「白雪姫のリンゴのシーン」でその場面に飛べる機能、Amazon Fire TV北米版に追加

　Amazonは、Alexa+を搭載したFire TVの新機能として、AIを活用した「シーンジャンプ」機能を追加した。現在は北米地域で、Prime Videoで配信されている映画に限定される。

　シーンジャンプ機能は、「ジョシュアが『ゲームをしようか？』と尋ねるシーン」など、映画の特定のシーンを言葉で説明するだけで、その場面から再生を開始できる機能。早送りやシークバーの操作を行なうことなく、目的のシーンを即座に視聴可能だという。

　対応となるのは、生成AIベースの機能であるAlexa+が搭載されているFire TV。AIが発話内容から文脈を理解し、Prime Videoの「X-Ray」機能で処理された視覚情報や字幕データを組み合わせることで、数千本の映画の中から該当するシーンを数秒で特定する。

　技術基盤にはAmazon Bedrockを採用しており、Amazon NovaやAnthropic Claudeを含む複数の大規模言語モデル(LLM)が活用されている。タイトル名を省略しても、シーンの描写から作品を特定することが可能だ。今後さらに多くの映画やTV番組への対応を予定している。