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Photoshop、AIで余白を自動生成する新機能

生成拡張(Generative Expand)機能。切り抜きツールから利用できる

 Adobeは、Photoshopの切り抜きツールを使って、画像をシームレスに拡大/リサイズできる生成AI機能「生成拡張(Generative Expand)」を提供開始。あわせて、生成AI機能のプロンプトにおいて、日本語を含む100以上の言語のサポートも開始した。ともに本日より、Photoshopベータ版において利用可能となっている。

 生成拡張は、切り抜きツールでアートボードを拡大したり、アスペクト比を変えたりする際に、余白部分のコンテンツをAIが生成してくれる機能。Adobe Fireflyを活用しているが、テキストでプロンプトを指定せずとも、コンテクストタスクバーの「生成」をクリックすれば、元画像と自然なつながりのコンテンツを生成できる。

 また、プロンプトを指定してから生成の操作をすると、その内容を反映した拡張画像を複数生成し、ユーザーは好みのものを選択できる。生成したコンテンツは新規レイヤーとなるため、元画像を破壊することなく利用できる。

 同社では、本機能によってレタッチ作業にかかる時間を減らすことで、生まれた時間でクリエイターがさまざまなバリエーションを試したり適用しつつ、思い通りの画像を作成できるようになるとしている。

テキストプロンプトでの指示もできる。(左)拡張生成前、(右)拡張生成後
(左)拡張生成前、(右)拡張生成後
拡張生成のデモ

 なお、Photoshopベータ版では5月より、生成AI機能として「生成塗りつぶし(旧ジェネレーティブ塗りつぶし)」を提供中。同社では今秋にも生成AIに関する新たな発表をいくつか予定しているという。