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19.5:9の新ディスプレイ採用ハイエンドスマホ「Xperia 1 VI」。6月21日より発売

Xperia 1 VI

 ソニーは、スマートフォン「Xperia」シリーズ最新モデル「Xperia 1 VI」および「Xperia 10 VI」を発表した。いずれも日本を含むワールドワイドで発売する。また、双方とも国内向けにSIMフリーモデルを6月以降に順次発売予定。

Xperia 1 VI

 Xperia 1 VIは、先端技術を愛するフラグシップユーザーや、日常的に発信を行なうクリエイティブ指向層をターゲットとする、Xperiaシリーズ最新のフラグシップモデル。

 国内では、キャリアモデルが6月上旬以降の発売を予定。また、SIMフリーモデル「Xperia 1 VI QX-EC44」は、ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」や国内のソニー直営店「ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神」、一部の家電量販店、ECサイトにおいて5月22日10時より予約を開始。

 メモリ16GB/ストレージ512GBモデルは8月23日に発売予定で、価格は21万9,000円前後。メモリ12GB/ストレージ256GBモデルとメモリ12GB/ストレージ512GBモデルは6月21日に発売予定で、価格はそれぞれ19万円前後、20万5,000円前後。

【訂正】初出時にメモリ16GBのモデルが6月21日、メモリ12GBのモデルが8月23日発売としていましたが、ソニーから訂正が入り、正しくは16GBモデルが8月23日、12GBモデルが6月21日発売となりました。

 同時に、5月15日16:00から6月6日23:59の期間にエントリーし、9月9日23:59までにXperia 1 VI SIMフリーモデルを購入(予約購入も対象)すると1万円がキャッシュバックされる「Xperia 1 VI発売記念!エントリーでお得キャンペーン」も実施される。

 本体デザインは従来モデル同様に、メタルフレームとガラスを組み合わせたFunctional Tactike Designを採用。ガラスも従来同様で、表に米国Corning製強化ガラス「Gorilla Glass Victus 2」、裏に「Gorilla Glass Victus」を採用。

 サイズは74×162×8.2mm、重量は192g。カラーは、キャリアモデルはブラック、プラチナシルバーの2色、SIMフリーモデルのメモリ16GBモデルはブラック、カーキグリーンの2色、メモリ12GBモデルはブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレットの4色。

デザインは従来モデル同様のメタルフレームとガラスを組み合わせたFunctional Tactike Designを採用
ブラック
カーキグリーン
プラチナシルバー
スカーレット

カメラ機能

 Xperia 1 VIではカメラまわりが進化している。

 背面カメラは、ZEISS T*コーティングの超広角レンズ、広角レンズ、光学ズーム対応望遠レンズの3眼構成となる点は従来同様だが、広角レンズでは24mmに加えて撮像素子のクロップによる48mmでの無劣化撮影に対応。また望遠レンズの光学ズームは従来は85~125mmだったのに対し、Xperia 1 VIでは85~170mmとより幅広い領域を光学ズームでカバーできるようになり、望遠撮影時の画質が向上している。

 超広角と広角のレンズの仕様は従来と同じで、超広角レンズが16mm/F値2.2、広角レンズが24mm/F値1.7。撮像素子は超広角が1/2.5型1,200万画素のExmor RS for mobile、広角が1/1.35型4,800万画素のExmore T for mobile、望遠が1/3.5型1,200万画素のExmor RS for mobile。

 撮影機能としては、新たにテレマクロ撮影モードを用意。望遠レンズを利用することで歪みが少なく豊かなボケを表現したマクロ撮影が可能で、本体の影が被写体に落ちにくい点も有利としている。最大撮影倍率は約2倍で、マクロ撮影時はマニュアルフォーカスとなる。

 また、広角レンズでの撮影時に記録画素数が4,800万画素の高画素撮影に新たに対応(標準の記録画素数は1,200万画素)。クローズアップしても細部まで鮮明な写真が撮影できる。

