イベントレポート
GIGABYTE、AIでCPUやGPUの動作クロックを制御する初の“AIノートPC”
2019年1月12日 09:31
GIGABYTEは、“世界初のAIノートPC”との触れ込みのAORUSブランドゲーミングノートPC「Aero 15」2019年モデルを発表し、CES 2019会場近くのホテルで展示した。
最大の特徴となるのが、動作状況に応じてCPUやGPU、ネットワーク、冷却ファン、サウンドなどの動作設定を自動で行なうAI機能「Gaming+ & Professional+」を搭載する点だ。
Microsoftのクラウドサービス、Microsoft Azure AIのディープラーニング技術を活用し、Gaming+ & Professional+を搭載するPCからアプリごとの各種動作状況をクラウドに収集し解析、学習を行なう。
そして、その学習結果をもとに、利用するアプリやアプリの動作状況によって、CPUやGPUの動作クロック、ファンの動作速度、ネットワーク、サウンドなどの動作セッティングを自動で行なうことで、Gaming+ & Professional+を利用しない場合に比べて大きく性能を高められるという。デモ映像でも、Gaming+ & Professional+を利用することで、ゲームのフレームレートが大きく向上することなどが示されていた。
また、ゲーミングPCとしてのスペックも充実している。CPUはCore i9-8950HKまたはCore i7-8750H、ディスクリートGPUにはGeForce RTX 2070 with Max-Q DesignまたはGeForce RTX 2080 with Max-Q Designを搭載。
メモリにはSamsung製のDDR4-2666(最大64GB)、内蔵ストレージにはIntelのPCIe/NVMe SSD「760p」、ネットワーク機能はKiller Dpubleshot ProとKller Wireless-AC 1550、ディスプレイにリフレッシュレート144Hzに対応するLG製フルHD(1,920×1,080ドット) IPS液晶または4K(3,840×2,160ドット)表示に対応するAUO製液晶パネルなど、搭載パーツのブランドも特定するというように、かなり凝った仕様となっている。
ディスプレイサイズは15.6型で、ベゼル幅は5mmの狭額縁仕様。キーボードはフルアンチゴースト、Nキーロールオーバー、Per-Ker RGBイルミネーション対応。バッテリ容量は94Whで、駆動時間は最大10時間。外部ポートはUSB 3.1 Gen2×1、USB 3.1 Gen1×2、Thunderbolt 3×1、USB Type-C×1、HDMI 2.0、SDカードスロット、オーディオジャックなどを用意。サイズは356.4×250×18.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2kg。日本での発売も検討しているとのことだ。