イベントレポート
ASUS、画面占有率90%の360度回転型2in1「ZenBook Flip 13/15」
~ZenBook SにはWhiskey Lake搭載モデルが追加
2018年8月30日 16:00
ASUSは8月31日よりドイツ共和国ベルリン市で開催されるIFAに先立って記者発表を行ない、Whiskey Lakeの第8世代Coreプロセッサを搭載した360度回転型2in1デバイス「ZenBook Flip 13/15」を発表した。
ZenBook Flipは、13.3型ないしは15.6型の狭額縁ディスプレイ採用しており、ディスプレイの占有率は90%となっており、従来型の製品に比べて底面積が小さくなっていることが特徴だ。
また、ASUSはエルゴリフトヒンジと呼ぶ、液晶ディスプレイを開くとヒンジ部分が立ち上がり、キーボードが斜めになって入力しやすくなる設計のZenBook Sを発表(別記事:ASUS、約1.08kgで4K液晶を搭載した13.3型モバイル「ZenBook S」)したが、今回のIFAではWhiskey Lakeを搭載したモデルが追加された。
従来モデルより10%底面積が削減されたZenBook Flip 13/15
ZenBook Flip 13/15は13.3型フルHDないしは15.6型4K UHD/フルHDのディスプレイを搭載し、360度回転型ヒンジによりクラムシェル、テント、ビュー、タブレットの各モードに変形して利用することができる2in1デバイス。最大の特徴は画面占有率が90%を超える狭額縁のディスプレイを採用しており、従来型の製品に比べて底面積が10%小さくなっていること。
CPUはWhiskey Lakeの第8世代Coreプロセッサを搭載しており、GPUは13.3型のモデルは内蔵GPUで、15.6型のモデルはGeForce GTX 1050 Max-Qが採用されている。最近のASUS製品の特徴ともなっているエルゴヒンジが採用されており、液晶ディスプレイをクラムシェルモードで開いたときには、ヒンジ部分が立ち上がることにより、キーボード部分に角度がつきキーボードが入力しやすくなっている。
13.3型のモデルには、ZenBook 13/14でも採用されているタッチパッド部分にLEDで10キーが浮き上がる機能が用意されており、有効にするとタッチパッドを10キーとして利用することができる。
なお、ASUSの日本法人によればZenBook 13/14の日本での販売予定は未定で、価格なども現時点では明らかになっていない。
ASUS ZenBook Flip 13 (UX362) | ASUS ZenBook Flip 15 (UX562) | |
---|---|---|
プロセッサ | Core i7-8565U/Core i5-8265U | |
ディスプレイ | 13.3型フルHD(1,920×1,080) /LEDバックライト/タッチ/sRGB100%/178度ワイドアングル | 15.6型 4K UHD(3,840×2,160)、15.6フルHD(1,920×1,080)/LEDバックライト/タッチ/sRGB100%/178度ワイドアングル |
OS | Windows 10 Pro/Windows 10 Home | |
GPU | Intel UHD Graphics 620 | GeForce GTX 1050 Max-Q |
メモリ | 8GB/16GB 2,133MHz LPDDR3(オンボード) | 16GB 2,400MHz DDR4(オンボード) |
ストレージ | 512GB/256GB PCIe SSD、512GB/256GB SATA3 SSD | 512GB PCIe SSD、512GB/256GB SATA3 SSD、2TB SATA HDD 5,400rpm |
無線 | IEEE 802.11ac/Bluetooth 5.0 | |
カメラ | HD 赤外線カメラ(Windows Hello対応)/フルHDカメラ(オプション) | |
I/O | USB 3.0 Type-C×2、USB 2.0、HDMI(フルHDカメラモデルはなし)、オーディオ、ACアダプタ端子 | USB 3.0 Type-C(データのみ)、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、SDカード、オーディオ、ACアダプタ端子 |
バッテリ | 50Wh | 57Wh/86Wh(SSDモデルのみ) |
ACアダプタ | 65W | 120W |
サイズ(同) | 305×196×16.9mm | 357×226×20.9mm |
重量 | 約1.3kg | 約1.9kg |
ZenBook Sのバッテリ駆動時間が14時間から20時間に
ASUSは5月末にZenBook Sを発表したが、今回のIFAではその追加モデルとして、Whiskey Lakeベースの第8世代Coreプロセッサ(Core i7-8565U/Core i5-8265U)を搭載したモデルを発表した。
ASUSによれば、従来モデルのバッテリ駆動時間は14時間だったが、今回のモデルではIntelとの協力により液晶ディスプレイの消費電力を半分にする技術を採用し、ディスプレイの消費電力が下がった結果、20時間のバッテリ駆動時間が実現可能になったという。
直接的な名前は言及されなかったが、IntelがCOMPUTEX TAIPEIで発表した液晶ディスプレイの消費電力を下げる技術となる「Intel Low Power Display Technology」(詳細はCOMPUTEXのレポート:Intel、ノートPC向けディスプレイの消費電力を削減する新技術を参照)を採用しているものと見られている。
なお、ASUSの日本法人によればZenBook Sの新モデルの日本での販売予定は未定で、価格なども現時点では明らかになっていない。