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carって書けば車を即認識。「NVIDIA Jetson」が生成AI対応へ

 米NVIDIAは、エッジデバイス向けの開発プラットフォーム「NVIDIA Jetson」(主にOrionを対象している)において、生成AIを提供開始したと発表した。これにより、自然言語インターフェイスを使用したゼロショット学習(トレーニング時にこれまで見たことがないものを認識する能力)を提供し、エッジAIにおける開発や展開、管理を簡素化できるという。

 JetsonはエッジAI開発プラットフォームで、監視カメラに写ったものを認識したりする能力を持っているが、認識させたいものを“学習”させる必要があった。生成AIなら自然言語で認識してほしいものを記述すれば、Jetson側がそれを推測して認識可能になる。

 生成AIは「NVIDIA Jetson Generative AI Lab」を介して提供され、オープンソースのLLMやインタラクティブなイメージを生成できるDiffusionモデル、ビジョン言語モデルやビジョントランスフォーマーを展開するための最適化ツール、チュートリアルなどを用意する。また、「NVIDIA TAO Toolkit」と呼ばれる正確なAIモデルを効率的に作成できるツールも提供しているが、欠陥検査用の新しいトランスフォーマーベースのモデルも用意した。

自然言語で認識させたいものを指定するだけで推測
類似するものが写った写真の選別も文字だけでなく写真で検索できる

 さらに、ビジョンAIソリューションを効率よく導入するための「NVIDIA Metropolis」において、Jetson上で動くMetropolis APIの拡張セット、およびマイクロサービスも年末までに提供予定としている。

 このほか、ロボット開発者向けの「NVIDIA Isaac Robotics」プラットフォームもアップデートし、「NVIDIA Isaac ROS 2.0」および「NVIDIA Issac Sim 2023.1」を提供開始した。