トピック
Sandy Bridge世代ハイエンドデスクトップが、940gのEvoノートに性能で負けた日
~10年分のパソコンの進化をベンチマークで体験
- 提供:
- インテル株式会社
2020年12月24日 09:50
ここ1、2年のパソコンの進化は著しい。CPUもGPUもSSDもインターフェイスも高性能、多機能化している。それを受けて“できること”も変わってきた。一方で、何年も前に買ったパソコンを使い続けている方も多い。性能に大きな不満を感じていないのかもしれないし、買い換えたところで大した差はないだろう、という思いがあるのかもしれない。実際の新旧CPUやGPUの性能差に関しては、PC Watchではかなり突っ込んだ検証記事が多数あるので、ここではパソコンという単位での進化に注目してみたい。
具体的には、Intelがパソコンを進化させるべく推し進めている“Evoプラットフォーム”に準拠した最新モバイルノート(以下、Evoノート)と、約10年前のSandy Bridge世代のハイエンドデスクトップパソコンの性能を比較する。先に言っておくが、この勝負、Evoノートが勝つ。注目していただきたいのは、その性能差のレベルだ。
ここで“ノートとデスクトップは使い道が違うから比較に意味はない”との意見が出てくるかもしれない。しかし、高性能化、多機能化が進むノートパソコンはどんどんできることが増えており、Webブラウジング、動画視聴などの普段使いやビジネスアプリの利用から、ゲームやクリエイティブユースにいたるまでカバー範囲が広がっている。
加えて可搬性という強みがあるので、“1人に1台の汎用的なパソコン”という使われ方において古いデスクトップパソコンを置き換える有力な選択肢であることは否定できない。現に、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の資料によると、2020年7~9月期に国内で出荷されたパソコンの90%超がノートだったと報告されている。
そして、その人気の中心はモバイルノートなのである(詳しくは大河原 克行氏執筆のこちらの記事を参照いただきたい「国内パソコン構成比でノート型が初の90%超え。14型以下のモバイルノートに人気集中」)。そう言った意味で、パソコンの進化の象徴とも言えるEvoノートとクラシックなパソコンの代表格であるSandy Bridge世代のハイエンドデスクトップパソコンを中心に比較してゆく。
革新のEvoノートと、生きる伝説Sandy Bridgeデスクトップ機を比較してみた
テスト環境について説明していこう。まずEvoノートについて。「Intel Evoプラットフォーム」とは、CPUやノートパソコンの製品名ではない。Intelが目指すモダンなノートパソコンを実現するための基準で、CPU、メモリ、SSD、ディスプレイ、無線LAN関連、バッテリなど、ノートパソコンを構成するパーツの仕様や、それを使ったノートパソコンでできることについて規定されている。これらの仕様に合致し、ユーザー体験の基準が性能的に満たされたパソコンだけが「Intel Evoプラットフォーム」ロゴを利用できる。
過去のCentrinoやUltrabookに近い取り組みに思えるが、Evoでは“できること”がとくに重視されている点が特徴で、OSやアプリの高速起動、長時間のバッテリ駆動(フルHD液晶モデルで9時間以上)、高速レジュームなどについて細かく規定されている。単に高性能なパーツを使ったパソコンを作り上げるためのものではなく、それを活用してユーザーの作業効率が真に上がるパソコンの設計をサポートにするためのものなのだ。
そのEvoプラットフォームに準拠したノートパソコンとして用意したのが、Dynabookの「dynabook V8 P1V8PPBB」。13.3型液晶を搭載、重さ約979gという薄型軽量モバイルノートだ。基本スペックを見ると、CPUには第11世代CoreであるCore i7-1165G7を搭載。このCPUは4コア/8スレッド処理に対応し、GPUとして最新のIntel Xeグラフィックスを内蔵している。メモリは16GBで、SSDはNVMe対応、容量は256GBだ。
これだけ見ると「ここ数年、よく見かけるパターンのモバイルノートだよね」と思う方もいらっしゃるかもしれない。同時に、「モバイルノートは、できることがかぎられる。とくに性能を必要とする作業は厳しい」というイメージも持っていないだろうか?
