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GIGABYTE、世界初のAll Intel InsideとAzure AI活用ゲーミングノートを国内販売
2019年1月25日 06:00
台湾GIGABYTEは、1月24日に都内で記者会見を開催し、GIGABYTEブランドのゲーミングノートPC「Aero 15」およびAurosブランドのゲーミングノートPC「Aorus 15」を、2月上旬より日本でも販売すると発表した。価格はAero 15が35~45万円、Aorus 15が25~35万円を予定している。
記者会見の冒頭、台湾GIGABYTEのノートPC担当マーケティングのエミリア・チュー氏が登壇。
エミリア氏は、「本日は、我々にとって非常に特別な日となりました。本日紹介するヒーロープロダクトが、Aero 15です。Aero 15は、ハイエンドゲーミングPCとしてだけでなく、動画や画像の編集を行なうプロのビジネスユーザーまで、快適に利用できるように設計されています。そして、このたびGIGABYTEは、Aero 15をはじめとしたノートPCをもって、日本市場に本格参入いたします」と述べ、日本市場への本格参入を発表した。
今回、日本での発売を発表したのは、エミリア氏が紹介した「Aero 15」と、GIGABYTEのゲーミングPC「Auros」ブランドの「Auros 15」で、CES 2019開催に合わせて発表したゲーミングノートPCの新モデルとなる。
Aero 15は、CPUに第8世代Core i7-8750HまたはCore i9-8950Hを採用するとともに、ディスクリートGPUとしてGeForce RTX 20シリーズを採用。また、Intel製CPUに加えてIntel製SSD「760p」、Intel製Thunderbolt 3コントローラ、Intel製無線LANモジュール「Killer Wireless-AC1550」を採用しており、GIGABYTEは世界初の“All Intel Inside”PCと説明する。
ディスクリートGPUには、GeForce RTX 2080 with Max-Q DesignまたはGeForce RTX 2070 with Max-Q Designを採用。このほか、メモリにはSamsung製のDDR4-2666モジュールを採用するなど、各種搭載パーツのブランドを特定するというこだわりようだ。
ディスプレイは15.6型で、ベゼル幅が最薄部5mmの狭額縁仕様となる。パネルには、リフレッシュレート144Hzに対応するLG製フルHD IPS液晶または、AUO製4K IPS液晶を採用。このうちAUO製4K IPS液晶は、Adobe RGBカバー率100%の広色域表示に対応するとともに、デルタEが1未満という優れた色差性能も備えており、プロのグラフィックス用途にも対応。
キーボードは、100%アンチゴースト、Per Key RGBイルミネーション機能を備えるフルサイズキーボードを採用。テンキーも搭載しており、ゲームからビジネスまで快適な利用が可能としている。本体サイズは356.4×250×18.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2kg。
Aurosブランドの「Auros 15」は、よりゲーミング用途を追求したモデルとなっている。CPUはCore i7-8750Hを採用するとともに、ディスクリートGPUにはGeForce RTX 2070またはGeForce RTX 2060を採用と、Aero 15とは若干仕様が異なっている。
加えて、Auros 15ではサイズが361×246×24.4mm(同)、重量が2.4kgと、やや分厚く、また重量も重くなっている。ただ、Auros 15ではCPUおよびGPUのクーラーとして6本のヒートパイプを採用する強力なクーラーを採用(Aero 16ではヒートパイプ2本のクーラーを採用)するとともに、筐体にも9カ所の開放部を設けることによって、GPUがTDP 115Wで動作するようになっている。
ディスプレイにはフルHD表示対応のLG製15.6型IPS液晶を採用。この液晶はリフレッシュレート144Hzに対応するとともに、NVIDIAの同期技術G-SYNCもサポートする。このようにAuros 15では、よりゲーミングに特化した仕様を追求しているという。
このほか、Intel製SSD「760p」、Intel製Thunderbolt 3コントローラ、Intel製無線LANモジュール「Killer Wireless-AC1550」の採用、100%アンチゴースト、Per Key RGBイルミネーション機能を備えるテンキーつきフルサイズキーボードの搭載といった特徴はAuros 15同様となっている。
このように、ゲーミングノートPCとして充実した仕様を備えているAero 15とAuros 15だが、最大の特徴となるのが、Microsoftと協力し、MicrosoftのクラウドAIサービス「Azure AI」を活用することで、PCリソースの動作設定を自動的に行なうというAI機能を搭載している点だ。
Aero 15、Auros 15でAI機能を有効にしている場合、利用中のCPUやGPUの動作状況、キーボードの利用状況、空冷ファンの動作状況、サウンド機能の動作状況を監視するとともに、定期的にAzure AIサーバーに動作状況を送信。そして、Azure AIで蓄積された情報を解析することで、アプリケーションごとに最適な各リソースの動作設定を導き出し、自動的に設定される。これによって、ユーザーに負担をかけることなく、アプリケーションごとに最大の性能を引き出せるようになるという。
GIGABYTEによる検証では、AI機能を利用しない場合に比べてゲームでのフレームレートは10fpsの向上、動画エンコード速度は約18%の高速化を確認したとのことだ。
Azure AIサーバーへの情報の送信は、最短5秒の間隔で行なわれるそうだが、送信データの容量は極力少なくなるように配慮しているという。また、ネットワークに接続せずにAI機能を利用する場合には、あらかじめ保存されているGIGABYTEのラボで設定した情報をもとに各リソースの動作設定が行なわれることになる。
Aero 15およびAuros 15は、2月上旬の発売を予定しており、冒頭でも紹介したように価格はAero 15が35~45万円、Aorus 15が25~35万円(いずれも税込)。販売チャネルは、まずはAmazonでの販売を行なうとともに、今後は量販店などにも販路を広げていきたいとのことだ。