとんどすべてのビデオカードを収納できるので、気にする必要はない。だが、microATXやMini-ITXなどの小型のケースを使う場合は、とくにハイエンド系の長めのビデオカードが入らない場合がある。

 そして、ビデオカードの多くは、6ピンあるいは8ピンの外部電源をつなぐ必要がある。上位のGeForce RTX 2080 Tiだと、8ピンコネクタを2つつなぐ必要がある。これらは、電源ユニットから出ているPCIe電源コネクタをつなぐのだが、使う電源ユニットが、そのビデオカードに対応したコネクタを持っているか事前に確認しておこう。

今回購入した「PH-RTX2060-6G」は、カード長が短めなので、多くのケースに問題なく収納できる
拡張カードのブラケットが塞がっているので、カードで使う部分のブラケットを取り外す
ビデオカードの多くは2スロット厚なので、2つ開ける。なお、この写真で外したブラケットは1列ずれており、じっさいには右から2番目と3番目を取り外す
ビデオカードをPCI Expressスロットに対してまっす挿していく。写真ではわからないが、PCI Expressスロットの端にロックがあり、カードを奥まで差し込むと、これがカチッとロックされる
もとのネジでビデオカードを固定する

電源とケーブル

 一部のケースは電源ユニットも付属しているが、多くの場合、別売りとなっている。電源にもいくつか異なるサイズのものがある。ATXケースの場合はATX電源、microATXやMini-ITXケースの場合は、SFXやNLXという規格(サイズ)の電源を使う場合もある。

 また、同じATX電源でも、容量にバラエティがある。電源ユニットの容量が使うパーツの消費電力の合計に満たないとシステムを起動できない、あるいは不安定になってしまう。ある程度余裕のある電源容量が必要となる。これは使うパーツ次第ではあるが、GeForce RTX 2060搭載システムについて、NVIDIAではシステム電力の推奨として500Wと規定している。

 今回は、もう少し余裕を持たせて650WのCooler Master製「MPX-6501-AMAAB-JP」を選んだ。

 これに加え、前述のとおり、ビデオカードを含めた使う周辺機器に必要な数の電源コネクタを装備していることも重要となる。といっても、PCIe電源コネクタ以外が足りなくなることはほとんどないはずで、そこだけ確認しておけば大丈夫だろう。

Cooler Master製650W電源「MPX-6501-AMAAB-JP」
このケースは電源ユニット部分にカバーがあるので、まずこれを外す。すべてのケースにこういうカバーがあるわけではない
カバーを取り外した
電源ユニットをセット
電源ユニットを背面からネジ止め。これもインチネジを使う
カバーを元に戻す
電源ユニットから伸びるATX電源コネクタをマザーボードに接続。これは1種類しかないので迷わない
ATX12V(CPU用)電源コネクタを接続。4ピンが二股に分かれているが、まとめて1カ所に挿す
これもマザーボード上に1種類しかない
おそらく自作で一番細かくて迷いがちなのが、ケースの電源ケーブル類。ケースによって、電源ボタン、リセットボタン、USB、オーディオ入出力など、装備するコネクタはまちまち
ケーブルの先のコネクタに「PWR」(電源)など記載されているので、マザーボードの説明書を見て、該当するピンヘッダに差し込む
電源ユニットによっては、このようにケーブルが着脱式になっている。
ビデオカード用のPCI Express電源ケーブルや、HDD用のペリフェラル電源ケーブルなど、必要なものだけをつければいい
PCI Express用電源コネクタも、6ピンと2ピンの二股に分かれている。ビデオカードの電源が6ピンなら、それだけをつなぐ。今回のビデオカードは8ピンなので、6ピンと2ピンをまとめてつなぐ
これで組み立て工程はすべて完了!
電源ユニットにACケーブルをつなぎ、電源ボタンを押す緊張の瞬間
ひとまず各パーツは稼働しているようだ
見事BIOSも一発起動した!
CPU、メモリ、SSDとも正常に認識されている

OSのインストール

 組み立てが終わったら、OSのインストールとなる。OSの種類は個人なら、Windows 10 Home 64bitでOKだ。これ以外に、ライセンス形態として、

  • パッケージ版
  • DSP版

の2つがある。従来は、パッケージ版の方が高いが、マシンを使わなくなった後に、そのライセンスを別のマシンで使えるというメリット・デメリットがあったのだが、いまではパッケージ版とDSP版の価格差がほとんどなくなってきている。そういう意味で、使い回しの効くパッケージ版を選んだ方がいい。

 パッケージの中には、USBメモリが入っており、これをPCにつないで起動すると、OSのインストールがはじまる。インストールにはいくつかの工程があるが、プロダクトキーの入力を除いては、基本的に「はい」を選んでいくだけで、難しい操作はない。

 パッケージ版Windows 10には、USBメモリが入っているので、これをPCのUSBポートにつないで起動すると、インストールがはじまる。多少の操作があるので、キーボードとマウスもつないでおく。基本的にネットワークにもつないでおいた方がいい。今回の組み立てでは、OSもなんの問題もなくインストールが完了した。

パッケージ版Windows 10のなかには、USBメモリが入っている
これをPCのUSB端子に挿す
32bitと64bitのどちらを入れるかを問われるので、特別な理由がない限りは64bitを選ぶ
インストールする言語などの設定。標準で日本語になっているはずなので、そのまま次へを押す
同梱されているカードに記載されたプロダクトキーを入力して、ライセンス認証を行なう
マイクロソフトアカウントでログインするのが一般的だが、今回はガチくんの名前でローカルアカウントを作成した
無事Windows 10も起動した!

無事OSもインストールでき、マシンが完成!

 ここまで紹介してきたとおり、PCの自作にそれほど難しい工程はないのだが、慣れた人間でもどこか1カ所ケーブルを繋ぎ忘れたりして、一発では起動しないことも少なくない。しかし、今回の企画でガチくんが組み立てたマシンは、拍子抜けするほどトラブルなしで一発起動にこぎ着けた。最後に、側面にガチくんのサインを添え、世界に1台のオリジナルマシンが完成した。

記念として側板にサインを入れてもらった
これで完成

 次回の最終回では、じっさいにゲームをインストールしてみて、性能が問題ないことを検証する。

総額3億円分早い者勝ち!最大20%還元キャンペーンについて

 2019年12月31日までの間、パソコン工房店舗およびインターネット通販で対象の商品を購入することで、商品券あるいはポイントによる還元が受けられる。なお、還元を受けるにあたり、Webは「パソコン工房WEB会員」への登録、店舗はパソコン工房各店「LINE@」会員への友だち登録が必要となる。

パソコン工房のガチくんモデル

 前述のとおり、パソコン工房では、ガチくんとコラボしたゲーミングPCも販売している。もちろん、今回の還元キャンペーンの対象にもなっているので、自作は厳しいがPCは欲しいというユーザーは、こちらも検討していただきたい。

今回のキーワード

 本特集では、今回ガチくんが組み立てたPCをそのままプレゼントする。応募にあたっては、全4回の特集記事のキーワードが必要になる。第3回のキーワードは「ガチくんが」だ。