確かに、これまでの感覚としては大きく間違っていない。しかし、第11世代を核としたEvoノートは性能を含めて革新的な進化を遂げているという触れ込みだ。その進化の度合いはどれほどのものなのか、これまでとはできることが違うのだろうか。ベンチマークテストによって検証していきたい。
比較対象となるSandy Bridge世代のハイエンドデスクトップパソコンは、CPUにCore i7-2600Kを搭載。このCPUも4コア/8スレッド対応のモデルで、2011年1月の発売時には従来モデルからの飛躍的な性能アップで市場を熱狂させた。当時入手したパソコンを、メモリを増設したり、ビデオカードを交換したりしながら、今なお使い続けているユーザーも少なからずいる。
そうした現役Sandy Bridgeマシンを意識して、メモリは16GB、ビデオカードはGeForce GTX 750 Ti採用カードを搭載している。メモリに関しては当初4GBのマシンを入手して8GB→16GBと増設したイメージ。ビデオカードも何度か交換しながら、このあたりで更新が止まっているというケースをイメージしている。ストレージはCPUと同時期に登場した初期のSATA 3.0対応SSDを使い続けているかたちを想定した。
この10年間でさまざまなパソコンが登場しているなか、旧世代のパソコンを代表するものとしてこのパソコンを選んでみた次第だ。7月に掲載された三門修太氏執筆の「Sandy Bridgeでまだ戦えると思っているあなたに」がかなりの人気記事となったことからも、Sandy Bridgeを性能指標としている方は多いと思われる。
ノートパソコンの進化も合わせて確認するため、2014年頃に登場したHaswell(第4世代Coreプロセッサ)世代のハイエンドノートもテストに加えた。このマシンも4コア/8スレッド対応のCPUを搭載しているが、Evoノートと違って約2.4kgもの重量を持つ大型ノート。デスクトップの代わりに据え置きで使うスタイルのマシンだ。こちらも現役ユーザーはそれなりにいるだろう。メモリは現状に即して16GBに増設している。
これらのマシンを相手に、はたして薄型軽量モバイルのEvoノートがどこまで戦えるのだろうか。
Evoノートdynabook V8 | Haswellノート | Sandy Bridgeデスクトップ | |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-1165G7 | Core i7-4700MQ | Core i7-2600K |
CPUコア数/スレッド数 | 4コア/8スレッド | 4コア/8スレッド | 4コア/8スレッド |
CPUクロック | 2.8GHz/ブースト時最大4.7GHz | 2.4GHz/ブースト時最大3.4GHz | 3.4GHz/ブースト時最大3.8GHz |
内蔵GPU | Iris Xe Graphics | HD Graphics 4600 | HD Graphics 3000 |
メモリ | LPDDR4x 4266 16GB | DDR3-1600 16GB | DDR3-1333 16GB |
SSD | Samsung MZVLQ512HALU 512GB(PCIe 3.0 x4) | Intel SSD 330 256GB(SATA 3.0) | Crucial C300 256GB(SATA 3.0) |
ベンチマークで基本性能を確認
Cinebench
それでは、本題の性能比較に移ろう。基本性能から確認していきたい。まずは定番のCPUベンチマークであるCinebench。CPUの基本的な性能の指標として使われている。ここで、冒頭で触れた「性能差」に注目してほしい。Evoノートが搭載する第11世代のCore i7-1165G7も、Sandy Bridgeデスクトップが搭載する第2世代のCore i7-2600Kも同じ4コア/8スレッド対応のCPUなのだが、Core i7-1165G7はマルチスレッド性能で約1.5倍、シングルスレッド性能では2倍を超えるスコアを叩き出した。第4世代のCore i7-4700MQと比較しても、Core i7-1165G7の速さは圧倒的だ。
