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菱洋エレクトロ、Jetson Orinシリーズから新たに3製品を予約開始

Jetson Orin Nano 開発者キット

 菱洋エレクトロ株式会社は、NVIDIA製のエッジAI向け「Jetson Orin」シリーズの予約販売を開始した。「Jetson Orin Nano 開発者キット」、「Jetson AGX Orin 64GB開発者キット」、「Jetson AGX Orin 64GBモジュール」の3製品を用意する。

 Jetson Orin Nano 開発者キットは、エントリーレベルのAI搭載ロボットやスマートドローン、インテリジェントカメラなどに向けた製品。40TOPSのAI演算能力を持ち、前世代比で最大80倍の性能を発揮できるとする。直販価格は7万6,780円。

 主な仕様はCortex-A78AE(6コア)、GPUコア×1,024+Tensorコア×32、8GB LPDDR5メモリなどを搭載。H.265ビデオデコードは4K/60fps×1、1080p/60fps×5などに対応する。消費電力は7~15W。

 そのほかインターフェイスには、USB 3.1×4、USB Type-C、PCI Express 3.0 x4、同x2、Gigabit Ethernet、DisplayPort 1.2、40ピンヘッダ(UART、SPI、I2S、I2C、GPIO)などを備える。

Jetson AGX Orin 64GB開発者キット
Jetson AGX Orin 64GBモジュール

 Jetson AGX Orin 64GB開発者キットおよびJetson AGX Orin 64GBモジュールは、64GB LPDDR5の大容量メモリにより、セキュリティ管理における画像解析や店舗での骨格検知など、多くのアプリケーションやカメラといったものが求められる用途にも対応可能な製品。工場での作業や物流倉庫の運搬など、AIアプリケーションの開発から量産まで活用できるとする。価格は開発者キットが30万7,780円、モジュールはオープンプライス。

 ともにCortex-A78AE(12コア)のCPUと、GPUコア×2,048+Tensorコア×64基のGPUを搭載し、275TOPSのAI演算性能を発揮。64GB eMMCストレージも備える。H.265ビデオデコードは4K/60fps×2、1080p/60fps×8などに対応する。消費電力は15~60W。

 そのほかインターフェイスには開発者キットの場合、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.1×2、USB 3.0×2、USB 2.0、PCI Express 4.0 x8、10Gigabit Ethernet、DisplayPort 1.4a、40ピンヘッダ(I2C、GPIO、SPI、CAN、UART、DMIC)などを装備。

 モジュールの場合、USB 3.1×3、USB 2.0×3、PCI Express 4.0 x8×2(最大)、Gigabit Ethernet、10Gigabit Ethernet、DisplayPort 1.4a/eDP 1.4a/HDMI 2.1、UART×4、SPI×3、I2S×4、I2C×8、CAN×2、DMIC、DSPK、GPIOなどを備える。