イベントレポート
VLSIシンポジウムで、2nm以降のデバイスを支えるFETや配線、メモリなどの革新技術
2022年6月16日 06:16
半導体の研究開発コミュティにおける夏の恒例イベント、「VLSIシンポジウム」が今年2022年も始まった。VLSIシンポジウムの開催地は、西暦の奇数年が日本の京都(会場は「リーガロイヤルホテル京都」)、偶数年が米国のハワイ(会場は「Hilton Hawaiian Village」)というのが最近の通例である。しかし新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年と2021年はバーチャルカンファレンス(オンライン開催)となった。今年は3年ぶりのリアルイベントとして米国のハワイで開催される。ハワイ開催そのものは、2018年が前回なので4年ぶりとなる。
「VLSIシンポジウム(VLSI Symposia)」は、半導体技術に関する2つの国際学会で構成されてきた。1つはデバイスプロセス技術の研究成果に関する国際学会「Symposium on VLSI Technology」(「VLSI Technology」あるいは「VLSI技術シンポジウム」とも呼ばれる)、もう1つは回路技術の研究成果に関する国際学会「Symposium on VLSI Circuits」(「VLSI Circuits」あるいは「VLSI回路シンポジウム」とも呼ばれる)である。
最近は2つの国際学会が一体化する傾向が強まっていて、今年は1つの国際学会「VLSIシンポジウム(VLSI Symposium)」となり、その中にデバイスプロセス技術分野(テクノロジー分野)のトラックと、回路技術分野のトラックが存在する構成となった。
スケジュールは以下のような流れになる。6月12日(日曜)の夕方に現地会場での参加登録が始まり、翌日の13日(月曜)にプレイベントであるショートコース(技術講座)を実施する。14日(火曜)~16日(木曜)はメインイベントの技術講演会(テクニカルカンファレンス)となる。17日(金曜)はポストイベントのフォーラムを予定する。
今年のVLSIシンポジウムは現地参加が難しい研究者のために、バーチャルでの参加登録枠を設けている。いわゆる「ハイブリッド開催」である。6月20日(月曜)~21日(火曜)には、オンラインでのライブイベント(質疑応答セッション)が開催される。
テクノロジー分野の投稿論文数は200件を超える
ここからはデバイスプロセス技術分野(テクノロジー分野)の概要とハイライト(実行委員会が選んだもの)をご説明しよう。なお回路分野の概要は、別のレポートでご紹介するので了承されたい。
デバイスプロセス技術分野の投稿論文数は232件(日本の実行委員会による)あるいは217件(米国の実行委員会による)である。前年の189件から増加した。採択論文数は82件で、投稿論文数を232件として計算すると採択率は35%となる。こちらは前年の43%から低下した。
国・地域別の投稿数は台湾、採択数は北米がトップ
投稿論文の件数を国・地域別に見ると、台湾が最も多く46件を数える。次いで中国が45件と多い。それから欧州が39件、韓国が38件と続く。投稿論文の件数で前年までトップに君臨していた米国は、33件とふるわない。
採択論文の件数を国・地域別に見ると、北米が19件で最も多い。次いで欧州が15件、台湾が13件、韓国が11件と続く。
技術分野別の投稿数と採択数はいずれもメモリ分野がトップ
技術分野別の投稿件数と採択件数を見ていこう。投稿数はメモリ分野がダントツで、90件を超える。採択数もメモリ分野が最も多く、全採択数82件中の31件を占める。次は先進CMOS(Advanced CMOS)分野で15件の発表がある。
発表機関別の採択数ではimecが3年連続で首位を獲得
発表機関別の採択件数は、ベルギーの研究機関imecが11件で最多となった。imecがトップとなるのは3年連続である。2位はシンガポールのNational University of Singaporeが8件、3位は台湾のTSMCが7件である。4位は中国のIMECAS(Institute of Microelectronics, Chinese Academy of Science)と韓国のSamsung Electronicsで、ともに4件の研究成果が採択された。
シンポジウムの実行委員会が選んだハイライト論文