Sandy Bridgeの登場以降、シングルスレッド性能の伸び率が鈍くなっているという印象を持たれている方も多いかもしれないが、世代ごとに着実に進化を重ねており、さらに第11世代では前世代からの性能向上幅が大きい。設計が大幅に見直された結果、命令の処理効率が高められているだけでなく、高負荷時に動作クロックを引き上げるいわゆる“ブースト”のさいのクロックを高めることにも成功。Core i7-1165G7では4.7GHzとかなり高く設定されている。これらがCinebenchの結果につながっている。
3DMark Fire Strike
次はグラフィックス性能を確認してみよう。定番のゲームベンチ3DMarkで測定した。DirectX 11を使った標準的な重さのゲームを意識したテスト項目Fire Strikeにおいては、総合スコアの「Fire Strike」でEvoノートがSandy Bridgeデスクトップを上回った。この総合スコアは、CPU、GPUを含めたパソコントータルのゲーミング性能の指標。多くのゲームにおいてはGPU性能を測定する「Graphics」の値のほうが体感に近くなる傾向にある。
そのGraphicsを見てみると、EvoノートがSandy Bridgeデスクトップの約1.2倍のスコアを示している。同じように内蔵GPUを持つ第4世代のCore i7-4700MQとはもはや次元が違う性能だ。また、Core i7-2600K内蔵GPUでは、GPU側の機能不足のためか動作しなかった。
3DMark WILD LIFE
よりライトなゲームを意識したテスト項目WILD LIFEは、処理自体は軽いものの、テスト自体が新しいこともあってHaswellノートでも動作しなかった。将来登場するタイトルにおいては、軽めのものでも古いCPUの内蔵GPUでは動作が難しくなる可能性があることを示している。そして、EvoノートとSandy Bridgeデスクトップの差はここでもFire Strikeと似た傾向だ。
CrystaDiskMark 8.0.0
ストレージ性能も見てみよう。いずれのマシンもSSDを搭載しているのだが、Sandy Bridgeデスクトップは初期のSATA 3.0対応SSDを、Haswellノートはより新しい世代のSATA 3.0対応SSDを、EvoノートはNVMe対応SSDを搭載している。
シーケンシャルリード(連続読み出し)においては、HaswellノートがSandy Biridgeデスクトップの1.4倍ほどのスコアを記録しているが、Evoノートはシーケンシャルリードのみならず、ライトも含めて前者2つに圧倒的な差をつけた。NVMe対応SSDの威力ではあるのだが、そもそも今回用意したHaswellノートとSandy Biridgeデスクトップは最新規格であるNVMeに対応したSSDを搭載することができない。圧倒的な性能差は、新旧プラットフォームの違いと言うこともできるわけだ。近年増えている動画や高解像度写真データを扱う場合にはこのストレージ速度が生きてくるだろう。
さらに、アプリ起動や普段の使い勝手などに影響してくるランダムリード/ライト性能でも、Evoノートが良好な結果を収めていることも忘れずにチェックしておきたい。
PCMark
基本性能チェックの最後は、パソコンとしての使い勝手の指標となるPCMark 10の測定結果だ。総合スコアの「PCMark 10」をはじめとして、Webブラウジングなどをはじめとした普段使いの処理の速度の指標となる「Essentials」、ビジネスアプリの処理性能の指標となる「Productivity」、動画や写真の編集処理の指標となる「Digital Contents Creation」、アプリ起動速度の指標となる「App Start-up」のいずれにおいても、Evoノートがほかの2者に大きな差をつけた。
「Productivity」と「Digital Contents Creation」では、Haswellノートをより古いSandy Bridgeデスクトップが上回っている。とくにクリエイティブアプリではデスクトップパソコンが有利と言われており、これもその一例なのだが、Evoノートは軽量薄型ながらもはやSandy Bridge世代デスクトップに負けることはない。
Evoノートは、ゲームでSandy Bridgeに対抗できるのか
ここからは実際のアプリケーションでの性能差をチェックしよう。まずはゲームだ。ノートパソコンでもゲーミングモデルが登場するようになってしばらく経つが、そうしたモデルはCPUとは別に単体のGPUを搭載したモデルで、基本的に大きく、重い。1kg前後のモバイルノートはゲームが苦手というのが、これまでの認識だった。
