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ワコムペン対応2in1「dynabook V8/V6」。Tiger Lake搭載で24時間駆動

~15.6型版で4スピーカーの「dynabook F8/F6」も

dynabook V8

 Dynabook株式会社は10日、第11世代Coreプロセッサを搭載する13.3型2in1「dynabook V8」および「dynabook V6」を発表した。税別店頭予想価格は前者が22万円前後、後者は19万円前後の見込み。11月下旬より順次発売する。

 360度回転式のヒンジを備えたコンバーチブルタイプの2in1で、ワコム開発のアクティブ静電結合方式のスタイラスペンを搭載。紙へとそのままペンを走らせるような書き心地の高さを謳っている。

 CPUは第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)で、最上位モデルはCore i7-1165G7を搭載。TDP 28WのCPUを冷却するために、新型ファンとヒートパイプを2つ配置した冷却機構を採用。それでも2in1ながら重量が979gと軽量。本体の厚みも約17.9mmと薄型だが、MIL規格に準拠した堅牢性も備えている。

 Thunderbolt 4やWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)など最新インターフェイスを搭載。バッテリ駆動時間は約24時間と長時間利用が可能な点も特徴となっている。

 Harman/Kardonのスピーカーを備えていることに加え、立体音響技術のDolby Atmosもサポート。映画や音楽のエンターテインメント用途から、人の声の聞きやすさが重要なビデオ会議といったビジネス利用まで、高い音質を提供する。

 ディスプレイ側の前面カメラだけでなく、キーボード側に背面カメラを備えており、タブレットモードにしてディスプレイで映像を見ながらの撮影が可能。前面はHD画質(92万画素)だが、背面は4K画質(800万画素)と高解像度の撮影が行なえる。前面カメラは顔認証センサーを搭載し、備え付けのプライバシーシャッターを使って、物理的にカメラを塞ぐこともできる。

 前モデルに対してキーサイズの大型化を行ない、キーの幅と高さを16×15mmと20%向上。スペースキーも32%増の67.8mmと広くなり、入力しやすくなっている。また、キーボードにはバックライトを実装。タッチパッドも操作性が滑らかになっている。

 12.5型の従来モデルから13.3型になるとともに、狭額縁化を実現しているほか、本体の奥行きはむしろ21.6mm短い197.4mmとなった。幅は303.9mmで4.9mmだけの拡大に抑制。パネルはIGZO製の非光沢液晶を採用する。

 dynabook V8のおもな仕様は、Core i7-1165G7(4コア/8スレッド、2.8~4.7GHz、Iris Xe Graphics)、LPDDR4X-4266 16GB、PCIe SSD 512GB、13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイ、Windows 10 Homeを搭載。

 一方のdynabook V6は、Core i5-1135G7(4コア/8スレッド、2.4~4.2GHz、同)、LPDDR4X-4266 8GB、PCIe SSD 256GBを搭載するほかはV8と同じ。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 4×2、USB 3.0、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、Gigabit Ethernet、HDMI、microSDカードスロット、800万画素前面/92万画素背面Webカメラ、顔認証センサー、Harman/Kardonステレオスピーカー、デュアルマイク、音声入出力端子などを装備。

 本体サイズは約303.9×197.4×17.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約979g。Microsoft Office Home & Business 2019が付属する。

15.6型でペン対応2in1の「dynabook F8/F6」

dynabook F8

 15.6型の2in1「dynabook F8」と「dynabook F6」も用意しており、税別店頭予想価格は前者が23万円前後、後者は20万円前後の見込み。発売は12月下旬から。

 13.3型のdynabook V8/V6と比べて、ディスプレイサイズが15.6型で大きくなっているが、解像度はフルHDで変わらず、こちらはIGZOパネルは採用していない。また、キーボード面の前面カメラも非搭載となる。

 一方で、dynabook F8/F6は2基のサテライトスピーカーと2基のツイーターによる4ステレオスピーカーを装備。サテライトスピーカーは底面前部に、ツイーターはキーボード面とヒンジの間のスペースに設置されており、ベース音域と高音域の両方を確保している。なお、スピーカーはHarman/Kardon製ではないが、Dolby Atmosは同じくサポートしている。

 dynabook F8のおもな仕様は、Core i7-1165G7、DDR4-3200 16GB(最大32GB)、PCIe SSD 512GB、15.6型フルHD液晶ディスプレイ、Windows 10 Homeを搭載。

 dynabook F6は、Core i5-1135G7、DDR4-3200 8GB(最大32GB)、PCIe SSD 256GBを搭載するほかはF8と同じ。

 インターフェイスは共通で、Thunderbolt 4×2、USB 3.0×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、Gigabit Ethernet、HDMI、microSDカードスロット、92万画素Webカメラ、顔認証センサー、4ステレオスピーカー、デュアルマイク、音声入出力端子などを装備。

 本体サイズ、重量、バッテリ駆動時間は後日公開となっており、執筆時点では不明。付属のオフィスアプリはMicrosoft Office Home & Business 2019となっている。

法人向けの「dynabook V83」シリーズも展開

dynabook V83

 法人向け仕様で13.3型の「dynabook V83/HR」も展開し、本日(10日)から受注を開始。税別価格は37万7,300円から。基本的にはdynabook V8/V6と共通の仕様だが、顔認証センサーに合わせて指紋認証センサーの搭載できるなどといった違いがある。