イベントレポート
HPからもAMD GPU内蔵Intel CPU搭載の15型2in1「HP Spectre x360 15」
~展示機でのベンチマーク結果も掲載
2018年1月8日 18:44
米HPは8日(現地時間)、Intelが7日(同)に発表した開発コードネーム「Kaby Lake-G」こと「8th Gen Core Processors with RADEON RX Vega M Graphics」搭載製品として、「HP Spectre x360 15」を発表した。HPは、世界で最も高性能なコンバーチブルPCといている。
HP Spectre x360 15は、ディスプレイが360度開閉する、コンバーチブルスタイルの2in1ノートPCだ。ディスプレイを開くことで、テントスタイルやスタンドスタイル、タブレットスタイルでの利用も可能。最大の特徴は、なんと言っても8th Gen Core Processors with RADEON RX Vega M Graphics「Core i7-8705G」を採用している点。CPUパッケージにAMD Radeon RX Vega M GH Graphicsを統合することによって、従来の統合グラフィックスと比較して圧倒的な3D描画能力を実現。展示されていた個体には、CPU動作クロックが3.1/4.1GHzのCore i7-8705Gが搭載されていた。
今回、実際に展示機を利用してベンチマークテスト(CINEBENCH R15.0および3DMark Time Spy)を実行できたので、その結果を掲載するが、内蔵グラフィックス機能とは比べものにならないスコアが得られている。試作機での実行だったこともあり、最大限の性能が引き出せていない可能性もあるが、それを差し引いても、この結果は十分に満足できるものと言っていいだろう。
発熱の大きいCorei7-8705Gを安定して動作させるため、赤外線温度センサーを内蔵し、温度を監視しつつ、ファンの回転数をコントロールすることで、つねに低い温度を保つようになっているという。
展示されていたのはCorei7-8705G搭載モデルだったが、このほかに第8世代Core i7およびGeForce MX 150を搭載するモデルも用意される。メモリはLPDDR3を最大16GB、内蔵ストレージは最大2TBのPCIe SSDを搭載可能。
筐体は従来同様のアルミニウム削り出しで、高さは最大19.45mm。重量は約2.09kg。ディスプレイは4K(3,840×2,160ドット)表示対応の15.6型液晶で、タッチ操作にも対応。また、Windows Ink対応のスタイラスペンも利用可能となっている。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーボードバックライトを内蔵。テンキーも搭載する。側面ポートは、左側面に電源コネクタ、USB 3.1×1、電源ボタン、オーディオジャック、SDカードスロットを、右側面にボリュームボタン、指紋認証センサー、Thunderbolt 3×1、USB Type-C(オプションでThunderbolt 3への対応も可能)、HDMIを用意。また、Windows Hello対応の顔認証用赤外線カメラも搭載している。バッテリ駆動時間は13時間30分。付属のACアダプタは出力150Wと大型だが、内蔵バッテリを90分で0%から90%まで急速充電可能とのこと。
米国では2018年3月18日より発売が開始され、価格は1369.99ドルから。日本での発売時期や価格は未定。