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Dynabookの13.3型モバイル2in1は「ストV」も動作。新製品発表会でデモ
2020年11月10日 16:05
Dynabook株式会社は10日、同社最新ノートパソコンやビジネスソリューションなどを提案する「dynabook Day 2020」をオフライン/オンラインで開催した。既報のとおり、同社は第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載するモバイルノートや2in1を発表しており、11月下旬より順次発売される。
本稿では、dynabook Day 2020の一部イベントとして行なわれた新製品発表会の内容について紹介する。
国内では初のIntel EVOプラットフォーム準拠ノート
はじめに登壇した同社代表取締役社長兼CEOの覚道清文氏は、現在のコロナ禍において重要となるリモートワークへの対応など、ニューノーマルに合わせた新しいdynabookとソリューションを提案したく、今回のdynabook Day 2020を開催したと説明。
東芝が世界初のラップトップ「T1100」を1985年に投入して以来、dynabookが時代に合わせて進化するとともに、シャープ傘下のDynabook株式会社となったいまもなお、顧客価値の最大化を目指して商品開発を進めていることを強調したほか、製造、販売、サポートをワンストップで行なえるパソコンメーカーとしての強みを活かし、事業拡大を図っていると述べた。
今回新製品として力を入れて紹介されたのが、13.3型2in1「dynabook V」、15.6型2in1「dynabook F」、13.3型モバイルノート「dynabook G」の3種類。それぞれTiger Lakeを搭載するとともに、国内パソコンメーカーとして初のIntel「Evoプラットフォーム」準拠を謳っている。
Evoプラットフォームの認定を受けるには、Tiger Lakeの搭載だけでなく、起動の速さ、ノートの厚みや軽さ、長時間のバッテリ駆動、Wi-Fi 6への対応といった数々の指標をクリアし、総合的な能力を示す必要があり、今回同社が新開発したTDP 28WのCPUを十二分に冷却できる新クーラーの投入など、優れた技術を備えている証であるとする。
新製品の説明で登壇した同社執行役員 商品・設計・NCC・ビジネスパートナー戦略所管の中村憲政氏はその説明のなかで、1kgを切る軽量さを実現しつつ最大24時間のバッテリ駆動の達成や、dynabook Vシリーズにおいてフットプリントを12.5型から13.3型にしたにもかかわらず、外形寸法を縮小可能にした高密度設計技術などを紹介。
前述のTDP 28Wの冷却能力を実現したCPUクーラーについては、「dynabook エンパワーテクノロジー」と称する新技術を使い、薄型ノートパソコンでどうしてもファンノイズが目立ちがちなところを、それぞれ回転数を互いに変えるダブルファンを採用することなどで、動作音の低減を可能にしていることを説明した。
このほかにも以下のように今回のモデルではさまざまな試みが取り入れられている。
また、国内ではクラムシェルノートに対して2in1の浸透率が低いが、同社はこの理由としてその便利さがきちんと伝わっていないためであるとし、今回のdynabook VおよびFシリーズについて、ノート/タブレット/ペン/フラット/モニタースタイルの5つの役割を備えた「5in1 プレミアムPenノートPC」であるとし、利便性の高さを強調する。
なお、「フラットスタイル」については本体を180度開いた状態で、独自ユーティリティを使って画面を回転させ、対面の相手に画面を見させる商談スタイルが利用できることを表し、「モニタースタイル」では、harman/Kardonのスピーカー(V8/V6のみ)とDolby Atmosをサポートすることによる高品質サウンドを実現し、エンタメ用途に強いという特性を示している。
同社はパソコンによるコンピューティングだけでなく、教育向けのdynaSchoolやビジネス向けのdynaTeamsなどといったクラウドサービス「Dynabook Cloud Platform」も手がけており、両方を合わせてリモートワーク時代での率先した付加価値提供、事業拡大を図っていくとした。
以下、発表会場に展示されていた実機写真を掲載する。