イベントレポート
LG、45型WQHD/240Hz/800Rのゲーミングモニター。電動で湾曲する42型TV「OLED Flex」も
2022年9月5日 09:00
LG Electronicsは、9月2日~9月6日(現地時間)にドイツ共和国ベルリン市で開催されているIFA 2022に出展し、同社の新製品などを展示した。
この中でLGは、同社の湾曲ゲーミングモニターとしては初めて240Hz表示をサポートする「45GR95QE ウルトラ・ギア OLEDゲーミング・モニター」(以下45GR95QE)を発表して、展示した。解像度はWQHD(3,440×1,440ドット)で、21:9のアスペクト比になっており、800Rの湾曲を実現していることが大きな特徴となる。
また、LGは曲率を5度~10度の間で変更させることが可能なOLEDパネルを採用した42型TV「LG OLED Flex (model LX3)」を発表し、展示した。コンテンツを見るときにはほぼフラットで利用して、ゲームをする時には没入感を上げために900Rの湾曲率に、TV自身が自動で変更して利用するなどの使い方が可能になる。
45型WQHD、240Hz表示に対応し低遅延を実現しているゲーミング・モニター「45GR95QE」
LGが発表した45GR95QEは、WQHD(3,440×1,440ドット)で21:9のアスペクト比を持つ45型OLEDパネルを採用しているゲーミング・モニターで、LGの発表によれば800Rの湾曲率がついた湾曲型モニターになっている。この800Rという湾曲率はどれくらいかというと、湾曲率というのは一般的に数字が小さければ小さいほど湾曲しているように見えるのだが、ビジネス向けのちょっと角度がついてるなという程度の製品で4,000Rぐらい、ゲーミングモニターでかなり湾曲しているなという感じで1,000Rぐらいであるので、800Rというとそれを上回って、「超湾曲している」と見えるぐらいと表現すれば良いだろうか。
実際真横から見ると、かなり湾曲していることが見てとれる。しかし、逆に言うと没入感はすごく、大きなサイズ(45型)で没入したいと思うゲーミングユーザーにとっては800Rという湾曲率は歓迎してよいだろう。
この45GR95QEのパネルは21:9アスペクト比のWQHD(3,440×1,440ドット)でリフレッシュレートが最大240Hzに対応していることだ。しかも中間色応答時間は0.1msと優秀で、入力端子のHDMI 2.1で規定されているVRR(Variable Refresh Rate)の機能と組み合わせて利用することで(入力端子にはDisplayPort 1.4にも対応している)、高リフレッシュレートという特長を活かしながらゲームをプレイできる。NVIDIAのG-SYNC、AMDのFreeSync Premiumにも対応している。色域はDCI-P3 98.5%で、HDR10のHDRに対応、100万:1のコントラスト比というスペックになっている。
フラット状態から最大で900Rの湾曲率にグニャとまがるLG OLED Flex
LGが発表したもう1つのゲーミングモニターは、TVとして定義されている42型OLED TVのLG OLED Flex(モデルLX3)だ。OLED Flexは、同社が「可湾曲」(bendable)と表現するOLEDTVで、ほぼ水平状態から900Rまで、20段階で湾曲率を変えることができるようになっている。デモでは湾曲率が徐々に変化していくことが確認できた。見ていると、勝手にTVがグニュっと曲がっていく形になる様子は圧巻なので、ぜひ動画でご確認していただきたい。
解像度は4K UHDで、120Hzのリフレッシュレートに対応しており、Dolby Visionに対応。入力にはHDMI 2.1に対応している、USB Type-Cの入力も用意されており、HDMI over USB Type-Cの機能により、PCと接続した場合にはHDMI入力やUSB入力などを1ケーブルで実現することができる。
なお、HDMI 2.1のVRRだけでなく、NVIDIAのG-SYNC、AMDのFreeSyncにも対応しており、両メーカーの認証も取得している。また、マルチビューモードではPCでゲームをプレイしながらYouTubeを見たりという今時の使い方も可能だ。