西川和久の不定期コラム

SSD搭載で5万円切りのユニットコム製15.6型ノート「STYLE-15HP012-C-CES」

STYLE-15HP012-C-CES

 ユニットコムのパソコン工房から販売されている15.6型ノートPC「STYLE-15HP012-C-CES」は、5万円程度でSSDを搭載するノートPCがほしいという層にマッチするリーズナブルな製品だ。編集部から送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。

4コア4スレッド/4GB/SSD 240GBで5万円を切るノートPC

 240GBのSSDを搭載するものの、「STYLE-15HP012-C-CES」は税別価格44,980円と低価格なため、プロセッサはCore iではなく、Celeronだ。

 CeleronやPentiumは性能不足のイメージがあるものの、筆者は一時期、Braswell世代のPentium N3700(4コア4スレッド、1.6GHz~2.4GHz)で似た構成のマシンを省エネ観点からメインPCとして使っていた時期がある。この程度のCPUでも、テキスト中心の処理やPhotoshopを軽くさわる程度であれば、問題なく使うことができ、今でもサブ機として使っている。そう考えると、このマシンも同種は十分にこなせるだろう。

 おもな仕様は以下のとおり。

【表1】STYLE-15HP012-C-CESの仕様
プロセッサCeleron N3450(4コア4スレッド/1.1~2.2GHz/キャッシュ2MB/TDP 6W/SDP 4W)
メモリ4GB(4GB×1)/DDR3L-1600 SO-DIMM (PC3-12800)、2スロット
ストレージSSD 240GB
OSWindows 10 Home(64bit)
ディスプレイ15.6型HD(1,366×768ドット)、光沢なし、タッチ非対応
グラフィックスIntel HD Graphics 500
ネットワークGigabit Ethernet、IEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2
インターフェイスUSB 3.0×1、USB 3.0 Type-C×1、USB 2.0×2、100万画素カメラ、SDカードリーダ、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、音声入出力
バッテリ駆動時間約6.3時間
サイズ/重量約378×261×31mm(幅×奥行き×高さ)/約1.89kg
販売価格44,980円(税別)から

 プロセッサはApollo Lake世代のCeleron N3450。4コア4スレッドでクロックは1.1GHzから2.2GHz。キャッシュは2MBでTDP 6W/SDP 4Wの省エネ型だ。メモリはDDR3L-1600 SO-DIMM(PC3-12800)の4GB×1でシングルチャンネル動作となる。2スロット中1つは空き。ストレージは240GBのSSDを搭載。OSは64bit版のWindows 10 Home。

 この構成からもわかるように、プロセッサの性能はそれなりだが、ストレージをSSDにして、読み込みなどのストレスに配慮したノートPCという位置づけだ。

 グラフィックスは、プロセッサ内蔵Intel HD Graphics 500。外部出力用にHDMIとミニD-Sub15ピンを備えている。ディスプレイは15.6型非光沢のHD(1,366×768ドット)、タッチには非対応。さすがにこのサイズでHDは寂しいが、コストとの兼ね合いか。

 ネットワークは有線LANがGigabit Ethernet、無線LANがIEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2内蔵。そのほかのインターフェイスは、USB 3.0×1、USB 3.0(Type-C)×1、USB 2.0×2、100万画素カメラ、SDカードリーダ、音声入出力。このクラスでGigabit Ethernet、11ac、Type-Cフル装備なのはポイントが高い。

 サイズは約378×261×31mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.89kg。バッテリ駆動時間は約6.3時間。価格は今回の構成で44,980円(税別)。

 オプションでDDR3L-1600 4GB/SO-DIMM×2(デュアルチャネル/計8GB)、 240GB M.2 SSD、最大500GBのSSDなどの選択が可能となっている。

 とくに8GBメモリは+4,980円なので、容量が増えることによる動作の余裕と、デュアルチャネル動作での高速化が期待できる(実際先に書いた筆者のPCでも効果はあった)、この程度の+αなら、あらかじめ選択したい項目だ。

パネル中央上に100万画素Webカメラ、正面左側面に各種ステータスLED
天板にロゴ。バッテリは着脱式
ロックポート、電源入力、HDMI、USB 3.0、Type-C、音声入出力
Ethernet、ミニD-Sub15ピン、SDカードリーダ、USB 2.0×2。パネルの傾きはこれが最大
ゴム足手前は本体、後ろはバッテリ側にある。手前左右のスリットにスピーカー
キーボードはテンキー付きのアイソレーションタイプ。タッチパッドは2ボタン式
キーピッチは実測で約19mm
ACアダプタのサイズは約90×35×25mm(幅×奥行き×高さ)、重量146g、出力19V/2.1A。バッテリの重量は210g
重量実測で1,882g
パネルの下が足替わりになり、キーボードが少し傾くようになっている

 筐体は、天板とパームレストなどが濃いめのシルバー、ほかはブラック。すべてプラスチックなので質感はそれなりだ。重量はバッテリ込みの実測で1,882gと、2kgを少し切る。屋内の移動であれば問題ないレベルだ。

 前面はパネル中央上に100万画素Webカメラ、正面左側面に各種ステータスLED。左側面にロックポート、電源入力、HDMI、USB 3.0、Type-C、音声入出力。右側面にEthernet、ミニD-Sub15ピン、SDカードリーダ、USB 2.0×2を配置。パネルの傾きは写真が最大となる。

 裏は、ゴム足が手前は本体、後ろはバッテリ側にある。手前左右のスリットにスピーカー。また、パネルがある程度傾くと、パネルの下が足替わりになり、キーボードが少し傾くようになっている。このサイズだとキーボードが机と並行なのは個人的には使いにくいため、この配慮はありがたい。

