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折りたためる「ThinkPad X1 Fold」が16.2型に大型化
2022年9月1日 13:00
Lenovoは1日(現地時間)、折りたためるPC「ThinkPad X1 Fold」の新型を含む、PCの新製品を複数発表した。
ThinkPad X1 Fold
ThinkPad X1 Foldは、開くと16.3型タブレット、折り曲げると12型ノートのように使える折りたたみ式PC。同社が2020年に発表した同名機種の新型で、第12世代Core搭載による性能向上や、狭額縁化による画面サイズ拡大を図っている。北米では11月の発売を予定しており、価格は2,499ドルから。
展開時で縦横比4:3、16.3型サイズとなるフレキシブル有機ELパネルを搭載。ラップトップ、ランドスケープ、ポートレート、ブック、タブレットといったかたちで、変形機構とキーボードやスタイラスペンと組み合わせて、さまざまな形態で使える点が大きな特徴となっている。
ディスプレイの輝度は600cd/平方mで、色域はDCI-P3 100%をカバーし、HDRもサポート。従来モデルと比べ、ベゼル幅を狭めつつ、ディスプレイサイズは22%大型化。一方で、ヒンジ部の設計見直しなどを通じて、筐体は25%薄型化した。
MIL-STD-810H準拠のテストをクリアするなど、ThinkPadシリーズならではの高い耐久性も確保。本体重量は最小1.28kgで、同社では16型ノートPCとして世界最軽量を謳う。性能面では第12世代Coreや最大32GBメモリが搭載可能となるなど、強化を図っている。
主な仕様は、第12世代Core i5/i7 Uプロセッサ(vPro対応可)、最大32GB LPDDR5メモリ、最大1TB PCIe 4.0 SSD、16.3型2,024×2,560ドット有機EL(タッチ/折りたたみ対応)、最大Windows 11 Proなどを搭載。
インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1 Type-C、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、指紋認証センサー(キーボードに搭載)、500万画素Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを装備。オプションで5Gモデム(Nano SIMカード)も選択できる。
本体サイズは、展開時が276.1×345.7×8.6mm(幅×奥行き×高さ)、折りたたみ時が276.2×176.4×17.4mm(同)。重量は本体のみで1.28kg、キーボードおよびスタンドとあわせて1.9kg。
ThinkBook 16p Gen 3
ThinkBook 16p Gen 3は、Ryzen 9 6000HシリーズやGeForce RTX 3060を搭載した16型ノート。ディスクリートGPUに加え、X-Rite Pantone認証/Dolby Vision対応ディスプレイを搭載し、クリエイティブの用途にも好適だとする。欧州ではすでに一部市場向けに販売を開始しており、価格は1,999ユーロから。
主な仕様は、Ryzen 9 6000Hシリーズ、最大32GBメモリ、最大1TB PCIe SSD×2、GeForce RTX 3060、16型2.5K IPS液晶、最大Windows 11 Proなどを搭載。
インターフェイスは、USB4、USB 3.1×2、USB Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、HDMI 2.1、フルHD Webカメラ(顔認証対応も選択可)、指紋認証センサー、SDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは354.6×252×19.5mm(同)、重量は1.99kg。
IdeaPad 5i Chromebook
IdeaPad 5i Chromebookは、同社初となる16型サイズのChromebook。120Hz表示対応の2.5K液晶ディスプレイが選択できるほか、フルHD WebカメラやMaxxAudioチューニングによるスピーカーを内蔵し、Web会議においても高品質な映像/音響を実現できるとする。欧州では9月より発売し、価格は549ユーロから。
主な仕様は、Core i3-1215UまたはPentium 8505、4GB/8GBメモリ、256GB/512GB SSDまたは64GB/128GB eMMC、16型フルHD/2.5K(120Hz)液晶ディスプレイ、ChromeOSなどを搭載。
インターフェイスは、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.0×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.0、フルHD Webカメラ、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは356.5×253×19.95mm(同)、重量は1.86kgから。
ThinkCentre M60q Chromebox Enterprise
ThinkCentre M60q Chromebox Enterpriseは、ThinkCentre TinyシリーズをベースとしたChromeOS搭載製品。コンパクトな筐体により、モニター背面への設置なども可能となっている。同社のThinkShieldおよびGoogleのTitan Cセキュリティチップによる、高度なセキュリティ機能も利用可能。欧州では12月より発売し、価格は299ユーロから。
主な仕様は、CPUが最大第12世代Core i5、OSはChromeOS。メモリはDDR4-3200×2まで搭載できる。
インターフェイスは、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、USB 3.0×4、Gigabit Ethernet、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、音声入出力などを備える。
本体サイズは34×182×178mm(同)、重量は1.07kg。