 撮影アプリは、従来までは静止画撮影用の「Photography Pro」、動画撮影用の「Videography Pro」、シネマティック動画撮影用の「Cinematography Pro」と3つのアプリに分かれていたが、Xperia 1 VIではそれらを新しい「Camera」アプリに統合。スライドバーを操作することで直感的に静止画や動画など撮影モードを切り替えて撮影できるともに、従来同様のカスタマイズ機能やマニュアル撮影機能を備えるプロモードも用意している。

 AI撮影補助機能としては、従来同様のAI瞳認識、AI動物瞳認識、AI主要被写体認識、AIホワイトバランス、AI露出調整、AI深度推定を搭載しつつ、新たにAI姿勢推定を搭載。ソニーのデジタルカメラ「α9」に搭載の技術を応用したもので、被写体の骨格を覚えることで被写体の追従性を高めている。

背面カメラは従来同様の3眼仕様だが、光学望遠レンズのズーム範囲が85~170mmと広がった
広角レンズの撮像素子は1/1.35型4,800万画素のExmore T for mobileで、新たに4,800万画素の高画素撮影に対応
望遠レンズを利用したテレマクロ撮影モードを新たに用意。印象的なマクロ撮影が可能
「Photography Pro」「Videography Pro」「Cinematography Pro」を統合した新しい「Camera」アプリを採用
下部メニューの左右スワイプで撮影機能を簡単に切り替えて利用できる
AI姿勢推定により、被写体の骨格を覚えることで被写体の追従性を高めている

ディスプレイ、サウンド機能

 ディスプレイは、アスペクト比19.5:9、フルHD+表示対応の6.5型有機ELを搭載。従来はアスペクト比21:9の4K有機ELを搭載していたが、トレンドの変化やクリエイターの動向、ユーザーの声、バッテリ持ちの改善といった観点から変更したという。

 リフレッシュレートは1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応。ソニー独自のAI画質調整技術により、最新の「BRAVIA」シリーズ同等の色彩、質感、立体感も再現。また、従来より輝度が50%高められ、新機能「サンライトビジョン」により直射日光下の視認性が向上している。

 サウンド面では、有線ヘッドフォン用に新規オーディオ回路を採用し音質が向上。フロントスピーカーの「フルステージステレオスピーカー」は、新ユニットを採用することで、よりクリアで低音感が向上した力強いサウンドを再生する。

アスペクト比19.5:9、フルHD+表示対応の6.5型有機ELディスプレイを搭載。1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応
独自のAI画質調整技術により、最新の「BRAVIA」シリーズ同等の色彩、質感、立体感を再現
新機能「サンライトビジョン」により直射日光下の視認性が向上
新ユニットを採用した「フルステージステレオスピーカー」は、よりクリアで低音感が向上した力強いサウンドを再生
有線ヘッドフォン用に新規オーディオ回路を採用し音質が向上

ゲーム機能

 ゲーム関連機能では、ゲーム向けアプリ「ゲームエンハンサー」に新機能「FPS Optimizer」を搭載。CPUやGPUの過度な使用を抑制し、十分なフレームレートを維持しながら消費電力を最大10%削減、表面温度を2℃低減できるという。また、3タイプのタッチ設定を用意し、操作性も高められている。なお、ゲーミングギア「Xperia Stream」には非対応。

ゲームエンハンサーに、CPUやGPUの過度な使用を抑制し、十分なフレームレートを維持しながら消費電力や温度を低減する「FPS Optimizer」を搭載

そのほかのスペック

 SoCはSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、Xperia 1シリーズとして初となるベイパーチャンバーを採用することで、放熱性能を高めている。RAMは12GBまたは16GB、内蔵ストレージ容量は128GB/256GB/512GB。外部ストレージとして最大1.5TBのmicroSDカードを利用可能。

 5G通信は5G Sub-6およびミリ波をサポート。無線LANはWi-Fi 6E対応で、2024年秋以降にファームウェアのアップデートによりWi-Fi 7への対応を予定。

 外部ポートは、USB Type-Cと3.5mmオーディオジャックを用意。物理ボタンは、指紋認証センサー一体型電源ボタン、ボリュームボタン、シャッターボタンを右側面に用意。このうちシャッターボタンは大型化され、扱いやすくなっている。