 付属のACアダプタのサイズは約90×35×25mm(幅×奥行き×高さ)、重量146g、出力19V/2.1Aと小型だ。バッテリの重量は210g。

 15.6型のディスプレイは、非光沢で見やすい反面、さすがにこのサイズでHD解像度はちょっと間延びしてしまい、画素密度も低いためジャギーなども目立つ。加えて明るさ、コントラスト、発色、視野角もそれなりだ。この点は価格優先で納得して使うしかないだろう。HDMI出力もあるので、机の上では薄型デスクトップとして使うこともできる。

 キーボードはテンキー付きのアイソレーションタイプ。主要キーのキーピッチは約19mm。フットプリントが十分あるため、いびつな並びや特別キーピッチがせまいものはない。打鍵感は、少し深めだが、押した感じは軽めの印象。強く押すと若干たわむものの許容範囲内だ。

 タッチパッドは2ボタン式。パームレストも含め十分スペースが確保されているので扱いやすいが、スムーズさは今一歩か。

 ノイズや振動は使用した範囲ではとくに感じられなかった。発熱はベンチマークテストなど負荷をかけると、おもに左半分が暖かくなる程度だった。サウンドは、明らかにパワー不足。またシャリシャリ的な音質だ。左右のスピーカーは距離があり、ステレオ感があるだけに惜しいところ。

 ミドル/ハイエンドと比較するとそれなりに見劣りするところも多いが、価格を考慮すると総じて無難にまとまられており、普段使い用としては問題ないレベルに仕上がっている。

性能はそれなりだが、SSDでストレスのない操作感

 OSは64bit版のWindows 10 Home。カスタマイズでWindows 10 Proも選択可能だ。初回起動時、スタート画面(タブレットモード)は1画面。とくに追加されたタイルはない。デスクトップは壁紙の変更のみとシンプル。プロセッサはCeleronだが、ストレージがSSDなので起動や操作面でストレスを感じることはなかった。

 ストレージはSSD 240GBの「SanDisk SDSSDA240G」。C:ドライブのみの1パーティションで約222.58GBが割り当てられ空き196GB。Wi-FiとBluetoothはIntel製、Gigabit EthernetはRealtek製だ。

スタート画面(タブレットモード)
起動時のデスクトップ
デバイスマネージャー/主要なデバイス。ストレージはSSD 240GBの「SanDisk SDSSDA240G」、Wi-FiとBluetoothはIntel製、Gigabit EthernetはRealtek製
ストレージのパーティション。C:ドライブのみの1パーティションで約222.58GBが割り当てられている

 プリインストールされているソフトウェアは、「ノートンセキュリティ30日間体験版」のみ。そのほかアプリケーションらしいものはとくになく、加えてIntelなどシステム系ツール類と、素のWindows 10に近い状態だ。

 ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、CINEBENCH R15、CrystalDiskMark、BBenchを使用した。結果は以下のとおり。

【表2】STYLE-15HP012-C-CESのベンチマーク結果
STYLE-15HP012-C-CES
PCMark 10 v1.0.1457
PCMark 10 Score1,322
Essentials3,622
App Start-up Score3,191
Video Conferencing Score4,142
Web Browsing Score3,596
Productivity1,759
Spreadsheets Score2,042
Writing Score1,516
Digital Content Creation987
Photo Editing Score990
Rendering and Visualization Score724
Video Editting Score344
PCMark 8 v2.8.704
Home Accelarated 3.01,864
Creative Accelarated 3.02,073
Work Accelarated 2.02,744
Storage4,777
3DMark v2.4.4264
Time Spyn/a
Fire Strike Ultran/a
Fire Strike Extremen/a
Fire Strike335
Sky Diver1,251
Cloud Gate2,636
Ice Storm Extreme18,957
Ice Storm27,828
CINEBENCH R15
OpenGL17.80 fps
CPU171 cb
CPU(Single Core)48 cb
CrystalDiskMark 6.0.0
Q32T1 シーケンシャルリード523.082 MB/s
Q32T1 シーケンシャルライト379.534 MB/s
4K Q8T8 ランダムリード147.002 MB/s
4K Q8T8 ランダムライト170.103 MB/s
4K Q32T1 ランダムリード100.154 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト79.121 MB/s
4K Q1T1 ランダムリード15.367 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト52.491 MB/s
BBench(ディスプレイの明るさ0%、電源モード:バッテリ節約機能)
バッテリ残量5%まで7時間52分36秒(仕様では約6.3時間)

 プロセッサがCeleronなのでパワーはそれなり。おそらく4GB×2でデュアルチャネル動作にすれば、もう少し良くなる。3D系はさすがに厳しい。

 ストレージはさすがにSSDで、シーケンシャルリードは500MB/s以上出ており、eMMCなどを搭載するノートPCよりもはるかにストレスなく扱うことができる。

 バッテリ駆動時間は仕様上約6.3時間なので、公称値を1時間ほど上回った。ただし、輝度最小だと暗いため、実際は仕様と同程度になると思われる。


 以上、STYLE-15HP012-C-CESは、15.6型HD解像度でCeleron N3450、4GB、SSD 240GBを搭載するノートPCであり、税別44,980円という低価格が最大の特徴。Gigabit Ethernet、IEEE 802.11ac、USB Type-Cなども揃っており、ある意味、同クラスのデスクトップPCを自作するより安上がりだ。

 コストの兼ね合いから解像度も含めパネルの品質が気になるものの、それ以外は無難にまとめられており、テキスト処理が中心で、安価なノートPCを探しているユーザーの購入候補になりうる1台だろう。