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EIZO、HDR対応でType-Cも備えたカラーマネジメント液晶2モデル

「ColorEdge CG2700X」、「ColorEdge CG2700S」

 EIZO株式会社は、HDRをサポートした制作用カラーマネジメント液晶「ColorEdge CG2700X」、「ColorEdge CG2700S」の2機種を2022年春以降に発売すると予告した。価格はオープンプライス。

 それぞれ「CG279X」、および「CG2730-Z」の後継機種にあたり、CG2700Xは3,840×2,160ドット(4K)、CG2700Sは2,560×1,440ドット(WQHD)の解像度を持つ。プロフォトやデザイン、印刷に加え、放送向けの「Hybrid Log Gamma」方式と配信/映画製作向けの「PQ」方式の両方のHDR入出力特性に合わせた表示が可能で、HDRコンテンツを含む3DCG、映像制作に適している。

 新機能としてはUSB Type-Cでの接続に対応し、ケーブル1本で映像転送に加え、90W以上の給電、およびUSB Hub機能、有線LANの接続を実現し、ドッキングステーションのように活用できる。

インターフェイス。HDMI、DisplayPort、USB Type-C入力に対応するほか、2基のUSB 3.0 Hub、有線LANも内蔵
USB Type-Cで有線LANが利用可能
94Wの給電に対応

 CG2700Xでは、拡大補間方式「ニアレストネイバー」方式に対応し。拡大画素に最も近い位置の元画素を完全にコピーして並べることにより、入力画像から色変化がなく正確な色表示が可能。なお、対応する拡大率が整数倍の場合のみ選択できる。加えて、4,096×2,160ドット(DCI 4K)解像度の信号を入力した場合に、左/右/中央と部分的に切り出して表示する「DCI 4K クロッピング」機能を搭載し、DCI 4K制作コンテンツの確認に利用できる。

 筐体背面は従来樹脂で成形していたが、新たにパンチングメタルを採用し、高品位ディスプレイにふさわしい意匠に進化。高輝度時に生じる熱をファンを使わずに放熱できる。また、同梱の遮光フードのデザインもノイズレスに一新した。

 このほか、キャリブレーションセンサーの内蔵、ユニフォミニティ補正回路による隅々までの均一な色表示、10bit表示対応、カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」対応、ネットワークカラーマネージメントソリューション「ColorNavigator Network」への対応、アンチグレアIPSパネルの採用などの特徴を踏襲する。

キャリブレーションセンサーを内蔵
豊富なカラーモードに対応
カラースペース