 バッテリ容量は5,000mAhで、バッテリ持ちは約2日間、36時間以上の動画再生が可能。バッテリに新素材を採用し、充電最適化の見直しにより、4年後も最大容量80%を維持するという。Qi準拠のワイヤレス充電、おすそわけ充電、おサイフケータイもサポート。防水防塵性能は。IPX6/IPX8、IP6X準拠。

 OSはAndroid 14を採用し、OSアップデートは3回、セキュリティアップデートは4年間実施される。

 このほか、縦置き対応スタンドやストラップホールを備える純正カバー「XQZ-CBEC」が周辺機器として用意される。価格は5,000円前後。

Xperia 1シリーズ初のベイパーチャンバー採用で放熱性能を高めている
最大1.5TBのmicroSDが利用できる
シャッターボタンが大きくなり、操作性が向上
5,000mAhバッテリを搭載し、バッテリ持ちは約2日間、36時間以上の動画再生が可能
バッテリに新素材を採用し、充電最適化の見直しにより、4年後も最大容量80%を維持
縦置き対応スタンドやストラップホールを備える純正カバー「XQZ-CBEC」を周辺機器として用意
【表1】Xperia 1 VIの主な仕様
キャリアモデルSIMフリーモデル
Xperia 1 VI QX-EC44
SoCSnapdragon 8 Gen 3
メモリ/内蔵ストレージ12GB/256GB16GB/512GB12GB/128GBまたは12GB/256GB
外部ストレージ最大1.5TB microSDカード
OSAndroid 14
アップデートOSアップデート: 最大3回
セキュリティアップデート: 4年
ディスプレイ6.5型有機EL、フルHD+(1,080×2,340ドット)、アスペクト比19.5:9
HDR、リフレッシュレート最大1~120Hz
背面カメラ【超広角】16mm/F2.2、1/2.5型1,200万画素 Exmore RS for mobile
【広角】24mm/F1.7、光学式手ブレ補正、1/1.35型 フルアスペクト画素数5,200万画素、有効画素数4,800万画素 Exmore T for mobile、記録画素数1,200万画素/4,800万画素
【望遠】85mm~170mm/F2.3~3.5 光学式ズーム、光学手ブレ補正、1/3.5型1,200万画素 Exmore RS for mobile
前面カメラ24mm/F2.0、1/2.9型1,200万画素
5Gネットワーク仕様Sub-6/ミリ波Sub-6
対応SIMNano SIM+eSIM
対応ネットワークバンドキャリアにより異なる【5G】n1/n3/n5/n28/n41/n77/n78/n79
【4G】Band1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/
21/26/28/38/39/40/41/42/66
【3G】Band 1/5/6/8/19
【GSM】850/900/1,800/1,900MHz
無線LAN/BluetoothWi-Fi 6E(2024年秋以降アップデートでWi-FI 7対応予定)/Bluetooth 5.4
オーディオフロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」(新ユニット)
3.5mmオーディオジャック
DSEE Ultimate/360 Reality Audio/360 Reality Audio Upmix/Music Pro
防水・防塵IPX6/IPX8、IP6X
生体認証機能電源ボタン一体型指紋センサー
外部ポートUSB Type-C、3.5mmオーディオジャック
おサイフケータイ対応
バッテリ容量5,000mAh、4年後残容量80%
ワイヤレス充電対応
サイズ/重量74×162×8.2mm/192g
カラーブラック、プラチナシルバーブラック、カーキグリーンブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレット

Xperia 10 VI

 Xperia 10 VIは、ミドルレンジシリーズの最新モデル。約2日間のバッテリ持ちを実現することで、アクティブな毎日をサポート。また、重量が約164gで軽快に持ち歩ける点も特徴としている。

 国内ではキャリアモデルが7月上旬以降に発売予定。SIMフリーモデルは、6月28日10時より予約を開始し、7月上旬以降に発売予定。SIMフリーモデルの市場想定価格は7万円前後。

