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Intel、bfloat16対応の第3世代Xeon SP「Cooper Lake」を投入

第3世代Xeon SP「Cooper Lake」

 Intelは18日(現地時間)、「Cooper Lake」こと第3世代Xeon SP(スケーラブル・プロセッサー)の展開やラインナップを発表した。

 Cooper Lakeは、第2世代のCascade Lakeに続くデータセンター向けCPUであり、Cascade Lakeと同じ14nmのプロセスルールで製造される。

 現時点では最上位CPUとして、28コア/56スレッド動作対応の「Xeon Platinum 8380HL」が用意されており、ベースクロック2.9GHz、Turbo Boost時最大クロック4.3GHz、TDP 250W、キャッシュメモリ38.5MB、最大メモリ容量4.5TB(DDR4-3200/2933)、対応ソケット数4または8基となる。価格は13,012ドル(約140万円)。

Cooper Lakeのラインナップ

 Cooper Lakeは、新命令の「bfloat16」(brain floating point16)をサポート。bfloat16とは、ニューラルネットワークの処理を前提に設計された新しい浮動小数点のフォーマットで、Intel独自の推論処理向け命令「DL Boost」と合わせて高い性能を発揮する。

 bfloat16はこれまで用いられてきた単精度浮動小数のFP32よりもbit数が半分でコンパクトだが、最小限のモデル精度で同等の性能を実現可能。ディープラーニングにおける学習と推論処理を効率よく実行することができる。

 Googleが手がけるTensorFlowやFacebookのPytorchといったディープラーニング用フレームワークに最適化されており、IntelのAI Analyticsツールキットを使って利用可能。また、OpenVINOツールキットとONNXランタイム環境にも最適化されており、推論処理の展開を容易にする。

 Cooper Lakeは、5年前の4ソケットプラットフォームと同等の構成と比較して、一般的ワークロードで平均1.9倍、仮想マシンで最大2.2倍の性能を期待できるとしている。