シンポジウムの実行委員会は、デバイスプロセス技術分野(テクノロジー分野)の注目論文(ハイライト)を選出した。以下に、実行委員会が選んだ論文を紹介する。なおスライドは同じ論文を和文(日本側の配布資料)と英文(米国側の配布資料)で紹介したものなので、注意されたい。
先進CMOS技術のハイライト
先進CMOS技術では、Intelが開発した次世代CMOSロジック技術「Intel 4」の論文と、imecが開発した次々世代CMOSロジック用電源配線技術の論文がハイライトに選ばれた。
次世代メモリ技術のハイライト
次世代メモリ技術では、IBMが開発した超高速・長寿命の磁気メモリ(MRAM)技術と、Huawei Technologiesが開発した次世代DRAM技術、Stanford Universityが開発した低消費電流密度の相変化メモリ(PCM)技術の論文が高い評価を得た。
次世代有線・光通信技術のハイライト
次世代有線・光通信技術では、東京大学が開発したシリコン光導波路の高速高感度光検出器と、National University of Singaporeが開発したゲルマニウム化合物の電界吸収型光変調器と光検出器によるシリコン光集積回路がハイライト論文に選ばれた。
次世代チャンネル材料技術のハイライト
1nm世代以降のトランジスタを目指す次世代チャンネル材料では、TSMCが遷移金属ダイカルコゲナイド化合物(具体的には二流化タングステン)の単原子層をCVDで作成し、ウェハスケールで転写する技術を開発して高い評価を得た。
イメージセンサー技術のハイライト
イメージセンサー技術では、Samsung Electronicsが開発した画素数が2億と極めて多く画素寸法が0.6μm角と小さなCMOSイメージセンサーと、ソニーが開発した高効率高品質のCMOSイメージセンサーがハイライトに選ばれた。
回路分野の概要とハイライト、テクノロジーと回路の合同(ジョイント)分野のハイライトは続報でお届けする予定である。しばしの間、お待ちいただきたい。
楽天市場 売れ筋ランキング
Amazon売れ筋ランキング
Anker Soundcore P40i (Bluetooth 5.3) 【完全ワイヤレスイヤホン/ウルトラノイズキャンセリング 2.0 / マルチポイント接続 / 最大60時間再生 / PSE技術基準適合】ブラック
¥7,990
Anker Soundcore Life P2 Mini【完全ワイヤレスイヤホン / Bluetooth5.3対応 / IPX5防水規格 / 最大32時間音楽再生 / 専用アプリ対応】ブラック
¥4,490
イヤホン bluetooth ワイヤレスイヤホン 48時間の再生時間 重低音 LEDディスプレイ表示 小型/軽量 IPX7防水 ブルートゥース 接続瞬時 Hi-Fi ブルートゥースイヤホン Type-C 急速充電 ぶるーとぅーすイヤホン iPhone/Android/Pad適用 スポーツ/通勤/通学/WEB会議 (ホワイト)
¥39,999
Apple AirPods Pro 2 + 延長2年 AppleCare+ for Headphones - AirPods Pro
¥42,792
Apple EarPods (USB-C)
¥2,668
GBAD (Number_i Remix) [Explicit]
¥250
Cheek to Cheek
¥250
GBAD (Number_i Remix) [Explicit]
¥250
もうどうなってもいいや
¥250
Through Every Tear We Stand
¥300
by Amazon 天然水 ラベルレス 500ml ×24本 富士山の天然水 バナジウム含有 水 ミネラルウォーター ペットボトル 静岡県産 500ミリリットル (Smart Basic)
¥1,173
い・ろ・は・すラベルレス 2LPET ×8本 【Amazon.co.jp限定】
¥1,104
コカ・コーラ い・ろ・は・す天然水ラベルレス 560ml ×24本
¥2,131
by Amazon 炭酸水 ラベルレス 500ml ×24本 強炭酸水 ペットボトル 500ミリリットル (Smart Basic)
¥1,360
キリン 自然が磨いた天然水 ラベルレス 水 2リットル 9本 国産 天然水 ミネラルウォーター ペットボトル 軟水
¥2,722