Xperia 10 VI

 背面カメラは、従来の16mm超広角、26mm広角、54mm標準の3眼仕様から、16mm超広角レンズと26mm広角レンズの2眼仕様に刷新。ただ、広角レンズではセンサーの中央部、約1,200万画素分をクロップすることで52mm相当の無劣化撮影を可能としており、従来とほぼ同等の3眼相当での撮影を可能としている。広角レンズの撮像素子は、従来同様に有効画素数4,800万画素、記録画素数1,200万画素の1/2型Exmor RS for Mobileを採用する。

 カメラアプリには、プロモードは省かれているものの、Xperia 1 VI相当のカメラアプリを採用。このぎじゃ、暗所自撮り時の自動フラッシュ機能や手のひらシャッター機能、好きな色味で撮影できるルック機能、Xperia 1 V/5 Vで好評の動画編集アプリ「Video Creator」も搭載している。

背面カメラは16mm超広角レンズと26mm広角レンズの2眼仕様となった
広角レンズでは撮像素子のクロップにより52mmでの無劣化撮影を実現し、3眼相当の撮影が可能

 ディスプレイは、従来同様のアスペクト比21:9、フルHD+(1,080×2,520ドット)表示対応の6.1型有機ELを搭載。

 前面ステレオスピーカーは、従来よりも低音域と高音域の性能が向上し、リアルでクリアな音を再生できるようになり、音量も高められている。3.5mmオーディオジャックの搭載や有線、無線ともハイレゾ対応といった点も従来同様。

 SoCはSnapdragon 6 Gen 1を採用し、メモリは6GB、内蔵ストレージは128GB。外部ストレージとして最大1.5TBのmicroSDも利用可能。5G通信はSub-6のみ対応で、SIMはNano SIMとeSIMに対応。おサイフケータイにも対応する。

 IPX6/IPX8、IP6X準拠の防水/防塵仕様に対応し、ディスプレイ面に強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用。バッテリ容量は5,000mAh。OSはAndroid 14を採用し、OSアップデートは2回、セキュリティアップデートは4年間実施される。

 サイズは68×155×8.3mm、重量は164g。カラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色を用意。

 このほか、縦置き対応スタンドやストラップホールを備える純正カバー「XQZ-CBES」が周辺機器として用意される。価格は5,000円前後。

ディスプレイはワイドフルHD+(1,080×2,520ドット)表示対応の6.1型有機EL
前面ステレオスピーカーは低音域と高音域の性能が向上し、リアルでクリアな音を再生。音量も高められた
カラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色
縦置き対応スタンドやストラップホールを備える純正カバー「XQZ-CBES」を周辺機器として用意
【表2】Xperia 10 VIの主な仕様
SoCSnaodragon 6 Gen 1
メモリ6GB
内蔵ストレージ128GB
外部ストレージ最大1.5TB microSDカード
OSAndroid 14
アップデートOSアップデート: 最大2回
セキュリティアップデート: 4年
ディスプレイ6.1型有機EL、フルHD+(1,080×2,520ドット)、アスペクト比21:9、HDR
背面カメラ【超広角】16mm/F値2.2、1/4型 800万画素
【広角】26mm/F値1.8、1/2.0型 有効画素数4,800万画素、記録画素数1,200万画素 Exmore RS for mobile、光学式手ブレ補正
前面カメラ16mm/F2.0、800万画素
5GネットワークSub-6
対応ネットワークバンド【5G】n3/n28/n77/n78/n79
【4G】Band 1/3/4/5/8/12/18/19/21/28/38/41/42
【3G】Band 1/4/5
【GSM】850/900/1,800/1,900MHz
対応SIMNano SIM+eSIM
無線LAN/BluetoothWi-Fi 5/Bluetooth 5.2
オーディオ前面ステレオスピーカー
3.5mmオーディオジャック
ハイレゾ音源/LDAC/DSEE Ultimate/360 Reality Audio/360 Reality Audio Upmix/aptX
防水・防塵IPX5/IPX8、IP6X
生体認証機能電源ボタン一体型指紋センサー
外部ポートUSB Type-C、3.5mmオーディオジャック
おサイフケータイ対応
バッテリ容量5,000mAh
サイズ/重量66×155×8.3mm/164g
カラーブラック、ホワイト、ブルー