しかし、先ほど3DMarkの結果では、Evoノートは少なくともSandy Bridge世代デスクトップ(を強化したマシン)よりも高いゲーミング性能を示している。3DMarkのスコアが実際のゲームの性能を100%表しているわけではないものの、実際のゲームがどこまで動くのかには期待が高まる。
ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク
MMORPGの定番、ファイナルファンタジーXIVのエンジンを用いた「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果を見よう。今回はデスクトップパソコンができることを最新モバイルノートがどこまでできるのか、という観点からフルHD解像度、画質は“高品質(デスクトップPC)”という設定で計測している。
結果、EvoノートのスコアはSandy Bridge世代デスクトップよりも低かった。確かに後者のほうがこのゲームの処理は速いということになるのだが、ベンチマークスコアに連動する快適さの指標は後者の「とても快適」に対して、Evoノートでも「快適」となっており、Evoノートでもゲームを十分に楽しめることを示している。Haswellノートにおいては“動作困難”で、この設定でプレイするのは厳しい。
レインボーシックス シージ
続いて多くのプレイヤーが存在するeスポーツ系の対戦型シューティング「レインボーシックス シージ」のフレームレートを見てみたい。画質設定は“中”だ。ここでもGeForce GTX 750 Tiを搭載したSandy Bridgeマシンが優位に立ったが、Evoノートのフレームレートも、ゲームを快適に楽しめる目安とされている60fpsに近いところに注目してほしい。Evoノートであれば、レインボーシックス シージを楽しめるのである。
この2本のような比較的軽めのタイトルであれば、Evoノートで楽しむことができる。これはつまり、鞄に入るパソコンをさまざまな場所に持っていってゲームをプレイできるようになった、ということだ。出先での待ち時間に遊ぶ、自宅のリビングやベッドルームで気ままに、友達とパソコンを持ち寄ってチームプレイをワイワイ楽しむ、といったことが簡単に実現できるようになったわけだ。デスクトップパソコンにとってはいずれもハードルが高いことは言うまでもない。
Microsoft Officeの性能で差はつくのか
PCMark 10 Applications
テレワークやリモート学習の浸透で、ノートパソコンにおいて、Word、Excel、Power Pointがどれくらい快適に動くかを多くの人が気にするようになった。PCMark 10の追加テストである“Applications”では、これらのアプリケーションとWebブラウザのEdgeを自動的に動作させて各種の処理速度を計測する。
その結果を見てみると、EvoノートがWord、Excel、Power Pointのいずれにおいてもトップのスコアを記録している。ここで使っているようなビジネス系のアプリはCPUのシングルスレッド性能の影響を受けやすい傾向にあるが、Evoノートで使われているCore i7-1165G7はとくにそのシングルスレッド性能が高い。加えてマルチスレッド性能や、GPU性能も高めであることがこの結果につながっているのだろう。
出先であっても、古いデスクトップパソコンや大型ノートパソコン以上の効率でビジネス文書の作成やWebブラウジングができるわけだ。また、オフィスのデスクトップパソコンと持ち出し用のモバイルノートをわざわざ使い分ける必要もなくなる。Evoノートは、働き方をよりよい方向に変えてくれそうだ。
写真、動画の処理ではEvoノートが旧環境に大差をつける
Procyon Photo Editing Benchmark
写真や動画の処理も、モバイルノートには荷が重いイメージがある。果たしてEvoノートではどうだろうか。まずは写真処理の性能を測定するUL Procyon Photo Editing Benchmarkの結果から。このベンチマークはAdobeのPhotoshopとLightroom Classicを用いて、その処理速度を測定する。Lightroom Classicでは写真ファイルをインポートし、種々のプリセットを適用した後、切り抜きや歪曲補正といった編集を行なう。Photoshopでは写真の多重編集とレイヤー効果を適用する。
