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日本HPのワークステーションが自宅から簡単に使用可能に
~新ワークステーションノート「ZBOOK Fury G7」なども投入
2020年10月22日 18:10
株式会社日本HPは22日、パワーユーザーやプロのクリエイターによるリモートワークを改善する新たなサービスとして「HP ZCentralソリューション」を発表した。
HP ZCentralソリューションは、リモートから高性能なワークステーションを利用するためのサービス。リモートワークが推進されるコロナ禍において、社内で稼働できない複数のワークステーションを専用のラックに集約し、リモートで性能を余すことなく活用可能にする。
従来ワークステーションの管理者は複数のリモートデバイスを一度に管理したり、宅内で利用されるデバイスのセキュリティリスクに配慮する必要があったが、HP ZCentralソリューションではリソースを1カ所に集約でき、HP ZCentral Connectソフトウェアを通じて在宅での管理が行なえる。
ワークステーションの利用者は、Windows/Mac/Linux向けに無償で提供されるZCentral Remote Boostを介してワークステーションに接続できる。実行処理などはすべてリモート側で行なわれ、クライアント側とはただ画面データのみがやり取りされる。そのため、回線が途切れた場合でも再接続するだけですみ、作業のやり直しが要求されることはなく、データが外に出ないためセキュリティも確保できる。
解像度の変更や、マルチディスプレイの利用。タッチ/ジェスチャー操作が可能。クライアント側で接続したUSBメモリのデータをワークステーションに転送するといったことも管理者側で設定すれば利用可能。なお、ワークステーションへの接続は特別な設定なしにワンクリックで行なうことができ、現在利用できるワークステーションに自動的に割り当てられる。
HP ZCentralソリューションを活用するためのワークステーションとして、今回新たに投入された1Uラックの「HP ZCentral 4R Workstation」は、最大18コアのXeon Wプロセッサ、最大256GBメモリ、Quadro RTX 8000などを搭載できる。
また、新しいワークステーションノートとして、「HP ZBOOK Fury G7」シリーズも投入。15型と17型の2種類があり、それぞれ第10世代Coreプロセッサ、Quadro RTX 5000、最大128GBのメモリなどを実装可能。15型は11月中旬発売で税別32万4,000円から、17型は10月下旬発売で35万6,000円からとなっている。
性能を最大限発揮できるカスタムベイパーチャンバー採用の冷却機構や耐熱性に優れる液晶ポリマーデュアルブレードファンを備えているほか、メモリやM.2 SSD/2.5インチHDDの増設、バッテリが交換といったメンテナンス性も重視されている。
発売済みのワークステーションノート「HP ZBook Studio G7」および「HP ZBook Create G7」には、最上位モデルを追加。前者はQuadro RTX 5000を、後者はGeForce RTX 2080 SUPERを搭載し、11月上旬に発売される。
このほか、デスクトップタイプのワークステーションも筐体サイズごとに各種モデルを追加した。