イベントレポート
j5create、Thunderbolt 5対応ドッキングステーションをCESで参考展示
2024年1月8日 13:50
台湾の周辺機器メーカー「j5create」は、CESの報道関係者向けのイベント「CES Unveiled Las Vegas」に出展し、Thunderbolt 5に対応したドッキングステーション「JTD5172」を参考展示した。
2台の8K/60Hzモニターへ出力可能
Thunderbolt 5では、Thunderbolt 3/4と比較して、データ転送速度が2倍の80Gbpsに引き上げられる。かつ、非対称モードが用意され、送信ないしは受信のそれぞれ2レーンのうち、1つを受信ないしは送信とすることで、片方向の転送速度を120Gbpsにできる。
Thunderbolt 5は、仕様こそUSB4 Version 2.0とほぼ共通だが、最大の違いはIntelが動作検証を行ない、検証に通ったものだけが「Thunderbolt 5」を名乗れる。これは、現在のUSB 4とThunderbolt 4の関係と同じだ。
今回j5createが展示した「JTD5172」も基本的には、Intelが提供するThunderbolt 5に対応したコントローラICを内蔵している。現時点では、Intelからは正式には発表されていないが、今後発表され、それがノートPCに実装されることで、ノートPCもThunderbolt 5に対応できるようになる。
JTD5172には4つのThunderbolt 5ポートが用意されており、うち1つがPC接続用のアップストリーム、残り3つがThunderbolt 5のハブとして機能するダウンストリームとなる。PCへのアップストリームはUSB PD 3.1に対応しており、ノートPC側が対応していれば140Wの給電が可能になる。また、2つのThunderbolt 5のダウンストリームを利用すると、2台の8K/60Hzのモニターに出力可能になる(8K/144Hzへは1台のみに出力可能)。
そのほかにも、前面にはSDカード/microSDカードスロット、オーディオポート、USB Standard A(いわゆるUSB Type-A、以下同、10Gbps)が1つ、背面にはACアダプタを接続するDCポート、2.5GbpsのEthernet、USB Type-A(5Gbps)、USB Type-A(10Gbps)が用意されている。
現時点ではあくまで参考展示で、今後Intelから正式にThunderbolt 5に対応したコントローラやノートPCのサポートなどが発表された段階で正式に発表されるという。