結果はここでも、Evoノートがほかを押さえて圧勝した。近年の写真処理アプリはCPUだけでなく、GPUも利用する。そのため、いずれも高い性能を持ち、かつ高速な読み書きが可能なSSDを搭載するEvoノートが有利になったと言える。なお、GPU性能が貧弱なSandy Bridgeデスクトップの内蔵GPU環境では、このベンチマークを動作させることができなかった。
Procyon Video Editing Benchmark
続いて、動画処理の性能を確認してみよう。Procyon Video Editing BenchmarkはAdobeの定番動画編集アプリPremiere Proを使用したさいの性能を測定する。映像のプロジェクトファイルを読み込み編集や効果を適用、またフルHD動画のH.264エンコードや4K UHD動画のHEVC(H.265)エンコードなどを行なうさいの処理時間を計測してスコアを算出する。このベンチマークでもGPUによるエンコードを利用する。
おそらくその関係で、GPU機能が貧弱なHaswellノートとSandy Bridgeデスクトップの内蔵GPU環境ではベンチマークが動作しなかった。旧環境で唯一動作したGTX 750 Tiを使ったSandy Bridgeデスクトップと、Evoノートのスコアでは、EvoノートがPhoto以上に大きな差をつけた。ここでもCPU、GPU、ストレージのトータル性能が効いていると予測される。
Adobe Media Encoder 2020
加えて、Adobe Media Encoder 2020を使っての動画エンコード処理の時間を測定してみた。CPUコアのみでエンコード処理を行なうソフトウェアエンコードに加えて、CPU内蔵GPUはAPIにOpenCLを、GPUを使える環境ではそれらを使った場合の結果も併記している(GTX 750 TiはCUDAを使用)。解像度3,840×2,160ドット、60fps、長さ5分のH.264形式(MOVファイル)を、1,920×1,080ドット、60fpsのH.264形式(mp4ファイル)に変換するのにかかった時間を計測した。
一般的には、ソフトウェアエンコードは高画質志向だが時間がかかり、GPUによるエンコードは速度優先だが画質は劣るという傾向にあり、用途によって使い分ける。なお、HaswellやSandy BridgeもQSVを内蔵しているが、バージョンが古いためMedia Encoderから利用できなかった。
結果は、ソフトウェアエンコードにおいてはEvoノートがもっとも優秀だった。いずれも同じ4コア/8スレッド対応のCPUながら、EvoノートはSandy Bridgeデスクトップの3分の2程度の時間で処理を終えている。もっと大きな映像ファイルの処理においてはこの差がどんどん効いてくるはずだ。GPUエンコードにおいても、EvoノートはSandy BridgeデスクトップのCUDA処理より高速だった。処理時間優先でエンコードを行なう場合でもEvoノートは実用的だ。
Evoノートがあなたをもっと自由にする
ここまで見てきた各種のベンチマーク結果から、Evoノートが多くの場面でSandy Bridgeデスクトップを凌駕することがわかった。ゲームでこそ後塵を拝してしまったものの、モバイルノートで十分遊べるレベルに達したことを確認できたのは収穫だ。1kgを切るモバイルノートがここまで力をつけてきたことには、素直にパソコンの進化、時代の移り変わりを感じる。文字どおり、“高性能を持ち歩く”ことができるようになったのである。
加えてEvoノートは、高速で多機能なThunderbolt 4や最新無線規格のWi-Fi 6に対応する。デスクトップパソコンのようにこだわりのキーボードやマウス、液晶ディスプレイを使いたければ、Thunderboltドックにそれらをつないでおき、出先から戻ってきたらケーブル1本でつなげばよい。これでデスクトップパソコンと同じ操作感を得ることができる。さらに、dynabook V8ではペン入力が可能だったり、タブレットやテントスタイルといったさまざまな使い方が可能。“できること”はデスクトップパソコン以上だ。
古いデスクトップパソコンやノートパソコンを使い続けることは、自分をパソコンデスクに縛りつけることにつながる。新しいワークスタイル、ライフスタイルが求められるようになったいま、パソコン環境は優先的に見直したいところ。さまざまな場所で仕事も遊びもできるようにしてくれるEvoノートは、まさに時代にマッチした存在と言える。